2022/03/25
特殊部隊装備に欠かせないヘルメットをつけよう【ギアゲーマー・ブートキャンプ】
ヘルメットで装備をさらに本格的に
兵士の頭部を保護する防具であるヘルメットは、古くから存在する重要な装備だ。技術の進歩に伴い、ヘルメットの性能は向上しており、現代使用されているヘルメットには様々な特徴が見られる。今回は「バリスティックヘルメット」について説明しよう。
バリスティックヘルメット
バリスティックヘルメットの素材は、当初は重くかさばる鉄やケブラーを使用していたが、現在はポリエチレンやアラミド繊維を混紡したものを主に使用し、軽量ながら強度をしっかりと確保している。海上における作戦行動も想定し、樹脂ヘルメットと同等の軽さになっている。現代戦ではボディアーマーと並んで欠かせない装備の1つだ。
ヘルメットを選ぶ際は、ボディアーマーと同様に自分に合うサイズを選択しよう。ヘルメットストラップやインナーパッドでしっかり頭部にヘルメットを固定することができる。
ヘルメットダイヤルフィット
ヘルメットを選ぶ際、お薦めなのは後頭部に回転式ダイヤルが存在するモデルだ。昨今大手ヘルメットメーカーで採用されつつあるサイズ調整システムであり、ダイヤルを回すだけでヘルメットのストラップのサイズ調整ができる。その手軽さから自転車用のヘルメットにもこの機構が採用されている。このモデルの場合、ダイヤルを回してサイズの収縮を行ない、ダイヤルのロックを持ち上げて収縮を解除することができる。着用の際はあご紐を調整してから、最終調整でダイヤルを回すようにしよう。
ヘルメットのセットアップ方法
自分の適性なヘルメットを選択することができたら、そのセットアップの方法を解説しよう。特殊部隊の写真から分かる通り、ヘルメットには様々なアクセサリーが付属している。それを一つ一つ解説しながら、どのようにつけるかを説明しよう。
ナイトビジョン
特殊部隊の隊員のヘルメットには、夜間や暗い室内で日中と変わらない視界を確保するナイトビジョンが装着されている。ナイトビジョンをヘルメットに装着する場合は、ナイトビジョンマウントを別途装着する必要ができる。このマウントを跳ね上げると、ナイトビジョンを上にずらして視界を広くすることができるのだ。
バッテリーボックス
ナイトビジョンは単体で運用されるわけではなく、電源供給用のバッテリーボックスがセットで運用される。基本的に邪魔にならない背面に配置する。
ストロボライト
野外での夜間戦闘時は、敵味方の識別のためにストロボライトを装着する。ストロボライトは点滅機能の他にナイトビジョンでしか見ることができないIRモードなどを搭載しているモデルや、点滅の色やパターンを切り替えられるモデルも多い。装着位置は頭頂部か後方側に装着することで、上空を含め左右後方から仲間に認識してもらえるようにする。
その他アクセサリー
最新のヘルメットはOPS COREのARCサイドレールなど、左右にレールを装備したモデルが主流だ。そこに直接アクセサリーを装着可能だが、レールによって規格が異なっていることに注意が必要だ。ARCサイドレール用はもちろん、M-LOK仕様のものもあるので、自分のヘルメットに合ったアクセサリーを選択しよう。またヘルメットにアクセサリーを装着したら、脱落防止処置を行なうことも重要だ。ヘルメットカバーを使用することで迷彩効果を高めながら、脱落防止処置を容易に行なえるのでお薦めだ。必要に応じてアクセサリーを使い分けよう。
TEXT:Ghost (Ghost in the Dark)/アームズマガジンウェブ編集部
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この記事は月刊アームズマガジン2022年4月号 P.144~147をもとに再編集したものです。