2024/11/16
人気のガスガンAAP01シリーズの実射性能はいかに!? フィールドインプレッション
見た目と機能性を追求したユニークなコンセプトのハンドガン
「AAP01アサシン」
AAP01アサシンはブルバレル仕様のルガーMk1を彷彿とさせるフォルムが特徴的なガスブローバックガンである。架空銃ではあるものの、“銃”としての造形を崩すことなく、エアガンとして割り切ったデザインは多くのファンから愛されている。
コンパクトで扱いやすくなったAAP01のバリエーションモデル
「AAP01Cアサシン」
後継機種であるAAP01“C”アサシンはハンドリング性能が向上した単なるコンパクト版という訳ではない。バレルが短くなったことでエアガン自体の重心が手首に近くになり、まるで手と一体になったかのような撃ち味が楽しめる。
フィールドインプレッション
当日の気温は30℃、肌を撫でる優しい風が心地よい屋外フィールドで実力を検証すべくトライアルを敢行した。弾は0.2gプラチナバイオ弾BB弾、パワーソースはHFC-134Aを使用。検証結果に偏りが出ないよう、経験の異なる毛野ブースカにも参加してもらうことにした。
10mでのセミオートでの集弾性
AAP01
キビキビとした軽快なリコイルショックは、リコイルコントロールが行ないやすく、ダブルタップをしても照準が大きく外れることはなかった。視認性の高い集光サイトとも相まって、両テスターともに全弾を得点圏に集弾させることができた。
AAP01C
一般的には銃身が短くなるにつれて集弾性能は低下するが、フルサイズモデルと同等のグルーピングを記録した。バレルが短くなった分、銃本体の重心が手首に近くなったことで、ハンドリングしやすいメリットが反映されたリザルトと言える。
20mでのセミオートでの集弾性
AAP01
アイアンサイトのハンドガンにとっては厳しい距離でのトライアル。バレルが長い分、サイトレディアスも確保されており、しっかりサイティングできる強みを活かした結果となり、実戦的な条件下でも高いパフォーマンスを発揮する。
AAP01C
この距離であっても短いインナーバレルによる初速の低下がもたらす着弾点のバラつきや、命中精度の低下はほとんど現れなかった。AAP01Cもハイパフォーマンスなエアガンであり、AAP01と性能に差異はないことが確認できた。
8mでのフルオートでの集弾性
AAP01
軽快なリコイルは装弾数26発のマガジンを一瞬で空にしてしまうほどの迫力であり、思わず笑みが溢れてしまうほど。全体の重量バランスも良好であるため、ハンドリングしやすく、握りこぶし大にグルーピングする結果となった
AAP01C
距離に応じた各トライアルの通り、短さ故のデメリットを一切感じさせない実射性能が確認できる結果となった。トリガーを引きっぱなしでフルオート射撃をしてもボルトストップがかかり、最終弾まで撃ち切ることができる。安定した作動性能もこのシリーズの魅力と言える。
総合評価
AAP01
【毛野ブースカ】
ルガーMk1を思わせる個性的な外観が注目されるが、命中精度が高く、リコイルショックもコントロールしやすいので、ハンドガン戦で心強い相棒になるだろう。14mm逆ネジに対応したマズルオプションがそのまま装着でき、分解・組立が容易でカスタムしやすいのも魅力のひとつ。まだまだ人気が衰えそうにない。
【風見れん】
電動ガン相手にも充分撃ち合える性能を備えていることが確認できた。特筆すべきは軽快なリコイルショックと撃ち味であり、ガスブローバックガンとしての迫力や爽快感を残しつつも、コンロトールしやすく小気味よいリコイルショックとなっている。フル・セミどちらでも高い実射性能が確認できた。
AAP01C
【毛野ブースカ】
アクセサリーレールが追加されて汎用性が向上しただけではなく、セレクターレバーが露出したことで使い勝手も向上した。個人的にはAAP01のアウターバレルとAAP01Cのアッパーレシーバーが組み合わされたモデルが欲しいと思った。
【風見れん】
検証結果のとおり短いことによるデメリットを感じさせない性能を発揮しており、見た目で購入しても後悔することはない。また、ハンドリング性能の向上に加えて重量バランスも絶妙で、一度手に取ってそのよさを体感してもらいたい。
TEXT:毛野ブースカ、風見れん
撮影協力:ユニオンベース / Condor Outdoor Japan
この記事は月刊アームズマガジン2024年11月号に掲載されたものです。
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