2019/01/06
KSC M9A3タイプF ヘビーウエイトタンカラー 【2019年2月号掲載】
最強のM9の呼び声の高いM9A3をガスブローバックガンで初めて再現
米軍を支えたサービスピストルの最終形態
※実射シーンとインプレッションはこちらの動画をご覧ください。
米軍のサイドアームとして君臨してきたM9は初期の不具合を克服してから約30年経った今では信頼性の高いサービスピストルに育った。しかし、近年の多様化する任務に対応できないことがあり、米軍はその度にハンドガンを追加採用していった。2014年には新たな次期採用トライアルMHS(モジュラー・ハンドガン・システム)が開始され、MHSに必要な条件が出された。M9では到底乗り越えられない条件であったがプログラム自体が二転三転する中でベレッタは条件に少しでも近づけることでM9を延命すべく、アップグレード版であるM9A3を提出した。M9A3は残念ながら軍には却下されてしまったが、大幅な改修が行なわれたM9A3は92シリーズらしいデザインにより民間マーケットにおいては好評を得ている。
M9A3の刻印が入ったスライドとフレームの質感の違いが塗装で見事に再現
軍用らしくランヤードリングが付けられたバーテックフレームを採用。グリップもTANカラー仕様となっている
フロントストラップにはチェッカーが入れられ、大型のマガジンバンパーもTANカラーのものが付けられている
3スロットのピカティニーレールが追加されたことで装着可能なアクセサリーの幅が広がった
システム7を搭載したM9の決定版
大成功を収めたM9/M92シリーズであるが、最新のモジュラーフレームを持つコンバットオートに比べると旧式感は否めない。M9A3ではこれらの部分に大胆な改良を加えている。Vertecシリーズのスライドとハンマーストラットとバックストラップがストレートになり、ピカティニーレール付きのA1タイプフレームになっている。KSCのM9A3は鮮やかなデザートペイントの初期バージョンを再現。サプレッサーが装着可能なスレーデッドバレル、3スロットピカティニーレール、セーフティレバーを誤作動を防ぐようにやや上向きにするなど、質実剛健なミリタリーテイストだ。ブローバックエンジンは評価の高いシステム7を採用。巷に溢れたM9とは一味違う今までにない魅力に溢れたM9A3は買って損のないお薦めの1挺になっている。
スライド操作の際に誤ってセーフティーが掛かってしまう誤操作を防ぐために15°の角度がつけられたセーフティレバー
バレルの先端は14mm逆ネジが切られサイレンサーの取り付けが可能。ネジ保護用の金属キャップ付き。フロントサイトも新規設計のダブテイルタイプがチョイスされている
ロングタイプのマガジンキャッチは入れ替えることで左右どちらからでも使用可能だ
DATA
- 全 長:225mm
- 全 高:143mm
- 全 幅:38mm
- 重 量:875g
- 装弾数:29発
- 価 格:¥26,784
- お問い合わせ先:KSC
TEXT:IRON SIGHT
PHOTO:須田壱(スタジオゼット)
MODEL:青宮鑑
HAIR&MAKE UP:西田聡子
撮影協力:サバゲフィールドF2 プラント
この記事は2019年2月号 P.164~165より抜粋・再編集したものです。