2024/05/16
カッコよくサバゲーを撮ろう!~装備・マナー編~【アームズフォトスキルアップ教室】
「アームズフォトスキルアップ教室」はサバゲーマーやガンマニア向けに「写真をちょっと良く撮るためのテクニック、機材についてちょっと詳しくなるためのHow to」を解説していく記事だ。
今回解説していくのはこちら。
「サバゲーを撮ろう!」
「普段はサバゲーしてるけどたまには撮影してみよう」「普段は撮影してて誘われた・興味あるからカメラマン参加しよう」まあその他いろいろ理由はあるだろう。そんな色々な理由があってサバゲー風景を撮ることになった方のために、サバゲー撮影のイロハをご紹介していこう。
今回の記事では撮影における事前準備にあたるような内容を中心に解説していく。
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装備
- カメラ(+レンズ)
写真を撮るために、そもそもこれがないと始まらない。一眼レフ、ミラーレス、コンデジ、アクションカム、スマホ、シネマカメラと様々な種類のカメラが存在する。カメラ付きのスマホなら、今時ほとんどの方が所有しているだろう。自分の撮りたい写真が撮れるカメラを選択しよう。
- アイウェア
これも言わずもがなの必須アイテムだ。特に普段サバゲーをしない方がフィールドで撮影する際には、『サバゲー向け』『ガスケットなどで上下左右から弾が侵入しない構造』で、しっかり顔にフィットするゴーグルを用意することを推奨する。
- 被弾対策用品
時と場合によるがフィールドを自由に動くことになるので、どのチームのプレイヤーから見ても敵に見える可能性がある。そこで、どこから弾が飛んできてもいいようにアイウェア以外にもフェイスガードやグローブといった物を推奨する。
- 蛍光色のベストもしくは目立つ派手な服 or 腕章
両陣営からプレイヤーと間違われないように着用する。もちろん、ゲーム前のミーティングでは自分が撮影者であり、この派手な色の服を着用している自分を見たら撃たないでいただきたい、などと事前にゲームに参加するプレイヤーやスタッフなどに伝えておくことも重要だ。
『アイウェア・フェイスガード』『目立つための蛍光ベスト』『カメラ』これだけあれば最低限撮影は行える。
以下では、撮るうえであったらいい物・便利な物をリストアップする。自分の機材や撮りたいイメージと照らし合わせて使えそうであれば準備していこう。
- ウエストポーチ
変えのレンズやカメラに小物といった物を収納するのに丁度いい。
筆者は撮影全般でよく使用している。
- ファーストライン
こちらもレンズやカメラ、小物を収納するのにちょうどいい。
筆者の場合、サバゲー用のポーチ構成をベースに、ホルスターの場所をカメラのクイックリリースホルダーに変更して使用している。
- ニーパッド
膝を守るための装備。なくてもそこまで困らないが、膝立ちでカメラを構える時に膝が痛くなくて楽になる。
- ちょっとしたメンテナンス用品
撮影中センサーに塵やホコリがついてしまったり、砂ぼこりの多いフィールドで撮影後のメンテナンス等で役に立つだけでなく、普段の撮影でも使えるので持っておいて損はないアイテム達になる。
他にも表現手段を増やすためのフィルターやライトといった撮影用品や、転倒対策のヘルメット、怪我した時の諸々などこまごまとしたものはあるが、この辺りがあれば普通のサバゲー撮影で普通に撮影する分には困る事は無い。
筆者がサバゲー撮影に使用しているカメラ・レンズ
(参考例)
今回の記事は特に「カメラやレンズはこれがいい!」と言った事は好みもあるのであまり触れないでおく。スマホでもコンデジでも一眼でも自分が持っているカメラで撮影しよう。
とはいえ、それだけだと簡潔すぎるので、ここではあくまでも参考程度ではあるが、筆者の個人的な使用機材と設定についてみていこう。次の事項が見たい人は飛ばしてもらっても構わない。
標準的な使用機材
- カメラ・レンズ
メイン 標準ズーム or 35mm単焦点 ・ 65mm単焦点
セカンド 望遠ズーム or 85mm単焦点
※カメラ1台 標準ズームor望遠ズームを適宜交換
- カメラ設定 (共通)
フォーカスモード「AF-C」
フォーカスエリア「ゾーンorトラッキングorMF」
撮影モード「M」
撮影設定「F値場面次第、SS1/200~400ぐらい ISOオート 」
機材はメインとサブで広角・望遠それぞれの役割りをもたせた無難な構成。単焦点も選択してるのは背景・前景をぼかしたり、室内での光量確保。焦点距離が固定なのでファインダーを見なくとも撮れるのがメリットで選択している。
カメラ設定は頻繁に調整する要素を被写界深度調節するF値だけにしてシャッターチャンスを逃すことが無いようにしている。
適材適所なのでスマホカメラやアクションカムを使用する場面もあるが、やはり撮影専用に作られた物のが撮影には絶対向いているのでメインでは一眼を使用し撮影している。
