2021/08/31
S&Wとコルトが融合したリボルバーをモデルガンで!!「タナカ スモルトリボルバー6インチ」
一斉を風靡したカスタムリボルバー「SMOLT」
1970年代のアメリカで双璧をなした.357マグナムリボルバーといえば、Smith & Wesson(S&W)M19とCOLTパイソンだ。両者ともに完成度は高く人気を博したが、両者の評価は分かれていた。
M19はS&Wアクションと呼ばれる優れたトリガーアクションには定評があったが、バレルに関してはフルラグモデルが存在しなかったためパイソンに軍配が上がる。一方パイソンはウェイトの役割も果たすフルラグバレルで安定した射撃ができ精度も高かったものの、トリガーアクションについての評価は決して芳しくなかった。そこで、多くのガンスミスは両者のそれぞれ優れたフレームとバレルを組み合わせたカスタムに挑戦したのである。この流れはS&Wからフルラグモデルが登場するまで続いた。
そうして1980年代に大きな注目を集めたカスタムリボルバーがスモルト(Smolt)だ。トリガーコントロールに優れたS&Wのメカニズムに高精度なコルトパイソンのバレルを合体させ、愛称も「Smith」と「Colt」を合成したものである。同様のカスタムは多くのガンスミスが手掛けたが、特にビル・デイヴィスの手によるスモルトはエジェクターロッド先端をロックする方式を採り、高い評価を得て一世を風靡したモデルだ。
モデルガン版スモルトでリアルにS&Wアクションを味わう
タナカはこれまでガスガンでスモルトを発売してきたが、ついにモデルガン版を発売する。正確に、忠実に再現された外観はもちろんのこと、ほぼ実銃どおりに再現されたアクションは、トリガーの引き味まで実銃に迫る完成度だ。
7mmキャップを使用しての豪快な発火を楽しめば、火薬の匂いが別世界へと誘ってくれる。さながらビル・デイヴィスのようにガンスミス気分でチューニングや仕上げを施し、ルームインテリアとするのもありだ。モデルガンならではの楽しみ方は人それぞれ。ぜひコレクションに加えたい。
タナカ
スモルトリボルバー6インチ ヘビーウエイトVer.3 モデルガン
DATA
- 全長:290mm
- 全高:150mm
- 全幅:36mm
- 重量:880g(カートリッジ含む)
- 装弾数:6発
- 価格:¥28,300
- お問い合わせ先:タナカ
TEXT:アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2021年10月号 P.112より加筆・再編集したものです。