エアガン

2019/12/10

巨大施設!SIG SAUER運営の銃器総合トレーニングセンターに潜入!

SIG SAUER が運営する銃器の総合トレーニングセンターに密着

 

SIG SAUER ACADEMYはニューハンプシャー州にあるSIG SAUER本社からほど近い位置にある。1995年にこの場所に開設されてから同社の成功とともに拡張を続け、現在では150エーカー(東京ドーム13個分)にもなる広大な敷地に、プロショップ、クラスルーム、全天候型インドアレンジ、1,000mレンジ、水中からの侵入射撃を学ぶための湖、複数のシュートハウス、270度に射撃が可能な多方向レンジをはじめ、多くの施設を有している。

 

23 年前に最初のアカデミーの施設として開設された施設の1 つ、全天候型50mのライフルレンジ。

 

SIG SAUER ACADEMYがオファーするほとんどのコースは外国人、民間人にも開かれており、ある一定の審査を通れば受講することができる。また、軍、法執行機関向けのコースは米国だけでなく、日本の海上保安庁特殊部隊を含む、多くの諸外国の組織が受講している。

 

クラスルームではP220 に始まるダブルアクション&シングルアクションハンマーファイアシリーズ通称「クラシック」モデルのアーモラーコースが行なわれていた。

 

ここでは、P320 ピストルへの習熟コースが行なわれていた。参加者はP320 の採用を検討している法執行関係者で、ホルスターや銃をアカデミーが貸し出している。

 

全天候型ライブファイアシュートハウス。実弾を使った室内でのCQB 訓練を行なうための施設。2 階のキャットウォークから生徒の動きを観察することができ、ターゲットの位置や間取りを自由に変更することができる。

 

2020年から運用が始まるチューブラーエントリー訓練用に用意されたバス。内部はモニターやカメラ、ライトもすべて稼動するため、どのような角度で接近し、内部を制圧することができるかを学べる。

 

正しい知識とメンテナンス、使い方をメーカー自身が教育するための施設として、今回紹介したSIG SAUER ACADEMYと同等の規模で教育・訓練を行なっているメーカーは他には見当たらない。現在ではSIG SAUERは銃器メーカーとしてだけではなく、弾薬メーカー、サプレッサーメーカー、オプティクスメーカー、エアガンメーカー、そして訓練プロバイダーとして総合的なサービスを提供できる組織を作り上げているのである。

 

【アームズマガジンウェブ編集部レビュー】

もはや「凄い」としか言いようのない規模である。エンドユーザーから法執行機関に至るまでを対象にしたトレーニング施設は、さすがメーカーの仕事である。先進的な銃器というハードウェアと、その使い方の教育というソフトウェアの両面でSIG SAUERはトップメーカーといえるであろう。

 

 

Text&Photo:Shin

編集部レビュー:アームズマガジンウェブ編集部

 

 


この記事は月刊アームズマガジン2020年1月号 P.38-41より抜粋・再編集したものです。

 

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