エアガン

2020/01/14

【前編】Anson “Hollywood” Beck Law Enforcement Class

厳しいガンコントロールにも関わらず、かなりの射撃人口をかかえる米・南カリフォルニア。タクティカルトレーニングとして定期的にクラスを開催しているスクールは、なんと40以上もある。受講者がローエンフォースメント(LE :ポリスなど法執行機関)関係者のみというカービンクラスを取材させてもらった。

 


 

クラス前のブリーフィング。迫力のある生徒たちだ。

 

米・南カリフォルニアには、様々なバックグラウンドを持つタクティカル・インストラクターが多数存在しており、その入れ替わりも激しい。これはそれだけの需要があるという証左なのだが、クラス内容のクオリティとなるとシューターのレベルによってどうしてもヒット&ミス(当たり外れ)があるといわざるを得ない。

 

とあるオフィサーが持っていた7.5インチバレルのショートピストン仕様M4。ナイトビジョン、IR、レーザーとフル装備だ。

 

なんとこいつはM16A2! 20インチバレルが凛々しい。

 

今回取材が可能になったのは、アンソン“ ハリウッド” ベック氏(以下、ハリウッド)が2カ月に1回開講している“LEO(ローエンフォースメント・オフィサー)オンリークラス”の模様だ。現役のリザーブドポリス(予備役のオフィサー)でもあるハリウッドは、もう長いことこのクラスを教えている。

 

ハリウッドは来日したこともあり、日本の著名メーカーの商品開発に参加したり、イベントに招聘されたりもしている。彼との付き合いはもう10年以上になるが、インストラクターとしての技量や知識だけでなく、自分でガンのカスタマイズをこなしてしまうなど多彩な才能を持ち合わせている。

 

Anson “Hollywood” Beck アンソン “ハリウッド” ベック

プロフェッショナルに教えるプロフェッショナルであるハリウッドにファンは多い。エアガンの開発に参加したり、イベントに呼ばれたりして、日本でも知られている。

 

独特の話術で、生徒をグイグイ引き付けていくハリウッド。

 

これまでかなりの数のオフィシャルトレーニングを取材させてもらってきたが、ハリウッドのクラスには生徒によって臨機応変のカリキュラムを組んでくれるという柔軟さがある。ハリウッドのように、基本を身体に覚えさせ、市街地やハウスプロテクションに重点を置いたメソッドを繰り返し叩き込んで、状況に即した対応をできるようにしていくというのは、オフィサーにとっては大きなメリットになるだろう。

 

【アームズマガジンウェブ編集部レビュー】

アンソン”Hollywood”ベック氏といえば、国内のトイガンメーカーが製作した動画にも登場したことで、その名を国内に轟かせた。彼のバックグラウンドや活動について、恐らくこれだけ詳しく取り上げられたことはないのではないだろうか。次回の中編では、カリキュラムの内容について詳しくお伝えする。

 

 

Text&Photo:Hiro Soga

編集部レビュー:アームズマガジンウェブ編集部

 

 


この記事は月刊アームズマガジン2020年2月号 P.118-125より抜粋・再編集したものです。

 

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