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2020/12/03

リトルアーモリーの世界へようこそ!

 

 今回ご紹介するのはトイガンではなく、1/12スケールのミニチュアガン「リトルアーモリー」シリーズ。実銃をそのまま縮小したかのような精密さを持つ、同シリーズの魅力を改めてご紹介していこう。

 

 


 

リトルアーモリーとは?

 

LittleArmory 武器室Aを作ろう!

リトルアーモリー「武器室A」の作例。これまで本誌にて製作法をご紹介してきたリトルアーモリーの作例をズラリとディスプレイしている

 

 さて、まずはリトルアーモリーについておさらいをしよう。

 リトルアーモリーシリーズは1/12スケールの銃火器プラキットを中心に、アクションフィギュア「figma」や周辺の情景アイテム、バイクや自転車など、模型メーカーのトミーテックが展開する一連のシリーズだ。

 メインアイテムの銃火器プラキットは、ランナーから切り離して組み上げると、手のひらサイズのミニチュアが完成。1/ 12スケールに凝縮された精密なディテールやギミックを楽しむことができるほか、実銃やエアガンのようにパーツを組み合わせ、カスタマイズすることも可能だ。また、前述のfigmaなどアクションフィギュアやドールに持たせてポージングすることもできる。

 

「リトルアーモリー」公式HPはこちら

 

リトルアーモリーの作り方

こちらは以前発売された「リトルアーモリー ミニチュアガンスミススクール」(ホビージャパン刊)に付属した限定P90TRタイプのキット

 

リトルアーモリーの作り方

ランナー(枠)からパーツをニッパーで切り離す

 

リトルアーモリーの作り方

ヤスリなどでゲート跡の出っ張りを丁寧に均して処理する

 

リトルアーモリーの作り方

 

リトルアーモリーの作り方

組み上げることで、精密なミニチュアのP90TRタイプが完成する

 

リトルアーモリーの作り方

 

リトルアーモリーの作り方

丁寧に塗装仕上げを施すことで、よりリアリティのある仕上がりを楽しむこともできる

 

リトルアーモリーの作り方

塗装仕上げしたP90TRタイプを、figma椎名六花に持たせてみた

 

 リトルアーモリーは組み合わせ次第で自由自在にシチュエーションを作り出すことができるのだ。プロモデラー、國谷忠伸の作例を通じてその多彩な世界をご紹介しよう。

 


 

リトルアーモリー「5.56mm機関銃MINIMI」作例

 

リトルアーモリー「5.56mm機関銃MINIMI」

 

 こちらの作例は陸自版ミニミ「5.56mm機関銃」を「figma 豊崎恵那」に持たせたものだ。キットは日本独自のヒートシールドや初期型のパイプストックなど、米軍仕様(M249)とは異なるディテールを余すところなく再現している。

 それをさらに「チッピング」という手法を塗装し、各部の塗装や酸化被膜が剥がれ、ところどころで金属地が露出した状態を表現。歴戦の兵のような雰囲気に仕上げた。

 

リトルアーモリー 5.56mm機関銃MINIMIを作ろう!

 

※月刊アームズマガジン2019年6月号より再掲

 


 

リトルアーモリー「ブリーチングツールA」作例

 

リトルアーモリー「ブリーチングツールA」を作ろう

 

 リトルアーモリーシリーズは、銃の模型だけではない。それを彩るさまざまな小道具もラインアップされている。こちらはそのうちの一つ、市街地戦闘に欠かせない建造物への突入装備各種を揃えた「ブリーチングツールA」だ。これらを組み合わせることで、近接戦闘訓練の情景も再現することができる。

 

リトルアーモリー「ブリーチングツールA」を作ろう

ブリーチングツールAに含まれる多数のツール。いずれも塗装やウォッシングを施してリアリティを演出している

 

※月刊アームズマガジン2020年6月号より再掲

 


 

リトルアーモリー 「ゾンビハンターA」作例

 

リトルアーモリー 「ゾンビハンターA」を作ろう!

