エアガン

2018/08/30

東京マルイ「ガスブローバックガン グロック19 サードジェネレーション」試作品レビュー

 

東京マルイ ガスブローバックガン グロック19 サードジェネレーション

※実射シーンとインプレッションはこちらの動画をご覧ください。

 

マニア待望のグロック19ジェン3がすべてをレベルアップしてついに登場!

※掲載されているグロック19は試作品です。量産品とは細部が異なります。

 

オーバービュー

 

 2018年5月に開催された第57回静岡ホビーショーで正式発表された東京マルイのガスブローバックガンの最新作「グロック19サードジェネレーション」(以下G19)。正式発表以来、多くのマニアが一日でも早い発売を待ち望んでいたが、いよいよ今秋に発売される運びとなった。東京マルイからはG26、G17、G34、G22がすでにガスブローバックガンとしてラインアップされており、新たにG19が加わることで、グロックピストルの代表的なモデルが揃ったことになる。
 実銃のG19は数あるグロックピストルの中でコンパクトモデルに位置づけられている。口径9mm×19、基本的なメカニズムや操作方法はスタンダードモデルのG17と共通だが、全長で17mm(G17:204mm/ G19:187mm)、全高で11mm(G17:139mm/ G19:128mm)短縮化され、装弾数は2発(G17:17発/ G19:15発)減っているものの、小さすぎず大きすぎないほどよいサイズ感・重量感から、アメリカ軍特殊部隊をはじめとした多くの軍・警察で制式採用されている。ちなみに今年リリースされたクロスオーバーモデルに位置づけられているG19Xは、G17のフレームにG19のスライドを組み合わせた、いわば両モデルのいいとこ取りをしたモデルである。
 東京マルイはG19をガスブローバックガンで製品化するにあたり、ディテールは第1世代(ジェン1)から第5世代(ジェン5)の中からもっとも浸透しているサードジェネレーション(ジェン3)をチョイス。既存のG17シリーズのバリエーションではなく、全体のサイズはもちろん、細かい部分の再現性やブローバックエンジン、ホップアップシステム、撃ち味、マガジンに至るまで徹底的にリファインかつモダナイズドされている。各部の刻印やフレーム/グリップの形状は、先ほど述べたようにジェン3を再現。G17シリーズは一部の実物ホルスターに対応できなかったが、G19はリアルサイズを実現し、G19用の実物ホルスターに対応できるようになった(ホルスターのフィット感については本誌P.52を参照)。スライド右側のエキストラクターは金属製の別パーツになり、さらにスライド後部のスライドカバープレートも実銃同様、別パーツで再現されている。

 

東京マルイ ガスブローバックガン グロック19 サードジェネレーション

東京マルイのG19ジェン3と実銃のG19ジェン3 LAVと比較したところ。ディテールの忠実な再現はもちろん、各部のディメンションはリアルサイズとなっている

 

シューティングインプレッション

 

 重量は実銃(670g)とほぼ同じ640gを実現。表面もこだわった仕上げが施される(写真は表面塗装が施されていない試作品)。
 最新バージョンを再現したG19用マガジンの装弾数は21~22発を予定。既存のG17/ G22用マガジンは共用可能だが、G19本来のポテンシャルを発揮させるにはG19用マガジンの使用をおすすめする。内部メカニズムはG17シリーズを踏襲しつつ、ブローバックエンジンのシリンダーを直径15mmにボアアップ。ブローバックスピードとリコイルショックが大幅に向上している。ホップアップシステムはスライドを外さなくても調整可能な方法を採用。ユーザビリティも向上している。実射してみると、既存のG17の特徴であるスピーディーなブローバックアクションに加えてレスポンスとリコイルショックがグンと向上。命中精度もインナーバレルがG17に比べて短くなっているのもかかわらずブラッシュアップされており、G17からの大幅な進化が体感できる。取り回しやすくて実射性能も優れている…東京マルイのG19を撃つと、実銃が高く評価されているのがわかる。
 まさに「最新モデルが最良」という言葉どおりの完成度を秘めている東京マルイのグロック19サードジェネレーション。発売まで今しばらくお待ちいただきたい。

