エアガン

2020/06/28

CYMA M653 フルメタル ETU 電動ガン【編集部の最近買ったオススメ】

 

 編集部員が最近買ったアイテムを皆さまに紹介していく本コーナーを、今月は「毛野ブースカ」が担当させていただく。

 選んだのは「CYMA M653フルメタルETU電動ガン」だ。

 

 

 海外メーカーの中でも比較的リーズナブルな電動ガンをリリースしているイメージが強いCYMA。かつてはAKシリーズがメインだったが、今では幅広くラインアップしている。今回私が購入したのはCYMAの「M653フルメタルETU電動ガン」だ。実銃のM653は映画『プラトーン』の中でバーンズ軍曹が使っていたことから別名“バーンズモデル”と呼ばれているM16A1のカービンモデルだ。25年ほど前に東京マルイから同名の電動ガンが限定モデルとして発売されていたを覚えている方もいるだろう。M4A1カービンの祖先といっても過言ではないモデルだ。

 

一見するとM4A1カービンのようだが、アウターバレルの太さや固定キャリングハンドル、XM177タイプのストックなど細部に渡って異なっている

 

 かつては「エムイチロク戦争」と呼ばれるほど各社からM16A1が発売されていたが、2000年代以降、M4A1カービンの人気に伴ってM16A1シリーズは完全に過去のものとなり、新製品として発売されることはなくなってしまった。しかし近年、実銃の世界ではM16A1やXM177が現代の技術でリバイバルされる原点回帰ブームが起きて話題になった。CYMAはそんなトレンドを察知してなのかM16A1をはじめM16 VN、XM177、M653を電動ガンでリリースした。私のようなアラフィフ世代やベトナムマニアは狂喜乱舞したことだろう。これだけまとまってM16A1ファミリーが電動ガンで発売されるのは珍しいことなのに、さらに最新のETU(電子トリガー)を採用しているのだから驚きは隠せなかった。定価は32,800円とフルメタル、ETU付きとしてはリーズナブル。購入時にXM177と悩んだがコンサバティブなM653に決めた。

 

スリムなアウターバレルにスリットが全周囲に開けられたバードケージタイプのフラッシュハイダー

 

 ハンドガードの形状など細かく見るとリアルでない部分もあるものの実用上では問題ない。M653の雰囲気は充分出ている。バッテリーをハンドガードに収納する前配線仕様なのもどこか懐かしさを感じるが実用上まったく問題ない。むしろストック内に収納するよりも使い勝手はいい。購入前から内部チューニングすることを決めていたので、購入後すぐに分解。基本的には一般的なM4A1系電動ガンと同じだが、一部CYMAのオリジナルの箇所がある。詳しい分解方法や内部構造、チューニング内容については月刊アームズマガジン8月号をご覧いただきたい。

 

 あらためてM653を手にすると、ドットサイトなどのアクセサリーは装着できないものの、見た目がカッコよく軽くて取り回しやすく、サバゲーで使うならこれで充分な気がしてきた。しかもETUが付属しているので、チューニング次第ではなかなかの性能を発揮する。M4A1カービンに飽きた方やオールドスタイルなモデルに興味のある方にお薦めの1挺だ。

 

このM653の残念な部分はハンドガードの形状。実際にはもっとスリムなのだが、バッテリーを収納することを考えたら仕方ないことかもしれない。その代わりスペースが広いのでミニバッテリーから二又タイプまで幅広く収納できる

 

これぞM16A1ファミリーと言える固定式のキャリングハンドル。リアサイトもシンプルだ

 

グリップはフィンガーチャンネルのないA1タイプがしっかり付属していた。個人的にはA1タイプのほうが好きだ

 

両側にリブのないXM177タイプのリトラクタブルストックは3段階に伸縮可能。必要にして充分な機能を有している

 

スムーズにチューニングできて大満足。見た目はオールドスクールだが中身は最新式だ。早くサバゲーで使ってみたくなってきた

 

 

『編集部の最近買ったオススメ』は毎月第4土曜or日曜に更新予定!

次回の更新もお楽しみに!

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