2021/05/07
次世代電動ガンで再現された「HK417」【スナイパーライフル PICK UP】
まさに重厚長大なHK416のバリエーション
いまやM4系のスタンダードにも躍り出たといえるヘッケラー&コック製アサルトライフルであるHK416。パッと見はM4と大差ないようではあるが、レシーバーのデザインも寸法も実は異なり、また内部の作動方式も一般的なM4系とは異なる。そんなHK416の大口径バージョンがこのHK417である。
東京マルイがモデル化したのは初期モデルなので、現行型であるHK417A2とは細部やカラーリングが異なるが、このセンセーショナルな存在をブラックモデルとして捉えた向きも多いだろう。そんなHK417を東京マルイは、次世代電動ガンでモデルアップしたのだ。
実銃では狙撃銃としてだけでなく、分隊支援火器的な運用も視野に入れられているためにフルオートポジションも設けられ、また同時に堅牢さも獲得しているのである。それはエアガンとしても同様で、フルメタルの重厚なボディは高い剛性を誇り、またリアリティを高める役割を担っている。
もはや弾道性能に関しては多くを語る必要のないほどにプルーフされている次世代電動ガンのユニットが織りなす素直な弾道は、スナイパーライフルとしても十二分に通用しうるモノなのだ。
トリガーを引くとリコイルショックが射手を襲うのも次世代電動ガンならではだが、このHK417ではレスポンスを高めるためにサマリウム・コバルトモーターを採用している点もトピックである。電子トリガーが隆盛を極めているが、高性能モーターによって得られるセミオートのキレの良さもまた見逃せない。そして、スイッチ関係はノーマルのままなので、特別な技術を必要としないのも魅力的といえよう。
他のアサルトライフル型次世代電動ガンよりも重く大きいはずなのだが、リコイルショックはしっかりと肩に伝わってくる。スコープを揺らすその感覚は、次世代電動ガン随一のものだ。
東京マルイ
HK417 アーリーバリアント 次世代電動ガン
DATA
- 全長:921mm/998mm(ストック伸長時)
- 全高:245mm
- 全幅:80mm
- 重量:4,500g(バッテリー含む)
- 装弾数:70発
- 価格:税込¥91,080
- お問い合わせ先:東京マルイ
TEXT:モロ☆/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2021年5月号 P.38~39より抜粋・再編集したものです。