2020/10/03
いまさら聞けないカスタムの基本! ~Q&A編~
いまさら聞けない「カスタムのよくある疑問」に答えます!
Q.短い銃と長い銃、どちらにカスタムした方がいいですか?
一般的に短い銃は取り回しに優れ、長い銃は精密なサイティングが可能とされています。インターフェイス面で考えると、サポートハンドに力を掛けやすい長い銃のほうが優れているといえるでしょう。また、長い銃の拡張性もポイントのひとつです。短い銃は目的がある程度限定されるともいえますが、そのストイックさが魅力です。
Q.樹脂製レシーバーとメタルレシーバーのメリット/デメリットは?
樹脂製レシーバーは軽さがメリットです。最近ではグラスファイバー樹脂のものが増えてきたので、剛性を確保しつつも軽量化を達成したモデルも多数存在します。また、オリジナリティ溢れるデザインに対応できるのもメリットといえるでしょう。とはいえ、絶対的な剛性ではメタルレシーバーに軍配が上がりますし、リアリティ面でもメタルの方が優れているといえます。しかし、重量の増加はメタルレシーバーのデメリットといえるでしょう。
Q.やっぱりベースガンはM4カービンがお薦め?
分解・組立のしやすさ、カスタムパーツの流通量の多さ、ノウハウの蓄積などを考えると、M4カービン系はカスタムしやすいと思います。自分が好きな銃をカスタムするのが理想ですが、カスタムパーツの流通量が少ないと入手は困難ですし、パーツの自作や他からの流用という手段はあるものの、自由度は狭くなります。カスタムのノウハウの多さは、分解・組立のしやすさに直結します。逆にノウハウが少ない銃は自分で分解・組立方法を模索しなければならず、その場合ある程度の経験や知識が必要となります。
M4カービン系のスタンダード電動ガンタイプは各社ほぼ同じ分解・組立方法を採用しており、数ある電動ガンの中でも作業しやすい
Q.飛距離を伸ばすには初速をアップするしか方法はないのですか?
かつてのエアガンはパワー(初速)を上げることで飛距離を伸ばしていました。しかし、BB弾に上向きの回転をかけることで飛距離を伸ばす「ホップアップシステム」が開発されてからは、初速を上げなくても飛距離を伸ばせるようになりました。また、改正銃刀法施行以降はパワーの上限が設定されたことで、ホップアップシステムの特性を生かしてパワーを抑えつつ飛距離を伸ばす方法(流速チューン、フラットホップなど)が飛躍的に進化しました。いずれにせよ、飛距離はホップのかけ方だけではなく、バレルの長さや精度、BB弾の重量や精度、銃本体の剛性など、様々な要因が関係してきます。単純に初速を上げることより、はるかにセッティングが難しいともいえるでしょう。
Q.インナーバレルは長いほうが当たりますか?
適正なバレル長は目標とするパワーと、シリンダーのセッティング(エアコッキングや電動ガンの場合)によって変わってきます。ガスガンの場合、ある程度までの長さはパワーと比例関係にあります。が、ガスの消費量が多くなるのでタンクが冷えやすくなり、作動性能の足を引っ張ります。エアコッキングや電動ガンは、シリンダーから放出されるエアの量が決まっています。そのため、放出量を超える長さ=容量を持つバレルでは、著しく性能が下がります。多くのサードパーティー製バレルには適応するシリンダーが明記されているので、それに従いセッティングしましょう。
TEXT:アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2020年11月号 P.34~41より抜粋・再編集したものです。