アメリカ警察用リボルバー市場を席捲した傑作

 

 

　コルトのダブルアクションリボルバーの原点といえるのがスモールフレーム／.32口径仕様のコルトポリスポジティブだ。このモデルは1907年にニューヨーク市警の要望で誕生し、トリガーを引いた時以外はハンマーをブロックする画期的な安全機構「ポジティブロック」を搭載しているのが特徴だ。そのバリエーションである.38口径仕様のポリスポジティブスペシャルは、後に「Dフレーム」と呼ばれるコルトポケットサイズシリーズの中でも約75万挺という生産記録を樹立。兄弟機種のディテクティブスペシャルとともに20世紀初頭のアメリカにおける警察用リボルバー市場を席捲した傑作だ。

 

 

 

ポリスポジティブスペシャルもR-modelにバージョンアップ！

 

　タナカはポリスポジティブスペシャル4インチを再現したモデルガンをディテクティブスペシャルで好評だった“R-model”仕様にバージョンアップ。従来品で指摘されたトリガーの動きとシリンダーの回転とのタイミングが変化する「シリンダーロックアップ問題」を、スチールプレス製とダイキャストの2ピース構造を導入したリバウンドレバーの採用により解消し、長期にわたってタイミングのズレを防止している。さらに内部パーツのフィッティングも見直され作動性が向上している。

 

 

 

 

 

 

 

 

　ディテールは1960年前後に製造されたサードイシューをチョイス。フレームやグリップ内にはウエイトが追加されたことで手にした時の重量感も申し分ない。コルトのリボルバー特有のトリガーフィーリングが体感できるのはもちろん、7mmキャップ火薬を使って発火も楽しめる。完成度の高さにコルトのリボルバー好きなら思わずニヤリとしてしまうはずだ。

 

 

 

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タナカ
コルトポリスポジティブスペシャル4インチ サードイシュー“R-model”ヘビーウエイトモデルガン

 

DATA

• 全長：241mm
• 全高：120mm
• 全幅：35mm
• 重量：500g（カートリッジ含む）
• 装弾数：6発
• 価格：￥38,280
• お問い合わせ先：タナカ

 

 

この記事は月刊アームズマガジン2023年9月号に掲載されたものです。

 

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