 

 中にはこんなバラエティに富んだ製品も。ゾンビ映画やゲームなどに登場するような物騒な得物(武器)の数々を集めた「ゾンビハンターセットA」だ。こちらのセットはいかにもそれらしい、血しぶきベッタリのスプラッタな雰囲気を再現。

 ちょっと物騒な絵面だが…プラスチック製のハロウィングッズ(おもちゃの武器)で遊んでいる、という設定の作例だ。

 

リトルアーモリー 「ゾンビハンターA」を作ろう!

筆に含ませた塗料を指で弾いて血しぶきを再現した。周辺に塗料が飛び散るので対策を忘れないようにしよう

 

 いかがだろうか? ここで紹介しただけでも、さまざまなラインアップがあった。他にたくさんあるリトルアーモリーシリーズの製品を組み合わせれば、作り出せるシチュエーションは無限大だ。武器庫やハロウィンだけでなく、もしかしたら大規模な情景作品もできてしまうかもしれない。

 この数々の技法を知りたい、もしくは、リトルアーモリーを作ってみたい……そう思った方もいらっしゃるのではないだろうか?

 そんな方にオススメしたい一冊がある。

 


 

『リトルアーモリー ミニチュア ガンスミス スクール Vol.3』2021年2月中旬発売予定!

 

リトルアーモリー ミニチュア ガンスミス スクール Vol.3

 

 ご紹介した「リトルアーモリー」の作り方をご紹介する製作How toガイド第3弾がついに登場する。表紙は製品版のパッケージアートも手がけている七六先生の描き下ろしで、特別付録として人気のHK416アサルトライフルとM320グレネードランチャー、そしてODカラーのライフルケース2個をモデル化した本書限定リトルアーモリーキット「416&M320タイプ+ODカラーライフルケースセット」が付属。下記のVol.2と同様、製作How toや実銃解説の冊子も同梱されており、これだけ豪華な内容で価格は4,000円(税別)となっている。本書は予約販売限定商品なので、書店にてお申込みをお忘れなく。

 

リトルアーモリー ミニチュア ガンスミス スクール Vol.3

 

リトルアーモリー ミニチュア ガンスミス スクール Vol.3

付録の限定キット416タイプ(上)とM320タイプ。HK416アサルトライフルと、M320グレネードランチャーをモデル化している

 

リトルアーモリー ミニチュア ガンスミス スクール Vol.3

実銃のように単体でも合体状態でも楽しむことができる

 

リトルアーモリー ミニチュア ガンスミス スクール Vol.3

416&M320タイプに加え、限定ODカラーのライフルケースが2個付属する豪華版キットとなっている

※写真は完成作例です。付録のキットは組み立てが必要となります。

※figma各種は別売です。

 

 また、製作How to第2弾「リトルアーモリー ミニチュア ガンスミス スクール Vol.2」も好評発売中!

 

「リトルアーモリー ミニチュア ガンスミス スクール Vol.2」

カバーガールは七六先生描き下ろしによる新キャラ「静水亜音(しずみ あまね)」

 

「リトルアーモリー ミニチュア ガンスミス スクール Vol.2」

本書限定リトルアーモリーキット「VSSタイプ」が付属

 

「リトルアーモリー ミニチュア ガンスミス スクール Vol.2」

 

「リトルアーモリー ミニチュア ガンスミス スクール Vol.2」

本塗装なしの簡単な組み立て方法から、緻密な塗装方法まで、How to形式で丁寧に解説

 

「リトルアーモリー ミニチュア ガンスミス スクール Vol.2」

付録キットの製作に役立つ、VSSの実銃解説も掲載

 

 リトルアーモリーをすでに作っている方はもちろん、興味が湧いた方はぜひお手に取り、この無限大の世界を楽しんでいただきたい。

 

作例製作:國谷忠伸/構成:アームズマガジンウェブ編集部
© TOMYTEC

 

 

 

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