エアガン

2023/06/08

東京マルイ独自デザインのモダナイズドAK「東京マルイ ガスブローバックガン AKX」

 

AKのポテンシャルを余すところなく引き出した最新のモダナイズドカスタム

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX

 

 いわゆるモダナイズドAKは、2000年代中盤から主にPMC隊員を中心に使われるようになった。AKはシンプルな構造とタフさを持つのが強みだが、特にM4カービンと比較した場合、拡張性が低い。また、独特な操作方法が求められるのも弱みだった。そこでイラクやアフガニスタンで活動するPMC隊員は、現地で入手しやすいAKをベースに、ハンドガードやグリップ、ストック、セレクターレバーなどを換装することで拡張性や操作性を向上させた。
 そうしてカスタマイズされたAKはモダナイズド(近代化された)AKと呼ばれるようになり、ハンドガードにM-LOKを採用するなど時代にあわせて進化を続け、現在では本家ロシア製のAKにも影響を及ぼすようになった。今回、東京マルイが発売したガスブローバックガンAKXは、同社のガスブローバックガンAKMをベースに、東京マルイが独自にデザインしたモダナイズドAKである。

 

東京マルイの技術力の高さとAKに対するコダワリが満載

 

 M-LOKハンドガードや8.7インチのアルミ切削製ショートアウターバレル、上面部に20mmレールが追加されたガスチューブ、カスタムセレクターレバー、ツーウェイマガジンキャッチ、AKX専用樹脂製フォールディングストックやグリップなどモダナイズドAKのポイントを押さえたパーツが装着されている。

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX
マズルブレーキはトレンディな3ポートタイプをチョイス。マズルのネジは14mm逆ネジ仕様

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX
AKX専用のガスブロック一体型のフロントサイト。フロントサイトポストは上下調節可能。また、新形状のガスチューブレバーはダミーだが、回すことが可能

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX
アルミ切削製ハンドガードには合計5面にM-LOKスロットと各1カ所にQDスリングスイベルが装着できるスイベルホールが設けられている

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX
ドットサイトの搭載に最適な20mm仕様のトップレールがガスチューブ上面に装着されている

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX
AK特有のタンジェントタイプのリアサイトはオミットされ、マウントベースが装着されている

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX
亜鉛ダイキャスト製レシーバーには実銃の質感をイメージしたザラ目状の塗装が施されている

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX
セレクターレバーにはトリガーフィンガーで切り替えできるように指を掛ける部分(タブ)が追加されている

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX
ツーウェイ方式のマガジンキャッチは通常どおりマガジンを握って操作できるだけではなくグリップを握ったままトリガーフィンガーでも操作できる

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX
適度に膨らみを持たせて前後で異なる滑り止めが施されたバーチカルアングルグリップ

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX
20mmレール一体型のレシーバーカバーには各種光学機器が搭載できる。本体上面のレール部分はフラットになっている

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX
マウントベース後部にはサイティングしやすいフリップアップ式バックアップサイトが装着されている

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX
スケルトンタイプの樹脂製フォールディングストックは左右の厚みを抑えつつ効果的な滑り止めが施されたバットプレートと相まってしっかり肩付けできる

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX
フォールディングストックは一般的なAKと同じく本体左側に折り畳まれる

 

 さらにAKXに初導入されたエポックメーキングな装備として、20mmレール一体型レシーバーカバーをガタツキなく正確に固定するために新規パーツの「センタリングダイヤル」が採用されている。このパーツと機能は実銃メーカー、エアガンメーカーを問わず東京マルイしか実現しておらず、東京マルイの技術力の高さとAKに対するコダワリが窺える。

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX
レシーバー後部にはダイヤルを締めることでレシーバーのガタツキを止めつつセンター出しを行なってくれる「センタリングダイヤル」が搭載されている

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX
「センタリングダイヤル」はダイヤルを回すだけで簡単にレシーバーカバーを着脱でき、かつ正確に装着できる。非常に機能的・効果的なパーツだ

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX
レシーバーカバーを外すとリコイルスプリングガイドとボルトアッセンブリーが取り出せる。メンテナンスの容易さは実銃を継承している

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX
実銃と同じく真ん中で分割されているリコイルスプリングガイド

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX
作動性を持たせつつロングストロークピストンまでしっかり再現されたボルトアッセンブリー

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX
専用ブローバックエンジンには直径約19mmの大型ピストンを採用。ボルトアッセンブリーを余裕でブローバックさせる

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX
ホップアップ調整用ダイヤルはチャンバー左側にあり、マガジンを外して調整する

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX
こちらも東京マルイ製品では初となる20mmレール仕様のストック基部

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX
ストックは取り外せるのでストックレスにすることもできる

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX
ストック基部右側にはQDスイベルに対応したスイベルホールが設けられている

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX
ベークライトタイプをモチーフにしたアルミダイキャスト製マガジン。装弾数は35発。AKM用のマガジンも使用できる。スペアマガジンとしても発売(¥6,578)

 

撃つ者を虜にするAKXの実射性能&リコイルショック!

 

 AKXを実際に手にしてみると、見た目以上にフロント周りを中心とした剛性感の高さに驚く。ノーマルのAKMに比べて取り回しやすくなっただけではなく前後バランスも向上。エルゴノミックデザインのフォールディングストックやグリップと相まって非常にしっかりと構えられる。ツーウェイ方式のマガジンキャッチのおかげでマガジンチェンジがスムーズに行なえる。レシーバーカバーに光学機器を搭載してみたが、レシーバーカバーのガタツキは皆無で不安感はまったくない。電動ガンに匹敵する実射性能に加えてハードなリコイルショックは撃つ者を虜にする。全弾撃ち尽くした後、マガジンを交換してボルトを引かないと発射できないリアルなオペレーションが体感できるのも魅力だ。

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX
ショートバレルのおかげで取り回しやすさと良好な前後バランスを実現している。フォールディングストックの長さも絶妙で構えやすい

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX
ここまで進化したモダナイズドAKはエアガンはもちろん実銃でも存在しない。東京マルイのAKXに対するコダワリをひしひしと感じる

 

 今もっとも進化したAKといっても過言ではないAKX。AKファンはもちろんライフルタイプのガスブロが欲しい方にもお薦めだ。

 

東京マルイ ガスブローバックガン AKX

 


 

東京マルイ
ガスブローバックガン AKX

 

DATA

  • 全長:548mm/741mm(ストック展開時)
  • 全高:199mm
  • 全幅:71mm
  • 重量:3,550g(空マガジン含む)
  • 装弾数:35発
  • 価格:¥82,280
  • お問い合わせ先:東京マルイ

 

 

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TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2023年6月号に掲載されたものです。

 

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