2022/02/10
防弾チョッキにピッタリフィット!! 最新鋭・陸自個人装具スタイリングガイド パターンC
~防弾チョッキ3型との調和こそが求められる/チェストリグ編パターンC~
現在の陸自普通科隊員は防弾チョッキ3型を装着することが多くなり、各種のポーチ類の配置や装着方法にも工夫が見られるが、そこには自前のタクティカルギアを上手く装着するケースもあるようだ。その一例として、官給品の装具と調和しながら、訓練中の行動をより効率的にするためのアイデアとしてチェストリグがある。アグレッサーグループ製の3種類のチェストリグと各種ポーチをプレゼンテーションする。
今回は前回に引き続き「CSAR VEST Mk.2 V6」を活用したもう一つのセットアップをパターンCとして紹介しよう。
アグレッサーグループ
現予備自衛官の主宰するアグレッサーグループは、現役隊員からの要望を採り入れたオリジナルデザインのタクティカルギアを開発製造している。その高いクオリティと使い勝手のよさ、そして国産品であることの信頼感から多くの隊員に支持されている。
パターンC
CSAR VEST Mk.2 V6 with BODY ARMOR TYPE3 SET UP
アグレッサーグループの佐藤代表は「陸自普通科隊員向けのタクティカルギアは、官給品である防弾チョッキ3型にフィットするデザインが重要だ」と力説する。防弾チョッキ3型は対破片効果を持つソフトアーマーのみで使う場合と、状況に応じて防弾効果を高めるアーマープレートを挿入して使う場合があり、厚みに変化が生じる。近年では訓練で防弾チョッキを装着する機会が増えており、こうした異なる状態の防弾チョッキにも柔軟に対応可能で、ポーチ類を集約運用できるチェストリグのメリットは大きい。その一方で、新型拳銃ヘッケラー&コックSFP9の導入により普通科隊員の拳銃運用の機会も増えるはずなので、腰周りのベルトはホルスターやダンプポーチ等最小限の装具用に残しておきたい。
CSAR VEST Mk.2 V6
CSAR 3Pをベースにメディックポーチ、ユーティリティポーチ、ダンプポーチ、ショルダーパッド、フロントパネルをセットしたフルセットモデル。
- ¥47,850
- 問:AGGRESSOR-GROUP
HOLDABLE DUMP POUCH
ほどよいサイズ感のダンプポーチで、使わない場合は折り畳んでコンパクトに携行できる。チェストリグの最下部に装着すれば、車輌や航空機搭乗時にも使いやすいので、セカンダリーとして用意しておくのもよいだろう。
- ¥4,400
- 問:AGGRESSOR-GROUP
トンボレスキュー C210BK 牛革グローブ
ユアサグローブのトンボレスキュー牛革グローブは自衛隊のみならず、警察や消防でも広く普及している作業用グローブだ。陸自AASAM訓練隊でも愛用者が多かったようで、とりわけガンオペレーターに支持されている。
- ¥1,705
- 問:ユアサグローブ
TEXT:神崎 大/アームズマガジンウェブ編集部
企画・監修:神崎 大
モデル:武藤竜馬(MTS)、我那覇 慎太
撮影協力:アグレッサーグループ、MTS
この記事は月刊アームズマガジン2022年2月号 P.54~67をもとに再編集したものです。