2020/10/20
リトルアーモリー「XM2010タイプ」を作ろう!
トミーテックの1/12銃火器模型「LittleArmory(リトルアーモリー)」シリーズに、XM2010タイプがラインアップした。XM2010はレミントンがM24をベースに開発し、アメリカ陸軍がM24E1ESRとして制式採用したボルトアクションスナイパーライフルで、キットはその特徴を余すところなく再現している。今回の作例では、アメリカ陸軍のスナイパーが実際に使っていた写真を参考にしつつ、各部を仕上げているのでご覧いただきたい。
XM2010タイプ
- 発売元:トミーテック
- 価格:¥1,600
※figma各種は別売です。figma原型制作/ドラゴンクラフト
パーツの処理
パーツ精度はかなり高い製品だが、よく見ると気になってしまう部分は丁寧に処理しておこう。
ピカティニーレールのパーティングラインを処理する。タガネで削って処理すると簡単だ
左右合わせ面にアンダーゲート(組み立て後に見えない所にゲートを配置)があり、ここはきちんと削り落とさないと隙間の原因になるので丁寧に処理しよう
マスキングテープによる布表現
アメリカ陸軍スナイパーの写真で見られた、チークパッドに巻いた迷彩布をマスキングテープで再現してみることに。
幅の細いマスキングテープでチークパッドをぐるぐる巻いていこう
裏の勘合部分はデザインナイフで切り取って、あとはそのまま塗装すればいい
本体の塗装
実銃は表面処理の関係で微妙に赤味を帯びて見える時があるので、それを再現するために下地にまずマホガニーのサーフェイサーを吹く
続いて上塗りとしてクリアーを少々混ぜて透明度を上げたアルマイトブラックを吹き、最後にツヤ消しクリアーを吹いてカサカサな感じに仕上げた
完成
XM2010タイプは最近の製品の中でもパーツ精度はかなり高く、レールとアクセサリーの勘合も非常にスムーズな印象を受けた。
完成したXM2010タイプ。スコープはウェーブのH・アイズでレンズをクリアー化。平面側を表にしている
サプレッサーはデザートカラーで塗装し、発射ガスによる表面の焼けを再現
レシーバー両側面にプリントされたメーカー名とモデル名のロゴは、エナメル塗料による手描き。顕微鏡で筆先を見ながら、極細の面相筆で描き込んでいる
可変ストックはスペーサーパーツの交換により、実銃のような長さ調整ができる。予備マガジンも付属
ハンドガードに装着できる各種アクセサリーレールがあり、バイポッド2種とサイレンサーは着脱可能
キットはストックの折畳やボルトアクションも再現。これらのギミックを活かす場合は、可動部の接触面は塗らないでおこう
製作・文:國谷忠伸/アームズマガジンウェブ編集部
(c)TOMYTEC
この記事は月刊アームズマガジン2020年11月号 P.160~161より抜粋・再編集したものです。