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2024/04/24

マニア感涙! パーフェクトな“エムイチロク”がついに登場! VFC コルトXM16E1

 

 今から65年前に天才銃器設計家として知られるユージン・M・ストーナーによって開発されたAR-15。スチールと木が銃器の主要素材だった当時としては革新的なアルミニウム合金やプラスチックを多用し、ダイレクトインピジメント(ガス圧直接利用)式の作動方式を導入したAR-15は1962年、アメリカ空軍にM16(M601)として採用された。その後、実戦を経て改良が施され、ボルトフォワードアシストノブが追加されたM602が登場。1963年、アメリカ陸軍はこのM602をXM16E1として採用した。XM16E1は当初、一般歩兵ではなく空挺部隊やグリーンベレーなど特殊部隊向けに配備された。その後さらに改良が加えられて1967年、M603はM16A1という陸軍制式名称を与えられてベトナム戦争に広く投入された。XM16E1はいわゆる「ベトナムバージョン」と呼ばれるもので、M16からM16A1に移行する過渡期モデルと言える。刻印の違い以外にチューリップハイダーとフォワードアシストノブ、可動式スリングスイベル、トラップドアのないバットプレートが外観上の特徴だ。

 

 

 コルトXM177E2をリリースしてマニアを狂喜乱舞させたVFCは、ついに大本命のM16、しかもXM16E1をガスブローバックガンでリリースする。コルトとの正式契約により今まで省略されることが多く、あやふやだったXM16E1の特徴を忠実にモデル化。各部のディテールに加えて刻印類の再現性は素晴らしく、ハンドガードやグリップ、ストックといった樹脂製パーツは当時の質感・色合いが再現されている。実銃同様、ボルトキャリアはシルバーカラーとなっている。内部には新型ノッカーシステムが採用され、撃ち応えも申し分ない。マニアならぜひ手に入れておきたい1挺だ。

 

XM16E1の特徴のひとつであるいわゆる「チューリップハイダー」と呼ばれる三つ又状の3プロングハイダー

 

おにぎり型の断面を持つA1タイプのナイロン製ハンドガード内にはアルミ製のヒートプロテクターが再現されている

 

ワンピースアウターバレル上部にはガスチューブが再現されている。ホップアップ調整用ダイヤルはバレル基部下側に設けられている

 

コルトとの正式契約により実銃同様の刻印を再現。マガジンハウジングの刻印は「XM16E1」となっている。真ん中に窪みがあるアーリーモデルセレクターレバーを再現。セレクターレバー上方にはコルトのアドレスが刻まれている

 

同社のXM177E2と同じくUS DOD(アメリカ国防省)認可のスタンプがマガジンハウジング右側に施されている。A1と異なりマガジンキャッチ周辺に誤作動防止のリブがないのが特徴

 

このモデルからティアドロップタイプのフォワードアシストノブが装着されるようになった

 

L字型のブレードと左右のみ調整可能なリアサイト。ドラム部分は弾頭部分を使って回転させる

 

エムイチロクシリーズの原点といえるA1タイプのグリップ

 

固定ストックにはトラップドアのないバットプレートと可動式のスリングスイベルが装着されている

 

VFC
コルトXM16E1 V3ガスブローバックガン(JP Ver.)

 

DATA

  • 全長:990mm
  • 重量:2,520g
  • 装弾数:20発
  • 価格:¥87,780
  • お問い合わせ先:VFC JAPAN

 

TEXT:毛野ブースカ

 

この記事は月刊アームズマガジン2024年4月号に掲載されたものです。

 

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