エアガン

2023/02/07

フィクションを現実化するシリーズ第1弾!「A!CTION 空想無可動実銃シリーズ CAT SHIT ONE -THE ANIMATED SERIES- SR-47」

 

幻の銃器に焦点を当てる新たなシリーズが登場

 

 リバティチーフやモーゼルC96のモデルガンで話題を呼んでいるA!CTIONから、今までにないユニークなディスプレイモデル「空想無可動実銃」シリーズが登場する。その第1弾に選ばれたのはナイツアーマメントのSR-47だ。

 

A!CTION 空想無可動実銃シリーズ CAT SHIT ONE-THE ANIMATED SERIES SR-47

 

 数多く存在する銃器の中には軍のトライアルに参加したものの採用されずに試作品のみで終わってしまったもの、特殊用途に開発され一般市販されなかったものなど、実物を見たり手にしたりできない銃器が多く存在する。いわば幻の銃器にフィーチャーしてモデルガンではなくディスプレイモデルとして製作しようというのが、このシリーズのコンセプトだ。今回リリースされるSR-47は世界に7挺しか存在しない、まさにこのシリーズにうってつけの銃器である。

 

A!CTION 空想無可動実銃シリーズ CAT SHIT ONE-THE ANIMATED SERIES SR-47
4面にピカティニーレールが設けられたSR-47用のレールシステム(RAS)。バレルはフリーフローティングタイプ

 

A!CTION 空想無可動実銃シリーズ CAT SHIT ONE-THE ANIMATED SERIES SR-47
バレルがフラッシュハイダーの根元に向けて太くなっているのがSR-47の特徴。ハイダーはバードケージタイプ

 

A!CTION 空想無可動実銃シリーズ CAT SHIT ONE-THE ANIMATED SERIES SR-47
AK47用の7.62mm×39弾とマガジンにあわせて新規設計されたレシーバー。ボルトキャッチの形状も一般的なAR15とは異なる

 

A!CTION 空想無可動実銃シリーズ CAT SHIT ONE-THE ANIMATED SERIES SR-47
エジェクションポートやダストカバーも7.62mm×39弾にあわせてデザインされている

 

A!CTION 空想無可動実銃シリーズ CAT SHIT ONE-THE ANIMATED SERIES SR-47
レールシステムの上面に装着されているフリップアップタイプのフロントサイト

 

A!CTION 空想無可動実銃シリーズ CAT SHIT ONE-THE ANIMATED SERIES SR-47
フロントサイトと同様、リアサイトもフリップアップタイプ

 

 ちなみに実銃のSR-47は2000年代初頭、ナイツアーマメントがUSSOCOMから要請を受けて、AR15をベースにAK47用の7.62mm×39弾とマガジンが使用できるようにしたアサルトライフルである。7挺製造されたうち6挺はUSSOCOMにわたり、残る1挺はナイツアーマメントの博物館に保管されているという。

 

A!CTION 空想無可動実銃シリーズ CAT SHIT ONE-THE ANIMATED SERIES SR-47
セレクターレバーはアンビタイプ。操作系はAR15に準じている

 

A!CTION 空想無可動実銃シリーズ CAT SHIT ONE-THE ANIMATED SERIES SR-47
ケースディフレクター、フォワードアシストノブもそのままAR15から流用されている

 

A!CTION 空想無可動実銃シリーズ CAT SHIT ONE-THE ANIMATED SERIES SR-47
実銃同様にAK47用マガジンが装着できる(ダミーカート及び実物マガジン標準装備)

 

A!CTION 空想無可動実銃シリーズ CAT SHIT ONE-THE ANIMATED SERIES SR-47
AK47用マガジンにあわせてマガジンキャッチはセンターレバー式とボタン式のデュアルタイプ

 

A!CTION 空想無可動実銃シリーズ CAT SHIT ONE-THE ANIMATED SERIES SR-47
グリップはスタンダードなA2タイプ

 

A!CTION 空想無可動実銃シリーズ CAT SHIT ONE-THE ANIMATED SERIES SR-47
ストックは2000年代初頭らしくクレーンタイプが装着されている

 

その銃が生まれた背景を空想するのも楽しみのひとつ

 

 シリーズ名に冠された「空想」という文字が示す通り、このシリーズには次のようなフィクションストーリーが設けられている。

 

Fantasy Story

 このSR-47の無可動実銃は、もともとアメリカの民間軍事会社「キャロットミリタリーサービス」(通称CMS)の特殊部隊員「Cat Shit One」のパッキー氏が中東某国で使用されたものである。パッキー氏が極秘作戦終了後、アメリカ中西部の某ガンディーラーへと払い下げられ、その後A!CTIONがオークションで落札、無可動実銃としての加工を施した後、日本に運ばれてきた。

 

*『CAT SHIT ONE-THE ANIMATED SERIES-』
小林源文の漫画作品『Cat Shit One』をもとにしたフル3DCG映画。舞台は中東某国。テロ組織に誘拐されたアメリカの民間軍事会社「キャロットミリタリーサービス」(通称CMS)の社員を助けるべく、同社の特殊部隊員「Cat Shit One」のパッキーとボタスキーが救出作戦を開始する

 

 このように、フィーチャーされた銃がどのように無可動実銃化されて日本に渡って来たのかを描くフィクションストーリーを楽しむのもこのシリーズの魅力のひとつである。新たなトイガンの世界を切り開く可能性を秘めた空想無可動実銃シリーズ。今後の展開が非常に楽しみである。

 

A!CTION 空想無可動実銃シリーズ CAT SHIT ONE-THE ANIMATED SERIES SR-47

 

*このディスプレイモデルは数社から発売されているエアガン用パーツをベースに再加工して、AK47の実銃用マガジンが装着できるようにカスタムされたモデルです
*写真のドットサイト、マウントベース、ウェポンライト、バーチカルグリップは別売です


 

A!CTION
空想無可動実銃シリーズ CAT SHIT ONE-THE ANIMATED SERIES SR-47

 

DATA

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2023年3月号 P.22~23をもとに再編集したものです。

 

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