2024/06/03
アメリカ軍を代表する対戦車ロケット弾が40mmガスカート仕様で登場「ARROW DYNAMIC M72A3 LAW フルメタルガスランチャー」
携帯性を高めた使い捨て式ロケットランチャー
第二次世界大戦から朝鮮戦争にかけて歩兵用の携帯式対戦車兵器として活躍したM1/M9バズーカに代わってベトナム戦争時に採用されたのがM72 LAW(ライト・アンチタンク・ウェポン、以下M72)である。2本筒状の本体で構成され、前部の筒には弾があらかじめ装填されている。本体後部の筒を引き出すと発射準備が完了し、神輿を担ぐように肩の上に構えて本体上部に設けられた押し込み式トリガーを押すと弾がほぼ無反動で発射される。
M1/M9バズーカが射手と装填手の2人で運用されていたのに対して、M72は1人で運用し、M1/M9バズーカのように次弾を再装填して撃つことができない使い捨て式である。同じく弾がセットされた使い捨て兵器であったドイツ軍のパンツァーファウストにコンセプトは似ているものの、パンツァーファウストが無反動砲の一種であるのに対して、M72は6枚の翼を備えたロケット弾を使用する。1960~80年代にかけて使われ、SMAWロケットランチャーやAT-4などにその座を譲ったものの、現在もアメリカ軍の一部で使われている。
金属パーツを多用し再現された本格モデルが登場(※もちろん使い捨てではありません!)
ベトナム戦争で活躍したM72 LAWのバリエーションの中でもセーフティ機能が改良されたM72A3 LAWをARROW DYNAMICは40mmガスカートが使用できるガスランチャーとして再現。かつてエルエス(アリイ)から発泡スチロール製の弾を竹鉄砲の要領で撃ち出すプラスチックモデルが発売されていたが、アルミなどの金属製パーツで構成されたリアルサイズの本格的なM72はこのARROW DYNAMICが初となる。
外観のリアルさだけではなく操作方法も実物同様。本体後部を引き出すと自動的にフロント/リアサイトが起き上がる。40mmガスカートは本体前部に内蔵されたアルミ製インナーチューブに装填する。実銃は使い捨てだが、このARROW DYNAMICのM72は繰り返し使うことができる。コスプレアイテムとしてはもちろんサバゲでも使える。欲しかった方はぜひこの機会に手に入れることをお薦めする。
ARROW DYNAMIC
M72A3 LAW フルメタルガスランチャー
DATA
- 全長:630mm/ 880mm(発射状態時)
- 重量:3,280g
- 装弾数:1発
- 価格:オープン(40mmガスカートは別売)
- お問い合わせ先:キンワ e-mail:sales@kinwa-co.jp
※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2024年7月号に掲載されたものです。
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