2022/04/15
仲間たちのサバゲーをもっと楽しくする無線機【ギアゲーマー・ブートキャンプ】
情報を制する者は勝負を制する
味方同士で通信、連携するために欠かせないアイテムといえば無線機である。実戦だけでなく、最近はサバイバルゲームフィールドでも免許不要の無線機を活用するサバゲーマーが増えている。今回はその無線機についてご紹介しよう。
無線機の役割
現代戦で重要視されるものの1つが情報だ。当然だが軍や法執行機関が行なう作戦では仲間と距離が離れ、情報の共有が困難な場合が多い。そこで有効なのが無線機だ。座標を示す地図を併せて用いることで、はるか上空を飛行する友軍の航空機に支援を要請を行なったり、味方に対して現場の情報を即座に伝えることができる。少数で活動をする特殊部隊だけでなく、前線で戦うすべての兵士にとって無線機は戦場における命綱といえよう。
サバイバルゲームでの無線機の活用法
サバイバルゲームでも無線機は戦場の状況を的確に把握し、味方に伝達できる有効なアイテムだ。状況に応じて遠方の仲間と連携することや、大規模な作戦を立案することも可能だ。サバイバルゲームの戦略に幅を持たせ、別の楽しみ方を体感することができる。フィールドによっては無線機を取り入れた特殊ルールを採用している場所もある。
無線機を格好よく使用するコツは「呼び方」や「伝達方法」を仲間の間であらかじめ決めることだ。たとえば、建物は番号で呼ぶようにする、仲間をコードネームで呼ぶ、など事前に決めておくと、仮に敵陣営に傍受されていても内容がわかりにくくなるのでお薦めだ(ゲームルールによっては敵の無線傍受が許可されているものもある)
※フィールドによっては無線機の使用ができない場合もあります。あらかじめ確認の上、無線機を使用しましょう
POINT
フォネティックコード
無線通信などで重要な文字・数字の組み合わせを正確に伝達するため、NATOによって定められたコード。「N」「M」のように単語を発声することで聞き取りづらい単語を判読しやすくできる。航空機の通信でも使用されている
サバゲーマー向けの無線機セットアップ例
タクティカルヘッドセット
タクティカルヘッドセットは音声を送受信する機能に加え、騒音を小さくし、人の声を聞き取りやすくするノイズキャンセリング機能を有している。電池式なので、電池を忘れないようにしよう。
PTT (Push To Talk)
Push To Talkという呼称通り、PTTスイッチのボタンを押すことで音声を送信することができる。逆にボタンを離した状態だと音声を受信する状態になる。コードを束ねるなど処理をし、プレートキャリアに着装しよう。固定位置に特に決まりはないので、自然に使うことができ、なおかつマガジンの抜き差しに干渉しない場所がベストだ。
特定小電力無線(特小)
無線機本体は手続き不要の無線機として有名な特定小電力無線(以下特小)がサバイバルゲームで使用されている。特小は軍用無線機と同じように単体でも使用が可能だが、ヘッドセットやハンドマイクを使うことで利便性を高められる。無線機本体を手に入れたなら、自分に合ったアクセサリーを上手に活用して無線機を使いこなそう。
装着位置はプレートキャリアの前面や側面がお薦め。大きさに合ったラジオポーチに収納し、プレートキャリアのMOLLE/PALSウェビングにしっかり固定するといいだろう。
装着例
これは一例であり、装着方法は人それぞれだ。自分なりのスタイリングを模索していただければ幸いだ。
TEXT:Ghost(Ghost in the Dark)/アームズマガジンウェブ編集部
専門MOOK
タクティカルギア セットアップガイド
特殊部隊&自衛隊装備の“魅せる”装着術
サバイバルゲームやミリタリー系コスプレでは欠かせない、タクティカルギア。これを実際の特殊部隊員や自衛隊員のように格好よく着こなし、なおかつ有効活用するには少しコツが必要だ。本書では、ヘルメットやボディアーマー、ガンベルト、各種ポーチ類、ブーツといったタクティカルギア/ミリタリー装備の選び方や装着方法をわかりやすく解説。
また、タクティカルギアの中でも特に人気の高い特殊部隊と自衛隊の装備をピックアップ。他にもカテゴリー別の装備カタログやサバイバルゲーマーたちのスタイリングなど掲載。これから装備を始める方も、今装備に熱中している方も、ぜひ手に取っていただきたい1冊。
この記事は月刊アームズマガジン2022年5月号 P.134~137をもとに再編集したものです。