2018/09/01
KSC センチュリオンCM4 ERG 製品レビュー 【2018年10月号掲載】
KSC
センチュリオンCM4 ERG
※実射シーンとインプレッションはこちらの動画をご覧ください。
元ネイビーシールズ隊員によるデザイン
電動ガンとは思えない圧倒的なリコイルショックが体感できるKSCの電動ガンERGシリーズに、センチュリオンアームズのC4レールシステムが再現された「センチュリオンCM4 ERG」(以下CM4)が加わった。センチュリオンアームズとはMk12 SPRの開発・改良に携わったアメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズの元隊員が設立したM4カービン用カスタムパーツメーカー。軍と深い係わり合いを持つ同社が力を入れているのがレールシステムであり、C4レールシステムは同社を代表する製品だ。フルフローティングバレル仕様のC4レールシステムは、4面にピカティニースペックのレールが配されたオーソドックスなデザインを取り入れ、頑丈で高い精度を備えている。
ストックを短くした状態や片手でも握りやすいように垂直に近いアングルで設定されたPTSのEPS-C。グリップ内にはERG初のハイトルクモーターが内蔵されている
ERGシリーズ初のハイトルクモーターを搭載
今回、KSCはセンチュリオンアームズのオフィシャルライセンスドモデルとしてC4レールシステムはもちろん、同社のCM4ロアレシーバーと同様の刻印とロゴが施されたレシーバーを再現。長さ10.3インチのアウターバレルに長さ10インチのC4レールシステムが組み合わされている。さらにEP BUI S(前後サイト)、EPG- C(グリップ)、EPS(ストック)装弾数は30発から60発に切り替え可能なERG用EPM(マガジン)など、PTSの電動ガン用最新パーツが惜しげもなく装備されている。リアルさだけではなくエアガンとしても機能性・操作性も追求されている。内部メカニズムではERGシリーズ初となるハイトルクモーターを採用。連射サイクルが従来モデルの1.5倍となり、肩を激しく揺さぶるハードなリコイルショックが体感できる。さらに従来モデル同様、残弾がゼロになると作動が停止する機能が搭載されている。
前後サイトはロープロファイルなPTSのEP-BUISを採用。フロントサイトは上下調整、リアサイトは左右調整が可能
CM4の最大の特徴である長さ10インチのC4レールシステム。昨今のキーモッドやM-LOK仕様のハンドガードに比べてがっしりした印象を受ける
チャージングハンドルを引いてボルトカバーを後退させるとホップアップ調整ダイヤルが現れる
バットプレートを外すとバッテリーコンパートメントにアクセスできる。推奨バッテリーは9.6Vニッケル水素バッテリーとなっている
セレクターレバーはERGでは初のアンビタイプ。レバーの形状はKSCオリジナルで、右側はグリップした右手に干渉しにくいように短くされている。セレクターポジションマークはHKタイプを採用
アウターケースがポリマー樹脂製のPTSのEPM。マガジンボトムを外してインナーケースを引き出すと、装弾数を60発⇔30発に切り替えられるセレクターが現れる
DATA
- 全長:728mm/800mm(ストック伸張時)
- 全高:270mm
- 全幅:78mm
- 重量:3,235g
- 装弾数:30発/ 60発
- 価格:¥53,000(税別)
- お問い合わせ先:KSC
初速(m/s) | |
1発目 |
77.1 |
2発目 |
77.6 |
3発目 | 79.8 |
4発目 | 79.6 |
5発目 |
78.2 |
6発目 | 77.2 |
7発目 | 79.6 |
8発目 | 77.9 |
9発目 | 77.9 |
10発目 | 77.4 |
細部に渡ってこだわりを持つKSCらしいハイレベルな完成度を誇るセンチュリオンCM4 ERG。他人とは違うM4カービンを持ちたい方におすすめの1挺だ
TEXT:毛野ブースカ
MODEL:本上みらの
HAIR&MAKE UP:伊達美紀
撮影協力:サバイバルゲームフィールドビレッジ1
この記事は2018年10月号 P.78~79より抜粋・再編集したものです。