2024/07/26
M28に6インチモデルがラインアップ「タナカ S&W M28 “ザ・ハイウェイパトロールマン” 6インチ ヘビーウエイトモデルガン」
飾り気なく質実剛健な公用向けリボルバー、M28
制服警察官用のリボルバーというと4インチバレルのイメージが強いが、CHP(カリフォルニア・ハイウエイ・パトロール)が採用したM68を筆頭に6インチバレルを導入しているPD(ポリス・デパートメント)もある。今回タナカがモデルガン化したM28の6インチバレルもそんなPD向けに作られたモデルだ。
実銃のM28は1935年に誕生した.357マグナム弾を使用する初のリボルバー「S&W The.357 Magnum」(通称レジスタードマグナム、モデルナンバー制以降はM27)がベースとなっている。表面をポリッシュ仕上げからセミポリッシュ仕上げとし、特徴的なフレームとバレル上面に施された反射防止のチェッカリングを廃止してブラスト仕上げにすることでコストダウンを図った法執行機関向けモデルだ。
「The Highway Patrolman」という名称で1954年から販売され、モデルナンバー制導入後はM28としてラインアップされた。バレル長は4インチと6インチがあり、4インチのほうが採用実績は多いものの、6インチはWSP(ワシントン・ステイツ・パトロール)などで採用された。携行性の高さで選ぶなら短い4インチだが、.357マグナム弾のパワーを生かしきるなら6インチのほうが有利だ。実際には各PDの予算や財政状況によって決定していたのだろう。
タナカは4インチに続いて6インチ仕様のM28もモデルガンでリリースする。特徴的な6インチバレルは新規に製作。フレームやバレル上面の仕上げの簡素化、カウンターボアードシリンダーやナロートリガーやセミワイドハンマーなども忠実に再現している。実際に手にしてみると重量が1㎏近くあってボディは大柄だが、その分逞しくて頼りがいがある。4インチに比べてマッシブ感が増しており、パッと見では同じNフレームのM29のようにも見える。
飾り気のない質実剛健な作りは、いかにも公用向けハンドガンらしい。リボルバー好きはもちろんアメリカンポリスマニアなら手に入れておきたい1挺だ。
タナカ
スミス&ウェッソンM28 “ザ・ハイウェイパトロールマン” 6インチ ヘビーウエイトモデルガン
DATA
- 全長:290mm
- 全高:140mm
- 全幅:42mm
- 重量:960g(カートリッジ含む)
- 装弾数:6発
- 価格:¥40,480(2024年8月中頃発売予定)
- お問い合わせ先:タナカ
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TEXT:アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2024年9月号に掲載されたものです。
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