さて、この記事を見たり以前からカメラ購入を検討している方には、以前投稿した「ミリフォトで使用されるカメラ解説記事」を見ていただきたい。米軍で使用されるカメラなので、信頼性や描写には折り紙付きだ。是非とも購入するカメラの参考にして頂きたい。
米海軍で使用されるカメラとは? ミリフォトで使われるカメラを解説!【アメリカ海軍】
米空軍で使用されるカメラとは? ミリフォトで使われるカメラを解説!【アメリカ空軍】
米海兵隊で使用されるカメラとは? ミリフォトで使われるカメラを解説!【アメリカ海兵隊】
被弾対策
まず、定例会でどちらかのチームに属してプレイヤーとして参加し味方・チームメンバーを撮るのであれば通常の定例会と変らない。
問題は第三陣営としてカメラマン参加する場合だ。これは前述した通り双方から撃たれる可能性や、最悪ゲームに大きく影響を及ぼし問題になる可能性があるので注意して行動しよう。
- カメラ・レンズの被弾対策
守らなくていいなら対策する必要はないが、基本は何かしら被弾対策はしておいた方が無難だ。
カメラについてはボディカバーを付ければほぼ完璧なので問題はレンズの方だ。個人的に今まで試した中で手軽に保護出来る物は、
『保護フィルター』
一番無難で光学、操作への影響も少ない。保護フィルターが割れる事でレンズへのダメージを抑えてくれる可能性はあるが油断は禁物。
『リング・格安の円形フィルターを買ってポリカーボネート板を張り付ける』
撮影機材の一つである円形フィルターは径が決まっており違うレンズ径を持つレンズには装着できない。だが、別の径を持つレンズに装着する際使用するステップアップ/ダウンリングというものが存在する。
そのリングにポリカーボネート板を張り付けて自家製保護フィルターを作る手もあり、実際試し打ちしたところ壊れる心配は低かったが描写とAF性能の低下は見受けられた。
- 自分自身の被弾対策
最低限の被弾対策としては「アイウェア」は必須だ、これに加えて「フェイスガード」「グローブ」「ニーパッド」「素肌を隠せる服装」があると完璧だ。
グローブはCQBや建物から出る際、先に手を出してアピールする事が多いのでミリタリーカラーではなく派手な色のグローブだとわかりやすい(ただ、被弾場所次第で守ってくれるのはミリタリーチックなガードがついたグローブだったりするが…)。
立ち回り・マナー
カメラを持ったら自由に歩いて撮っていいわけではない、ゲーム中のプレイヤーに対して迷惑にならない立ち回りを心がけよう。フィールドレギュレーションやルール等の基本的な事だけでなく、第三者としてゲームに参加する身としてこういった事はしっかり守ろう。
- 移動ルートを妨害しない。
通路の真ん中や部屋への入り口といった分かりやすい道から、車輌が通れるほどの広めの道まで真ん中に長時間立つなどして動線を塞ぐのはご法度だ。
- 行動を読む
参加者がどこに居るのか分からなければそもそも撮るものがない。特殊戦でのイベントや、フラグゲットの瞬間といった貴重なシーンを撮り逃してしまわないよう、なるべくファインダーから目を外して広い視野でプレイヤーの行動を捉えておこう。
- 隠れている人・近くに別チームがいるのに長時間カメラを向けない
長時間カメラを向ける事で向いてる方向に何かがあると参加者が察してしまう可能性がある。撮影はスマートに素早く終わらせよう。
また撮るタイミングも少し考えてカメラを構えよう。
- ゲーム内容についてプレイヤーや他の非参加者と話さない。
撮影する人間はあくまで第三者。プレイヤーに状況を伝えたり会話が漏れるのはご法度だ。
- フィールドでプレイヤーと間違われないようアピールしよう
前述のように、手やカメラを頭上に掲げるなど、ヒットされた人と同じ動きをするなど、何かしら戦闘に参加していない人間だというアピールをして、撃たれないように行動しよう。
- (第三者として撮影するのであれば)スタッフに声をかけてから
イベントや貸切で前もって表明しているならともかく、定例会で撮影のみの役として参加する時は、スタッフにちゃんと許可を得てから撮影しよう。
- SNSへの投稿は注意
被写体が知り合いで前例や了解があるのであればいいが、恐らくイベントや定例会で撮影する場合「SNSに一切上げられたくない人」「許可取ったのであれば上げていい人」「特に気にしない人」と多種多様な人が参加している。
無許可での掲載や悪意・勘違いの起こるような切り取り方で投稿してしまった場合炎上など問題が起こる場合もあるので、撮影した写真の取り扱いは注意しよう。
今回の記事では撮影における必要な持ち物や心構えなどの写真を撮るための事前準備や基本的な事を解説した。撮影技術やカッコよく撮るコツなどはまた別の機会があったらまたご紹介していきたい。
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PHOTO&TEXT:出雲
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