2020/02/06
エラン「エランガバメント用バヨネットサイレンサー」製品レビュー
細部までコダワリ抜いた本格派
●バッフル内蔵のマキシム型を採用
近年、実銃、エアガン問わずサイレンサーが装着可能なスレーデッドバレルが標準装備されているハンドガンが人気だ。消音効果のほどはさておき、ハンドガンとサイレンサーの組み合わせは男のロマンに満ち溢れている。バレルにサイレンサーを装着する仕草は誰しもが憧れてしまう。
モデルガンの場合も言うに及ばず、黎明期からサイレンサーがオプションとして販売されていた。今回エランからリリースされたサイレンサーは同社のモデルガンガバメントシリーズ用に開発されたものだ。発火音を楽しむのがモデルガン本来の魅力だが、エランのサイレンサーは単なる飾りではなく実用性(=消音性と操作性)を兼ね備えたものとなっている。
内部構造はいわゆるマキシム型で、KSCに加工を依頼したABS製バッフルを8個内蔵。消音性が確保されている。サイレンサー本体はアルミのアルマイトにガラスビーズで仕上げられている。
サイレンサー本体、アダプター付きバレル、バレルブッシングがセットになっている
サイレンサー本体から消音効果を持つABS製バッフルを取り出したところ
●装着方法はバヨネット式
サイレンサー前後のフタとバレル側のアダプターは切削加工品。サイレンサーの装着方法は一般的なねじ込み式ではなく、アダプター側のピンをサイレンサー側の切り欠きに通して回転させて固定するバヨネット式を採用。
着脱を繰り返しても緩みやガタつきなどは一切生じない。鉄製パーツは防錆と強度を出すためにすべて日本パーカライジングでQPQ処理が施されている。モデルガン用はもちろんエアガン用としてもここまでこだわったサイレンサーはない。
バレル先端のアダプターは鉄製の切削加工品。耐久性と精度は申し分ない。上部に突出しているピンがサイレンサー側の切り欠きにはまることで固定される
サイレンサー側の口金を見たところ。ここも鉄製の切削加工品で切り欠き部分にアダプター側のピンを通す
専用バレルは5インチ用、コマンダー用、オフィサーズACP用をラインアップ。完成度の高さを見れば欲しくなってしまうはずだ。
(*銃本体は付属しません)
DATA
- 価格:¥26,000(専用バレル、アダプター、バレルブッシング付き)
- お問い合わせ先:エラン
TEXT:毛野ブースカ
この記事は月刊アームズマガジン2020年3月号 P.87より抜粋・再編集したものです。