 

東京マルイ ガスブローバックガン グロック19 サードジェネレーション
全体のサイズはG17よりもコンパクトだが、実射フィーリングはまるで別物。従来モデルを撃ったことがある方なら即実感できるはずだ

 

東京マルイ ガスブローバックガン グロック19 サードジェネレーション
シリンダー径が15mmにボアアップされたことで、ブローバックスピードはもちろん、リコイルショックも倍増している

 

ディテール

 

東京マルイ ガスブローバックガン グロック19 サードジェネレーション
リアルサイズになって実銃同様の刻印が施されたスライド左側。表面の質感は金属製スライドとポリマー製フレームという実銃のコンビネーションを再現したものになる

 

東京マルイ ガスブローバックガン グロック19 サードジェネレーション
スライド右側にあるエキストラクターは金属製の別パーツで再現された

 

東京マルイ ガスブローバックガン グロック19 サードジェネレーション
G17シリーズではモールドだったトリガーピン上部にあるロッキングブロックピンは金属製の別パーツとなった

 

東京マルイ ガスブローバックガン グロック19 サードジェネレーション
スライド後部のスライドカバープレートは実銃と同じく別パーツ構造で再現されている

 

東京マルイ ガスブローバックガン グロック19 サードジェネレーション
G17シリーズではグリップ右側下部にパテントナンバーが入っていたが、G19では実銃同様にパテントナンバーはオミットされている

 

東京マルイ ガスブローバックガン グロック19 サードジェネレーション
エジェクションポートからホップアップ調整ダイヤルが見える。スライドを外さなくてもホップアップの調整ができる

 

東京マルイ ガスブローバックガン グロック19 サードジェネレーション
装弾数21~22発のG19用マガジン。G22用マガジン同様、後面に口径表記と残弾表記が施された最新バージョンを再現。製品版では黒色仕上げとなる

 

主要モデルとのサイズ比較

 

東京マルイ ガスブローバックガン グロック19 サードジェネレーション
グロックの9mm口径の主要モデルを並べたところ。内部メカニズム、グリップアングル、トリガーやスライドストップ、マガジンキャッチなどの操作系は共通となっている(すべて東京マルイのガスブローバックガン)

 

東京マルイ ガスブローバックガン グロック19 サードジェネレーション
マガジンボトムを平面に置いて後ろからスライド上面を比較したところ。写真右からG26、G19、G17、G34。サイトレディアスはスライド長によって異なるが、リアサイトビューは同じ。共通性・融通性が保たれているのがわかる

 

G17とG19のディテール比較

 

東京マルイ ガスブローバックガン グロック19 サードジェネレーション
トリガー形状の比較。実銃でもコンパクトやサブコンパクトにはトリガー前面にグルーブが入れられており、G17にはグルーブが入っていない

 

東京マルイ ガスブローバックガン グロック19 サードジェネレーション
グリップ形状の比較。G19はG17のグリップ下部をバックストラップに向けて斜めにカットすることでコンパクト化を図っている

 

東京マルイ ガスブローバックガン グロック19 サードジェネレーション
マガジン後面の比較。写真右がG19、写真左がG17。残弾確認孔の大きさと刻印が異なり、G19は口径表記が追加されている。真ん中付近にある突起はG26に装填した場合のガイド(ストッパー)だ

 

DATA

  • 全 長:187mm

  • 全 高:128mm

  • 全 幅:32mm

  • 重 量: 640g

  • 装弾数: 22発

  • 価 格:未定(近日新発売)

  • お問い合わせ先:東京マルイ

 

 
初速(m/s)
1発目 70.1
2発目 70.7
3発目 70.0
4発目 70.1
5発目 69.7
6発目 70.8
7発目 69.7
8発目 70.3
9発目 70.1
10発目 69.4

平均値…… 70.1m/s(0.49J)
※G&Gアーマメント0.2gバイオ弾使用

東京マルイ No.88 グロック19 サードジェネレーション

TEXT:毛野ブースカ

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