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2023/05/31

S&W M29が轟くガンアクション映画の名作『ダーティハリー』【ガンアクション名作集】

 

 映画やアニメの迫力あるガンアクションに魅了されてエアガンやモデルガンを手に取った、という方も少なくないだろう。ここではそんなガンアクションの名作を紹介させていただく。

 第1回はガンアクション映画を語るには外せないであろう王道映画『ダーティハリー』をご紹介しよう。

 


 

ダーティハリー

 

ダーティハリーはアクション界の雄ドン・シーゲル監督とクリント・イーストウッドのコンビが生み出した傑作だ
© 1971 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

 

 アクション映画を語るのに絶対に外せない作品がある。その筆頭の1本が『ダーティハリー』だ。主人公である刑事、ハリー・キャラハンは職務遂行のためならば暴力的な手段も辞さない。「ダーティハリー」と仲間から畏怖を込めて呼ばれる彼は連続殺人犯との戦いに身を投じていく。劇中でのS&Wモデル29 .44マグナムを過激にブッ放すハミ出し刑事の衝撃は、その後のアクション映画を大きく塗り替えた。

 

当時.44マグナム弾が走ってくる車を止められるほどの威力があると信じられていたのは、この冒頭での銃撃シーンの影響が大きい
© 1971 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

 

 本作の見どころは、何と言ってもハリー・キャラハン刑事の、まるで西部劇のアウトロー・ガンマンさながらの活躍と当時、世界最強だったS&Wモデル29だ。銃撃戦の末、追い詰めた犯人が最後の反撃のチャンスを窺うと、ハリーはその銃口を突き付けて挑発する。

 

「おっと、貴様考えているな? 俺が6発撃ったか、まだ5発か。俺も夢中になって数えるのを忘れちまった。だがコイツはマグナム.44、世界最強の拳銃だ。お前の頭なんか1発で吹っ飛ばせる。自分に問いかけてみろよ、俺はラッキーか、ってな。Wellさぁ, do yaどうする, punkチンピラ野郎

 

 このスラング交じりの決め台詞がまたたまらない。他にも銀行強盗犯を追い詰め、対峙したシーンでは不敵に「Go ahead, Make my dayやれよ、俺を楽しませてみろ」と言い放つなど、見せ場ごとにカッコいい一面を見せてくれる。

 

次々と犯罪者を撃ち倒していく様子は圧巻だ
© 1971 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

 

見所はガンアクションだけではない。ダイナミックなアクションは今でも目を奪う迫力だ
© 1971 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

 

凶悪犯スコルピオは狙撃シーンで、二式テラ銃(旧日本軍の九九式短小銃を2分割できるように改修したモデル)をベースにしたスポーターを使っていた
© 1971 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

 

ハリーはモデル29以外に、ボルトアクションライフルのウインチェスターモデル70(ベトナム戦争時に米海兵隊が狙撃銃として用いたことで知られる)を使用。懐かしい銃器の活躍を観ることができる
© 1971 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

 

ハリーの手段を問わない豪胆さや凶悪犯スコルピオの小物ぶりなど、各キャラクターの人間性が浮き彫りになっているところも魅力の1つだ
© 1971 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

 

 またガンアクションや決め台詞だけでなく、警察組織との確執にも注目だ。法の番人である警察組織は被疑者の権利すら守り、それにハリー・キャラハン刑事は苛立ちを抱いていく。はたして正義はどこにあるのか、と考えさせるシーンもある。
 本作はその後、計5本のシリーズ作品が製作された。いずれも面白く数々の銃器が出るため、映画ファンはもちろんガンアクションが好きな方にもお薦めだ。ぜひ、クリント・イーストウッド氏の名演技をご覧いただきたい。

 


 

クリント・イーストウッド氏の活躍がまとめて見られる!!

ワーナー・ブラザース100周年記念
クリント・イーストウッド 45-Film コレクション

 

© 2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

 

 ワーナー・ブラザース創立100周年を記念して制作されたクリント・イーストウッド 45-Film コレクションが同氏の誕生日である5月31日に発売される。『マディソン郡の橋』『グラン・トリノ』『運び屋』などイーストウッドが出演・監督を務めた45作品に加え、5本のドキュメンタリーを収録。たっぷりクリント・イーストウッドの魅力を楽しむことができるコンプリートBOX。気になる方はぜひチェックしていただきたい。

 

ダーティハリー
【初回限定生産】ワーナー・ブラザース100周年記念 クリント・イーストウッド 45-Film コレクション(51枚組/スペシャル・ポスターブック付)
53,900 円(税込)
発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント
© 2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

 

 

TEXT:珈琲

 


 

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