2022/03/01
SWATの8連発マグナムリボルバーカスタム「S&W PC M&P R8 モデルガン」
タクティカル仕様の8連発リボルバーがモデルガンに!
SWATの要請で誕生したTRR8のバリエーションモデル
2004年のショットショーで発表されたモデル327は、アルミ/スカンジウム合金製Nフレームで.357マグナムの8連発リボルバーとしてたちまち話題となった。そんな「8連発マグナム」というアグレッシブさを活かしたカスタムが、早くも2年後の2006年にパフォーマンスセンターからTRR8として登場している。
TRR8の名はそのまま「タクティカル・レスポンス・リボルバー8連発」を意味する。これは都市部のSWATチームの要請で開発されたものだという。突入の際、先頭でバリスティックシールドを持つシールドマンはハンドガンをプライマリーウェポンとする傾向があるのだが、オートマチックではシールドと干渉してジャムする(バンカージャム)可能性があるためにリボルバーを選択するケースが多い。その用途に適したモデルがTRR8というわけだ。
M&P R8は同じく2006年の遅くにTRR8のバリエーションとして発売されたものだ。TRR8との違いとしてはバレル下のアンダーレールを一体の固定とし、エキストラクターシュラウドの小窓を廃止してある。それにより全体的な剛性が増している。
8連発マグナムならではの「フルムーンクリップ」も付属
タナカはM&P R8を、ついに発火式モデルガンとして発売する。リアサイトはアジャスタブルのVノッチで、ハンマースパーはティアドロップタイプ、スプリング固定の交換可能フロントサイト、マズルナット固定のバレル、そして普段は見えないヨークロックも忠実に再現。
また実銃ではオプションとなる取り外し可能なマウントレールを標準装備。さらにフルムーンクリップも1枚付属する。これは8発のカートリッジを一度に装填するためのもので、リアルな装填プロセスまで楽しめるセット内容となっている。
また、ホーグタイプラバーグリップの内側にはウエイトを配し、カートリッジを装填した状態でほぼ実銃と同じ重量を実現している。リボルバーのさらなる可能性を垣間見せてくれるようなM&P R8。すべてのガンファンにお薦めしたい。
タナカ
スミス&ウェッソンPC M&P R8 5インチ ヘビーウエイトVer.2モデルガン
DATA
- 全長:261mm
- 全高:160mm
- 全幅:42mm
- 重量:1,067g(カートリッジ、クリップ、マウントレール含む)
- 装弾数:8発
- 価格:¥31,350(2022年3月中旬発売予定)
- お問い合わせ先:タナカ
TEXT:アームズマガジンウェブ編集部
MODEL:夏本あさみ
PHOTO:須田壱
HAIR & MAKE UP:西田聡子
撮影協力:東京サバゲパーク
この記事は月刊アームズマガジン2022年4月号 P.108~109をもとに再編集したものです。