エアガン

2020/10/04

いまさら聞けないメンテナンスの基本! ~メンテナンスとは?~

 

 エアガンの性能を維持するのにメンテナンスは欠かせない。エアガンはおもちゃとはいえパーツが可動したり、パーツどうしが接触する部分もある。そのため、性能を維持するには定期的なメンテナンスが欠かせない。ここでは「メンテナンスの基礎知識」と題してエアガンにおけるメンテナンスの意味合いや方法を具体的に解説する。

 


そもそも「メンテナンス(リフレッシュ)」とは?

 

 エアガンも工業製品のひとつである。様々なパーツから構成されており、それぞれが噛み合い結合し構成されている。それだけでなく、BB弾を発射するという機能やブローバック機構などの複雑なメカニズムを搭載しているのだ。当然それらはスムーズに作動するように設計、製造されているので、新品時がもっともその性能を発揮できるといえる。

 

そもそも「メンテナンス(リフレッシュ)」とは?

コンスタントにメンテナンスを行なうことで新品に近いコンディションが維持できる

 

 しかし、噛み合っている部分の摩耗や、使用している間に蓄積する汚れ等によって徐々に性能の低下を起こしてしまうのは避けられない運命なのだ。それを最小限に防ぐために行なうのがメンテナンスだ。汚れを除去し、必要ならば注油をし新品時のコンディションに近づける。また、ネジの増し締めや細かい部分の破損やひび割れなどがないかをチェックするのもメンテナンスの領域に含まれる。

 

そもそも「メンテナンス(リフレッシュ)」とは?

汚れの除去や注油だけではなくネジの増し締めなどもメンテナンスに含まれる

 

具体的なメンテナンスの内容

 

■フィールドストリップ

 

フィールドストリップ

 

 大抵のモデルは、メンテナンスするための分解が容易にできるようになっている。それを「フィールドストリップ(通常分解)」と呼ぶ。メンテナンスを行なうための最小限の分解であり、取扱説明書に明記されていることが多い。

 

■汚れ落とし

 

汚れ落とし

 

 使用していると付着する汚れ。土や砂、空中に浮遊するモノ、摩耗時に発生するダスト、湿気によって集積するダストなど様々だ。部位によっては、作動に必要な油分にダストが絡め取られて蓄積することもあるので、それらを除去するのが汚れ落としというわけだ。

 

■注油

 

注油

 

 激しく前後動するスライド部分やシリンダー内部に接触しているゴム製Oリングなど、作動に際してどうしても接触しなければならない部分を保護し、滑りを良くするためには注油が必要だ。ただし、すべての部分に注油が必要というわけではない。また余分な油分はダストの蓄積を招いてしまい、せっかくのメンテナンスが逆効果になることもあるので注意が必要だ。

 

メンテナンスに必要なグッズ

 

■拭き取るモノ

 

拭き取るモノ

 

 クリーニングクロスやペーパータオルなどが望ましい。ティッシュペーパーは手軽だが、繊維が拭き取った場所に残ってしまいがちだ。また、バレル内を清掃するクリーニングロッドがあれば、インナーバレル内の汚れをしっかり拭き取ってくれて作業も捗るだろう。

 

■クリーナー

 

クリーナー

 

 余分な油分を除去するために「パーツクリーナー」を使用する。ただし、樹脂パーツやゴムを侵食しないモノを選ぼう。直接エアガンに吹き付けるよりも、ペーパータオルなどに染み込ませて使うのがオススメだ。直接吹き付ける際は、パーツそのものが急激に冷やされるので結露する可能性がある。

 

■シリコンオイル

 

シリコンオイル

 

 メンテナンス時に使用する油分として一般的なのがシリコンオイルだ。摺り合わせ部分に塗布するのももちろん、金属部分の仕上げや保護にも使えるので使用範囲は広い。ただ、チャンバーパッキンやインナーバレルには使用しない。パッキンに注油してしまうとパッキンの性能が低下し、インナーバレルに使用するとダスト蓄積の原因になる。

 

TEXT:モロ☆/アームズマガジンウェブ編集部

 


この記事は月刊アームズマガジン2020年11月号 P.50~51より抜粋・再編集したものです。

 

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