2021/03/21
M4カービンセットアップ集 【M4A1&CQB-R編】
SOPMOD仕様のM4A1カービンは状況に応じてSOPMODキットの中からアクセサリー類を装着できるのが特徴だ。アクセサリー類の選択や装着ポジションは隊員の好みが反映されることが多く、キットに含まれていないアクセサリーが使われるなど、BLOCK2以降はその傾向が顕著だ。ここでは実物写真をもとにセットアップしたM4A1カービンをカテゴリ別に分けて紹介する。
まずは1990年代後半~2000年代前半に活躍したM4A1ならびにCQB-Rのセットアップをご覧いただこう。
M4A1 SOPMOD BLOCK1
M4カービンが特殊部隊に採用されると、統括するSOCOMによってアクセサリーの採用が始まりBLOCK1として支給が開始された。BLOCK1アクセサリーを中心としたセットアップにコレといった定番はなく、実際には部隊ごとに様々なアクセサリーがランダムに納入されたようで、イラク戦争などの戦時下では支給が多すぎ、更新には数年を要することから、これとは別に個人的に購入した各種アクセサリー装着も黙認されていった。しかしこのSOPMOD BLOCK1が現在まで続くM4カービン1強の礎になったのは間違いないだろう。
SOPMOD M4
こちらは東京マルイの次世代電動ガンSOPMOD M4をベースガンとしてセットアップした。このモデルのようにキャリングハンドルにマウントベースを装着してエイムポイントCompやEoTechホロサイトを載せている隊員も見られたが、2000年代中盤に差し掛かると見かけなくなった。
CQB-R
こちらのセットアップは東京マルイのCQBR BLOCK1をベースガンとして、アフガニスタン戦の初期、VIPの護衛に就くネイビーシールズDEVGRU隊員をモデルとしてみた。この隊員の多くが使用したCQB-Rでは、レールシステムにAN/PEQ-2とナイツのフォアグリップを装着し、ハンドルを部分をカットしたLMTリアサイトにエイムポイントCompが搭載されたものをよく見かけた。
この時代を経て特殊部隊のM4カービンは次のステップへと進化していく。次のレポートではHK416のセットアップをご紹介していこう。また、より細部の解説は月刊アームズマガジン2021年3月号に掲載されているので、そちらもチェックしていただければ幸いだ。
TEXT:IRON SIGHT/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2021年3月号 P.40~41より抜粋・再編集したものです。