装備

2023/02/05

アメリカ海軍特殊部隊が使用する装備「London Bridge Trading」製品

 

Photo by DOD

 

London Bridge Trading

 

 London Bridge Trading(以下、LBT)は、バージニア州バージニアビーチに本社を置く老舗タクティカルギアメーカーだ。メイドインアメリカにこだわり続け、品質の高い製品をリリースしている。社名の由来は最初期、LBT社の事務所があったストリートの名前が「ロンドン・ブリッジ」であったからだと言われている。1985年の創業以来、アメリカはもちろん、イギリス、カナダ、ヨルダン、メキシコ、サウジアラビア、スウェーデンと幅広い国の軍や法執行機関に製品を提供している、まさに世界的な装備メーカーだ。
 創業者であるダグ・マクドゥーガル博士は、バージニア州ノーフォークにあるイースタン・バージニア医科大学教授を辞めた後にLBTを設立。アメリカ海兵隊FASTチームのメディカルキットバッグの製造依頼を受けたことが始まりだった。そこから特殊部隊隊員が望む各種の装備の製造がスタートし、アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズを中心にアメリカ軍特殊部隊に製品を供給するようになった。
 30年以上にわたって装備を製造し続けるLBTは多くの色やパターンを持つため、ユーザーが望むリクエストや特別な用途に応えられるだけの実力を持っている。またアメリカ製の素材と製造にこだわり、品質管理を行なうため特殊部隊からの評判も高い。部隊単位での受注を受けてから商品を製造する場合もあり、型番号が同じでも製造時期によって、デザインや素材が異なることもある。LBTは、新規開発のためのブランドLondon Bridge X(LBX)を創設。常に開発を続け、顧客のニーズに応えるべく切磋琢磨している。

 

LBT Modular Plate Carrier 6094

 

 

 LBT-6094は、世界中のボディアーマー/プレートキャリアのデザインに影響を与えたモデルと言っても過言ではない。この製品は500デニール軽量ナイロンをベースに、レベル4のプレートを収納可能。また左右にサイドプレートも収納することができる。前後のプレートポケットにはクイックタブが付属し、緊急時に引っ張ることでプレートを排出できる。LBTのボディアーマーの4ケタの数字の後のABCは、収納できるプレートのサイズを表し、A=Medium(Mサイズ)、B=Large(Lサイズ)、C=EX-Large(XLサイズ)となっている(写真はLBT-6094A)。

 

ショルダーストラップはベルクロによって簡単にサイズ調整できる。パッド内蔵のストラップホルダーで肩の負担を軽減。シンプルなショルダーストラップなので社外のショルダーパッドの使用も可能だ

 

胸部のアドミン部分はベルクロ付きMOLLE/PALSシステムで、対応するポーチやパッチを取り付けられる。内蔵ポケットもあり、小物も収納可能

 

背面は強固に縫製することで型崩れの防止処置としている。背面の強化ドラックハンドルで負傷した隊員を引きずることも可能だ

 

カマーバンドの外側はMOLLE/PALSシステム、内側はメッシュポケットとクッションフォームが配されている

 

腹部のポケット部分、通称カンガルーポケットには、専用のインサイドポーチであるLBT-2645を収納可能。ベルクロでポケットの中に固定するので脱落の心配はない。M4マガジンを各1本合計3本収納できる

 

前面にはLBT 8025Aを装着。付属のウエストバンドを使用することで普段使いにもできる
シンプルなデザインのウエストポーチにもなる

 

リスト

 

  • LBT プレートキャリア Modular Plate Carrier 6094A ¥79,400
  • LBT マグインサート 5.56mm M4/M16対応 トリプルマグポーチ 2645 ¥8,400
  • LBT ハイドレーションポーチ 3L MOLLE対応 6080A ¥8,200
  • LBT ウエストポーチ Drop Waist Pouch ユーティリティポーチ 8025A ¥22,800

 

撮影協力:レプマート

 

 他にもLBTは画期的な装備をリリースしている。詳しく気になる方は月刊アームズマガジン2023年3月号、もしくはMOOK「米軍特殊部隊 ―装備と銃器―」をご覧いただければ幸いだ。

 

TEXT:Ghost(Ghost in the Dark)
製品お問い合わせ先:レプマート https://repmart.jp/

 


 

専門MOOK

米軍特殊部隊 ―装備と銃器―

 

「米軍特殊部隊 ―装備と銃器―」

 

 米軍特殊部隊は任務、担当地域によって部隊が分かれ、アメリカ軍特殊部隊軍に所属する人員は70,000人を超える。彼らは己の任務に適した装備や銃器を使用し、仲間や同盟国と連携して作戦を遂行する。では、その装備や銃器は一体どのようなものを選び、どのように着用しているのだろうか?
 本書では装備と銃器から米軍特殊部隊の魅力を紐解いていく。グリーンベレー、デルタフォース、シールズといった名だたる特殊部隊の装備を再現し、特徴や機能などを解説。また数多く存在する特殊部隊作戦コマンドの構成を公式文書を元に徹底解説。それぞれの特殊部隊についても詳しく知ることができる。特殊部隊に興味がある方はぜひご覧いただきたい。

 

「米軍特殊部隊 ―装備と銃器―」
特殊部隊の隊員が愛用する装備をピックアップして解説

 

「米軍特殊部隊 ―装備と銃器―」

 

この記事は月刊アームズマガジン2023年3月号 P.112~117をもとに再編集したものです。

 

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