サバゲー

2021/12/17

ベルトはどれを選べばいいの? ベルトの種類と選び方を解説【ギアゲーマー・ブートキャンプ】

 

ベルトは大事な装備の1つ

 

 装備は大きく分けて腰回り、胸部、頭部の3つの部位で分類することができ、それぞれ「ファーストラインギア」「セカンドラインギア」「サードラインギア」と呼ばれる。今回はそのファーストラインギア、通称「ベルトキット」と呼ばれる装備に欠かせないベルトについて解説しよう。

 

【装備のWEB参考書】

ギアゲーマー・ブートキャンプはこちら

 

 


 

ベルトの選び方のポイント

 

 タクティカルベルトは素材や固定具の種類などでさまざまな違いがあり、はじめての方はどれを選ぶべきか悩むこともあるだろう。タクティカルユースのベルトで選ぶときにポイントになるのは太さだ。その太さは以下の3つに大別できる。

 

  • 1.5インチ
    パンツベルトとして装着できるベルト。私服系の装備ユーザーにお薦め
  • 1.75インチ
    パンツベルト、アウターベルトの両方に対応できるベルト。タクティカル装備ユーザーにお薦め
  • 2インチ
    アウターベルト専用のベルト。SWAT隊員など装備の多い特殊部隊装備にお薦め

 

 重量のある装備を身に着けるには、ベルトの厚みもまた重要になってくる。どのような装備にしたいか、そして何より自分の手元にある装備品はどのベルト幅に対応しているのか。それを考慮して選ぶのが肝心だ。

 

Photo by DOD
BDUベルトは、BDU(Battle Dress Uniform)用に開発されたパンツベルトだ。リーズナブルで装着や調整が容易なので、初心者にもお薦め。余計な装備をつけずにホルスターだけを装着することが推奨されているので、マガジンポーチなど各種装備を追加する場合は別種類のベルトを使用することがお薦めだ。

 


 

ベルトの素材

 

 タクティカルベルトの素材はナイロン、レザー、合皮などが使われており、それぞれ特徴がある。自分の使いたい用途に合わせて選ぼう。

 

LBX Tactical
TDUベルト Fast Belt 1.5インチ幅 0311

 

 タクティカルベルトの主流であるナイロン製ベルトは種類が豊富で迷彩柄を取り入れることができるなど他の素材にはない個性がある。このモデルの場合、幅1.5インチ(約3.8cm)なのでパンツベルトとしても使用可能。

 

BIANCHI
B9ベルト 真鍮バックル 本革 シューターベルト

 

 レザーベルトは長時間の着用時に身体に負担が少ないので、法執行機関を中心に愛用されている。軍特殊部隊でも特に愛用されているのがビアンキベルトだ。フルグレインレザー(牛革)が使用されているため、耐久性が抜群だ。

 

マックスペディション
TDUベルト A1合金バックル LGB1501 

 

 合成素材のベルトは、最近タクティカルベルトに採用されつつある。革のような滑らかさで快適さをもたらしつつ、ナイロンのような耐久性も備えており、汚れても簡単に手入れが可能。軍や法執行機関での使用例が増えつつあるベルトだ。

 


 

Assaulter Belt System

 

 近年タクティカルベルトの主力となっているシステムが「アサルターベルトシステム」だ。MOLLEが編み込まれたアウターベルトとパンツベルトとなるインナーベルトで構成されており、それらはベルクロによって互いに固定される。そのため、アウターベルトにさまざまな装備を装着してもしっかり保持することができる。

 

High Speed Gear
OPERATORベルト COBRAバックル 1.75in インナー付

 

 アウターベルトとインナーベルトがセットになった製品。アウターベルトは金属製コブラバックルにより着脱が容易であり、インナーベルトはベルクロでサイズ調整が可能だ。アウターベルトに各種装備を装着する際は、事前に両方のベルトサイズを調整してから行なおう。

 

インナーベルト。これをパンツのベルトループに通す

 

装着したインナーベルトの上に、アウターベルトを装着する。インナーベルトの外側のベルクロと、インナーベルトの内側のベルクロでしっかり固定される仕組みになっている

 

LBX Tactical
Assaulter Belt 0312

 

 この製品は1.5インチ幅のインナーベルトをパンツのベルトループに通し、MOLLE付きアウターベルトをベルクロを介して装着するのだが、このアウターベルトには1.5インチ幅のベルトを用意し、中に通して使用する。ちなみにこのタイプのMOLLE付きアウターベルトはベルトに通して装着する装備には基本的に対応していないので注意が必要だ。

 

着用例。MOLLE付きアウターベルトには別途1.5インチベルトを用意する必要があるが、これにより、がっちりと腰で保持することができる

 

WARRIOR ASSAULT SYSTEMS
ロープロファイル MOLLEベルト 3点セット

 

 こちらはインナーベルト、アウターベルト、MOLLEパッドが一体になったベルト。インナーベルトはバックルがないため、アウターベルトの樹脂製コブラバックルに干渉しない。また通常のMOLLEパッド付きアウターベルトは、ベルトへ直接装着する装備に対応していないが、この製品はブロックごとにアウターベルトを外に出すことができるため、MOLLE対応の装備とベルト対応の装備の両方に対応できるのだ。

 

ブロックごとにアウターベルトを外に出すことができるMOLLEパネル。この部分のみベルト対応の装備を装着することができる

 


 

まとめ

 

 タクティカルベルトはホルスターやマガジンポーチなど各種アイテムを装着するための必要不可欠なアイテムだ。用途を確認し、それに応じたベルトを選べれば装備たちのポテンシャルを十二分に引き出すことも可能だ。ぜひこれを参考に最適なベルトを選んでいただきたい。

 

今回使用したアイテムはこちら

 

  • LBX Tactical TDUベルト Fast Belt 1.5インチ幅 0311:¥4,200
  • BIANCHI B9ベルト 真鍮バックル 本革 シューターベルト:¥11,000
  • マックスペディション TDUベルト A1合金バックル  LGB1501:¥9,800
  • High Speed Gear OPERATORベルト COBRAバックル 1.75in インナー付:¥24,200
  • LBX Tactical Assaulter Belt 0312:¥7,400
  • WARRIOR ASSAULT SYSTEMS ロープロファイル MOLLEベルト 3点セット:¥16,400

 

問い合わせ先:レプマート

 

TEXT:Ghost (Ghost in the Dark)/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年1月号 P.134~137より加筆・再編集したものです。

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