エアガン

2025/10/02

「最新モデルが最良」というフレーズが相応しい!2世代のグロックを徹底比較

 

ガスブローバックガンで比較するGen5とGen4の違い

 

登場以来、時代に合わせた改良を加え進化を遂げてきたグロックピストル。東京マルイでもその第5世代となるG17 Gen5 MOSをガスブローバックガンで再現しており、実銃に倣って進化を続けてきた。ここでは同じく東京マルイのガスブローバックガン、グロック第4世代であるG19 Gen4との違いを徹底比較する。

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS

 

 第5世代のG17 Gen5 MOSはスライドにマイクロドットサイトが装着可能なMOS(モジュラー・オプティック・システム)仕様であることが大きな特徴。MOS以外の第4世代と外観上の違いはアンビスライドストップの採用や、スライドとグリップの形状が挙げられる。内部メカは大きく刷新され、新型のブローバックエンジンやガスの容量が約20%アップした新型マガジンが採用されている。トリガーフィーリングも改善され、シアが落ちるタイミングがわかりやすくなっている。

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS

 

DATA

  • 全長:202mm
  • 重量:676g
  • 装弾数:25発
  • 価格:¥21,780

 

東京マルイ ガスブローバックガン G19 Gen4

 

東京マルイ ガスブローバックガン G19 Gen4

 

 G19 Gen4はG17をコンパクトにしたコンシールドキャリーに最適なモデルだ。第4世代の特徴は、大型化されたマガジンキャッチ、交換できるようになったグリップのバックストラップだ。製品には2種類×2サイズのバックストラップが付属している。さらにRTF(ラフ・テクスチャード・フレーム)と呼ばれる滑り止めのテクスチャーが変更されたフレームが採用されている。スライド右側のエキストラクターはダミーではあるが別パーツで再現されており、よりリアルな外観に仕上がっている。

 

東京マルイ ガスブローバックガン G19 Gen4

 

DATA

  • 全長:185mm
  • 重量:640g
  • 装弾数:25発
  • 価格:¥21,780

 

グロックピストル共通の特徴

 

グロックピストル共通の特徴
ユニバーサル規格のアンダーレールは両モデルとも実銃を基に採寸されているためウェポンマウントライトをガタなくしっかりと取り付けることが可能だ

 

グロックピストル共通の特徴
フレーム中央付近にあるスライドを固定している板状のスライドロック。このロックを下げるとスライドが外せる。通常分解のプロセスはすべて共通している

 

グロックピストル共通の特徴
トリガー前面にあるトリガーセーフティもグロックらしさを感じられる。もちろんこの機構はすべてのグロックピストルに共通している

 

グロックピストル共通の特徴
マガジンキャッチはGen4からヘッド部分が後方に延長されてセレーションが入ったことから押しやすくなった

 

グロックピストル共通の特徴
RTFはドット状の滑り止めのテクスチャーが特徴。素手であっても確実にグリッピングでき、高いハンドリング性能を実現している

 

グロックピストル共通の特徴
グリップのバックストラップは交換式となりビーバーテイルが追加されたことでハイグリップしやすくなった

 

 

Gen4とGen5の外観上の違い

 

■スライド

 

Gen5

 

Gen4とGen5の外観上の違い
Gen5はスライド前部にコッキングセレーションが追加された。このことで、スライド先端のエッジは落とされており、ホルスターへ収納しやすくなった

 

Gen4

 

Gen4とGen5の外観上の違い
Gen4はフロントセレーションが施されていない分、刻印が前に施されている。スライド形状は角張っておりグロックピストルらしいビジュアル

 

■スライドストップ

 

Gen5

 

Gen4とGen5の外観上の違い
Gen5のスライドストップはアンビ化されており、左右のどちらからでも操作できる

 

Gen4

 

Gen4とGen5の外観上の違い
Gen4ではスライドストップはアンビ化されていないため、左利きの射手は直接スライドを引いてリリースするか持ち替えなければならない

 

■グリップ

 

Gen5

 

Gen4とGen5の外観上の違い
Gen5になりグリップ前面のフィンガーチャンネルがオミットされた。グリップに施された滑り止めのテクスチャーは第4世代と共通

 

Gen4

 

