2022/12/16
本格的な特殊部隊装備系の撮影会を潜入レポート!!
特殊部隊装備系撮影会潜入レポート
今回紹介するのは、特殊部隊装備の再現スタイリングを楽しむ撮影会だ。こだわりの装備を持つユーザーたちが集結し、世界最大の特殊部隊であるアメリカ軍特殊作戦軍(SOCOM)や統合特殊作戦司令部(JSOC)の装備を再現。彼らはそこで意見を交換し合いつつ、装備を撮影して楽しんでいた。今回はそのイベントの一端をご紹介しよう。
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主催:Experimental Diorama Graphic Element
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日時:2022年10月16日(日)
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場所&撮影協力:つくば航空株式会社
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電話:029-857-7227
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装備系撮影会
今回取材させていただいたイベントは、茨城県の境町フィルムコミッションとつくば航空株式会社の全面協力の元、現役のヘリポートを使用して行なわれた装備系撮影会だ。関東を中心に活動しているミリタリーシミュレーショングループ「Experimental Diorama Graphic Element」の主催するミリタリーフォトセッションであり、徹底した設定の下で行なわれるのが特徴である。雰囲気を損なわないように、状況や時代背景を定め、装備のテーマを統一。筆者もその設定に従い、アメリカ海軍特殊部隊のアサルトチームへの従軍記者という形で参加。なかなか撮影できない集合写真や集団行動の様子を撮影した。
SITUATION -想定-
時代は2009年頃、トルコのインジルリク空軍基地では複数の部隊が集結しつつあった。折しも時代はアフガニスタン戦争の最中であり、アメリカ軍特殊部隊はアメリカ同時多発テロに関与した重要人物を1人、また1人と捕縛に成功。徐々に最重要容疑者へと近づきつつあった。だが敵対勢力の抵抗もあり、作戦は一筋縄ではいかない。その日もまた強襲作戦を遂行、帰投したアメリカ海軍特殊部隊を中心とした混成チームが、交代で出撃準備をしているアメリカ陸軍特殊部隊を中心とした混成チームと作戦の引継ぎを行なう。その昼夜問わず活動する特殊部隊の様子に密着取材した。
Naval Special Warfare
Development Group
& Army Rangers
1980年11月に創設されたアメリカ海軍対テロ特殊部隊DEVGRU(United States Naval Special Warfare Development GroupまたはDevelopment Group)は、JSOC(Joint Special Operations Command:統合特殊作戦コマンド)の指揮下で作戦を実行するSMU(Special Mission Unit:特殊任務部隊)だ。DEVGRUは海軍の上級士官によって統制され、チームはその名称が色によって分けられている。
またアメリカ陸軍レンジャー部隊は陸軍最高スキルをもつ歩兵部隊であり、その中でも第75レンジャー連隊は、USASOC(アメリカ陸軍特殊作戦司令部)傘下の精鋭部隊だ。彼らは単独に任務を遂行する場合もあるが、他にもデルタフォース、DEVGRUの作戦支援も行なっている。
DEVGRU隊員は装備の選択肢が幅広く、SEALs隊員よりも手厚く配慮されていることが元隊員の手記などでも描かれている。開発部隊という名目上、多くの予算を費やして結果を求められる部隊だからだろう。また彼らは最高峰の特殊部隊であるため選んでいる銃器はH&K MP7 PDW、H&K 416アサルトライフル、FN Mk 48 機関銃など高性能だ。他の装備もCrye PrecisionやLondon Bridge Tradingなどのカスタムモデルや試作モデルを多用。使用されている迷彩も海軍特殊部隊の使用で有名なAORやマルチカムカラーを採用している。同じヘルメットでも隊員それぞれの個性がアクセサリーによって表現されている。
これらの装備だけでも見応えがある本格的な装備系撮影会だ。より詳しく細かい装備をご覧になりたい方はぜひ月刊アームズマガジン2023年1月号をチェックしていただければ幸いだ。
TEXT:Ghost(Ghost in the Dark)
PHOTO:
PONTECIAL(twitter @pontecial、instagram @pontecial_monster)
Ghost(Ghost in the Dark)(twitter @ghostinthereal)
SPECIAL THANKS:Experimental Diorama Graphic Element
この記事は月刊アームズマガジン2023年1月号 P.126~P.131をもとに再編集したものです。