2020/04/04
KRYTAC「BARRETT REC7 SBR&CRB M-LOK」製品レビュー
あのBARRETTが放つAR系カービンをリアルにモデル化
※実射シーンとインプレッションはこちらの動画をご覧ください。
やはりBARRETTは大口径
アンチマテリアルライフルの代名詞的存在といえるM82A1。このモデルを開発したBARRETT社がAR系ライフルを製造していることを意外に思う向きもあるだろう。
元を正せば、米軍が次世代の弾薬の開発、配備に着手したことがキッカケだ。BARRETTも、この次世代の弾薬である6.8mmSPC弾に対応するレシーバーキットとカービンそのものを開発した。それがこのREC7である。作動方式もショートストロークピストン方式とされ、モダンなAR系としてはマルチキャリパー化とともに教科書的なモデルであるといえる。
また同時に、現行のラインアップにはいわゆるリュングマン方式(Direct Impingement方式)を搭載した「REC7 DI」も存在しており、そちらは6.8mm弾だけでなく5.56mm弾や.300Blackout弾にも変更が可能となっている。今回KRYTACが再現したのは、後者であるREC7 DIのほうである。
「リアル」に寄せたKRYTAC
海外系の電動ガンの中でも、KRYTACは比較的高額な部類である。が、既に市場からは高く評価されている。
ただ、一部モデルを除きオリジナル(とはいえシルエットはAR系そのものだが…)がほとんどであった。Kriss VectorやLVOA、GPR-CCはライセンスの元に再現されているが、スタンダードなAR系にはリアル系ラインが存在していなかった。その穴を埋めるのがこのREC7シリーズだ。
10.25インチバレルのSBRと15インチのCRBがあり、それぞれブラック/タングステングレー/フラットダークアースのカラーバリエーションが用意されている。レシーバーなど要所要所にはBARRETTの刻印が施されており、非常にリアルな雰囲気だ。
ハンドガード根元左右、そしてレシーバーの刻印は正式ライセンスに基づくモノであり、非常にリアルな雰囲気を演出している
明るい色調が特徴的なタングステングレー。M-LOKハンドガードとも相まって、少々近未来的な印象でスタイリッシュである
ハンドガードは両モデルとも軽量かつ汎用性の高いM-LOKシステムとなっている。ガッチリと固定されており、KRYTACらしい剛性感が魅力的だ
もともとKRYTACが持つ素性の良さと、BARRETTとの正式契約に基づくリアリティの追求から生まれたこのモデルの完成度は、そのKRYTACの評価を裏切らない。
DATA
BARRETT REC7 SBR M-LOK
- 全長:710mm/790mm(ストック展開時)
- 重量:2,500g
- 装弾数:150発
- 価格:¥58,000(BK、TGN、FDE)
BARRETT REC7 CRB M-LOK
- 全長:840mm/925mm(ストック展開時)
- 重量:2,750g
- 装弾数:150発
- 価格:¥59,000(BK、TGN、FDE)
- お問い合わせ先:ライラクス
TEXT:モロ☆
PHOTO:須田壱(スタジオゼット)
MODEL:星守紗凪
HAIR&MAKE UP:伊達美紀
撮影協力:ユニオンベース
この記事は月刊アームズマガジン2020年5月号 P.76~77より抜粋・再編集したものです。