Gen4とGen5の外観上の違い
Gen4以前と同様にグリップ前面にフィンガーチャンネルが設けられたグリップ。G17に比べてグリップが短くなっているのがG19の特徴

 

■マガジンウェル

 

Gen5

 

Gen4とGen5の外観上の違い
Gen5はマガジンウェルがフレア型になっておりマガジンが挿入しやすくなった。また別パーツでランヤードリングが装着されている

 

Gen4

 

Gen4とGen5の外観上の違い
Gen4までのマガジンウェルは広げられていない。ランヤードリング(ホール)はグリップ後部に設けられている

 

■リアサイト

 

Gen5

 

Gen4とGen5の外観上の違い
Gen5はスライド後方のカバーを外すことでスライドに直接マイクロプロサイトをマウントすることが可能。リアサイトはノーマルでも充分視認性に優れている

 

Gen4

 

Gen4とGen5の外観上の違い
リアサイト周辺はGen4までは光学機器をマウントできる設計になっていないためプレーンな形状になっている

 

■マガジン

 

Gen5

 

Gen4とGen5の外観上の違い
マガジンの装弾数は25発。実物マガジンをイメージしたオレンジのマガジンフォロワーが付属し、ガス容量が約20%アップしている

 

Gen4

 

Gen4とGen5の外観上の違い
G19用の装弾数22発のショートマガジンながらG17と同様の迫力のあるブローバックとキビキビとした作動性能が得られる

 

■マガジンバンパー

 

Gen5

 

Gen4とGen5の外観上の違い
Gen5はマガジンバンパーのデザインが一新されてている。穴のないクローズドタイプなのでガスを注入する際は前方向へスライドさせる

 

Gen4

 

Gen4とGen5の外観上の違い
従来型と同様のマガジンバンパーは中央に穴が設けられておりガスが注入しやすい。マガジンフォロワーボトムで固定されているので不意に動いてしまうことはない

 

Gen4とGen5のメカニズムの違い

 

■ブローバックエンジン

 

Gen4とGen5のメカニズムの違い
(画像はGen4)

 

Gen5

シリンダーはMOS仕様のスライドに対応するため楕円形状に変更。新型マガジンと併用することで迫力あるブローバックを体感できる

 

Gen4

Gen4はGen3よりも大口径のものが採用され、Gen5に匹敵するブローバックを実現している

 

■リコイルスプリングガイド

 

Gen5

 

Gen4とGen5のメカニズムの違い
実銃同様のデュアルスプリングの採用と樹脂製のカラーが追加された。これにより効率よくリコイルショックを吸収しつつスライドのリカバリースピードを向上させている

 

Gen4

 

Gen4とGen5のメカニズムの違い
Gen4も実銃同様のデュアルスプリングが再現されている。ガイド基部にはリコイルショックの吸収を目的としたラバー製のダンパーが2枚追加されている

 

■ホップアップシステム

 

Gen5

 

Gen4とGen5のメカニズムの違い
Gen4に比較してホップアップ調整用ダイヤルの歯数が変更され、より細かな調整が行なえるようになった

 

Gen4

 

Gen4とGen5のメカニズムの違い
新型のチャンバーを採用したことで通常分解を行わなくてもエジェクションポートからホップアップの調整ができるようになった

 

■インナーシャーシ

 

Gen5

 

Gen4とGen5のメカニズムの違い
Gen5でもローラーハンマーが採用されているが、より抵抗が少ないものが採用されている。内部構造も一新されておりトリガーのキレが向上している

 

Gen4

 

Gen4とGen5のメカニズムの違い
Gen4のインナーシャーシは従来のグロックシリーズから継承されている。Gen4、Gen5ともにコッキングインジケーターギミックが搭載されている

 

ブローバックフィーリング

 

■ブローバックエンジン

 

Gen5

 

ブローバックフィーリング
最新のブローバックエンジンに加え容量が20%もアップしたマガジンと相まって従来モデルを凌駕するリコイルショックが体感できる

 

Gen4

 

ブローバックフィーリング
リコイルショックは直径15mmの大径シリンダーを備えたことでGen5に引けを取らない。両モデルとも高い命中精度を発揮する

 


 

 

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TEXT:風見れん/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2025年10月号に掲載されたものです。

 

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