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2019/08/24

LittleArmory ヘカート2タイプを作ろう!

 

1/12銃火器プラキット「リトルアーモリー」にフランスの.50口径ボルトアクション狙撃銃を再現した「ヘカート2タイプ」がラインアップ。1.8kmの射程を誇り、FR-12.7の名称でフランス陸軍に採用されたこの大型スナイパーライフルを、製品は木製部分にブラウンの成型色を用いた2色成型で雰囲気たっぷりに再現している。今回の作例では、実銃で見られた合板製ストック&グリップ表面の木目表現に重点を置いて仕上げてみたので、ご覧いただきたい。

 

LittleArmory ヘカート2タイプを作ろう!

 

ヘカート2タイプ

  • 発売元/トミーテック
  • 価格/¥1,600

※「figma 照安鞠亜」は別売です。

リトルアーモリー公式HPはこちら

 

 

■パーツの処理

 

LittleArmory ヘカート2タイプを作ろう!

トリガーのパーティングラインは左右を接着する前に仕上げておくと楽

 

LittleArmory ヘカート2タイプを作ろう!

ボルトを動かすため、塗膜剥がれを防ぐ目的で嵌合調整する。今回はレシーバー内部の穴(ボルトが入る)を3.1mmのドリルで拡大。径を大きくしすぎるとガタの原因になるので慎重に少しずつ

 

LittleArmory ヘカート2タイプを作ろう!

スコープはレンズ部分を切り取り市販のクリアーレンズパーツをはめ込んだ

 

 

■ストックの木目塗装

 

LittleArmory ヘカート2タイプを作ろう!

ストックの木目塗装はまず下地としてサンド系の明るい色(イスラエル砂漠迷彩色)を塗る

 

LittleArmory ヘカート2タイプを作ろう!

油彩の茶系の色(バーントシェンナー)を薄く塗った後、やや乾かしてからスポンジや筆で一方向に拭き取る。油彩は乾燥に非常に時間がかかるので注意。完全に乾燥したらクリアーブラウンでコートする

 

LittleArmory ヘカート2タイプを作ろう!

実銃のストック&グリップに見られた、合板の張り合わせ断面を再現してみたいので、細切りのテープでマスキングする

 

LittleArmory ヘカート2タイプを作ろう!

木目を消さないようにクリアーで割った暗い茶色を上塗り。上塗り後クリアーでコートしてツヤを均一にする。写真では境目がわからなくなったので、この後筆でタッチを追加した

 

 

■チッピング

 

LittleArmory ヘカート2タイプを作ろう!

チークパッドの欠けたような傷の再現(チッピング)はスポンジ片でスタンプすると簡単

 

 

■完成! Hécate II TYPE

 

LittleArmory ヘカート2タイプを作ろう!

ヘカート2は大型のマズルブレーキが異様な迫力を醸し出しているが、同種の銃で無骨な外観のバレットM82などと比べると優美な印象を受ける。近年アニメ『ソードアート・オンラインⅡ』でシノンの銃として登場したことで、知名度も上がっているのではないだろうか

 

LittleArmory ヘカート2タイプを作ろう!

随所にシルバーでドライブラシとチッピングを施し、本体はタミヤスミ入れ塗料のブラックでスミ入れを行なっている

 

LittleArmory ヘカート2タイプを作ろう!

実銃のグリップ&ストックは合板製のため、表面には薄い板を貼り合わせた積層断面が見られる。作例ではそれを塗装で再現

 

LittleArmory ヘカート2タイプを作ろう!

レシーバー内部の径を若干拡げたことで、ボルトハンドルはスムーズに可動

 

LittleArmory ヘカート2タイプを作ろう!

バイポッドは折畳状態と展開状態の選択式。キャリングハンドルも可動する。作例ではマガジン上部にモールドされた12.7mm×99カートリッジも塗り分けた

 

 

LittleArmory ヘカート2タイプを作ろう!

 

■塗装レシピ

  • マズル、ボルト=メタリックグレイ(タミヤラッカー)
  • フレーム下部、スコープ、脚=アルマイトブラック(Mr.リトルアーモリーカラー)
  • フレーム上部=ダークアイアン(タミヤラッカー)
  • ストック、グリップ下地=イスラエル砂漠迷彩色(Mr.カラー)
  • 木目=バーントシェンナー(油彩)
  • 木目上塗り=クリアーブラウン(Mr.カラー)
  • 合板断面=クリアー+赤褐色(Mr.カラー)

 

 

製作・文/國谷忠伸
(c)TOMYTEC

 

 


この記事は月刊アームズマガジン2019年9月号 P.160~161より抜粋・再編集したものです。

 

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