2023/01/23
貴方が戦いたい戦場はどこ? サバゲーフィールド徹底解説【2023年版】
近頃、巷には数多のサバイバルゲームフィールドが存在し、日本各地でサバゲーを楽しむことができる。しかし、選択肢が多ければ多いほど、何を選んでよいかわからないという悩みが生じてくる。特に初心者ともなればなおさらだろう。そこで今回は、アームズマガジン編集部が厳選したサバゲーフィールドを紹介しよう。
目次
サバゲーフィールドの種類
エアソフトガン草創期にはサバイバルゲーム専門のフィールドなどというものは存在していなかった。いざサバゲーをしようとなれば有志で集まって、どこかの山を借りてひっそりと遊ぶしかなかったのだが、それも昔の話。今では多種多様なサバゲーフィールドが各地に開かれ、気軽にサバゲーを楽しむことができる。フィールドは大まかに分けて3種類ある。
- 森林フィールド
- 市街地フィールド
- インドアフィールド
森林、市街地は屋外、インドアは屋内のフィールドである。フィールドによって魅力が違い、また立ち回り方も少しずつ異なってくる。それではその魅力について順番に触れていこう。
森林フィールド
昔から今まで、サバゲーの代名詞と言えるフィールドが森林フィールドだ。
文字通り木々生い茂る森の中で戦う森林フィールドは、自然の地形を活かした構造になっていることが多い。フィールド内には人工物も少なく、それゆえ進軍ルートも無数に生じる。遠距離での撃ち合いはもちろん、木の陰から急に敵が! …なんて遭遇戦も頻繁に生じるのが醍醐味だ。そして何よりも、迷彩服のカモフラージュ効果が最も発揮されるフィールドであることは外せない。状況に適した迷彩服を身に付けていれば、時には目の前にいる敵にすら気づかれないこともある。他のフィールドでは味わえないスリリングな戦いを演じることができるのだ。
自然の中をエアガンを抱えて駆け回る爽快感、敵がどこにいるかわからない緊張感…それらをひっくるめた「非日常感」はサバゲーの魅力の原点といえるものだ。森林フィールドはそれを端的に表していると言っても過言ではない。初心者から上級者まで、あらゆるユーザーにオススメできるフィールドだ。
ただし、転んだり枝に引っ掛けたりしてケガをしてしまうこともある。もちろんフィールド側も安全には細心の注意を払ってくれているが、自分でもしっかりと安全面に気を配ることを忘れないようにしよう。
ポイント
- 飽きの来ないゲーム展開が楽しめる
- 迷彩服の効果が最大限に発揮される
- 整備されているとはいえ自然が多いのでケガの危険もある。安全には気を付けよう
PICK UP FIELD
- NO9
サバゲーフィールドのメッカである千葉県は印西市に所在するフィールドの中でも、ひときわスケールがデカイのがNO9である。
なにせ、山を丸々ひとつ整備して作り上げたというのだから恐れ入る。敷地内にはそれぞれ違ったタイプのフィールドが6つ存在しており、様々なゲーム展開が楽しめる。ブッシュと構造物の融合された最も広大なメインフィールド、傾斜地に作られ上下での巧みな戦闘が求められるセンターフィールド、珍しく竹林の中でサバゲーをするバンブーフィールド、山頂にもフラッグが設置され頂上合戦が激しいヘルヴァレー、二階建ての建物で市街地戦を求められるミッドタウン、CQBと市街地戦だけでなくロングでの撃ち合いも楽しめるリドリーと、フィールドによって特色が大きく異なるだけでなく、メインフィールドでは貸切限定でナイトゲームも行われているのは驚きだ。約100台収容可能な広い駐車場に最寄駅からの無料送迎サービスまで兼ね備え、アクセスも抜群。初心者からベテランまで、あらゆるユーザーが楽しめるフィールドだ。
- 千葉県印西市岩戸2506-1
- TEL:0476-99-0910(受付時間8:00~17:00)
- FAX:0476-99-0920
- TeAm6 War Game Field
愛知県に所在する通好みのフィールドがTeAm6 War Game Fieldだ。背高く茂った雑木林はまさに森林フィールドといった趣。そして面積も圧倒的でその広さ何と20000坪超!これは先ほど紹介したNo9すべてのフィールドを合わせたよりも広く広大なフィールドである。この広大な広さも特徴的だがこの環境を活かして行うゲームも中々に特徴的だ。それが「 5時間耐久アンリミテッド」と呼ばれるレギュレーションだ。朝から夕方まで1時間区切りのゲームを5回行なうこのルールは、自陣営のフラッグを中立拠点に挿す、または敵陣地のフラッグと挿し替えることで獲得したポイントを集計することで勝敗を決する。そのためヒットを取ること自体は勝敗に直結せず(復活カウンターの数値による減点はあり)小隊メンバー同士が全員メディック(衛生兵)としてヒットしたメンバーを復活させることができ、その回数も無制限。ゲーム時間いっぱいまでサバゲーを楽しむことができるのだ。
さらに、チームメンバーの識別には一般的なカラーマーカーを用いず、無線機によるチーム間のコミュニケーションによって識別するという徹底っぷり。普通のサバゲーとはひと味違うリアルなシチュエーションを楽しみたいなら、訪れて損はないフィールドだ。
- 愛知県瀬戸市片草町800-1 三国ウエスト農場内
- 営業日:日曜日
- 営業時間:8:00~17:30
- E-mail:team6.frogman@gmail.co
- SEALs
広大な森林フィールドながらも様々な構造物を内包し、あらゆる戦術を求められる特徴的な森林フィールドがこの千葉市にあるSEALsだ。
ここのフィールドはA・Bフィールド異なる雰囲気と、それぞれ特徴的な構造物をもった森林フィールドとなっている。Aフィールドは深いブッシュと所々ある構造物、そして中央にそびえ立つ「キャサリン」と呼ばれる建物が特徴だ。中はCQBエリアとなっており制圧すると櫓としても有用なため激しい攻防戦が行なわれる。Bフィールド外周はブッシュが濃いが中央は薄く構造物を活かした戦い方を求められる。CQBエリアとして用意された二つの要塞、航空基地を模したバンカーやコンテナ群、倒壊した家屋、市場や市街地を模したエリアとかなり手が込んでいる。中央には観戦用のキャットウォークが貫いておりその下にはディフェンスラインと呼ばれる砦もある。
また、フィールドだけでなく電子フラッグシステムを搭載したイベント『Operation SEALs』も行なわれており、雰囲気あるフィールドで一風変わったサバゲーをしたい人はオススメだ。
- 千葉県千葉市若葉区小倉町1336番地
- TEL:043-233-3328(電話受付:8~18時)
市街地フィールド
こちらも読んで字のごとく、市街地を再現したフィールドだ。ここ10年ほどの間にオープンしたフィールドが主流であり、比較的新しいジャンルのフィールドと言える。
その魅力はやはり、近代戦の主流である市街地でのCQB(近接戦闘)を体験できることだろう。
いずれのフィールドもそれぞれ工夫を凝らしたセッティングをしており、まるで映画の中にいるかのような戦いを楽しめる。実際にドアからエントリー(突入)できる建物や2階建ての施設を設置したフィールドもあり、さながら特殊部隊員のようなプレイングに没頭できる。
また、視界が広く初心者でも敵を見つけやすいのも特徴だ。「敵がどこにいるかもわからないうちにやられてしまった」なんていうのは初心者にはよくある経験だが、市街地フィールドではそのような心配はあまりない。また、木の幹などに隠れることが多い森林フィールドと違って、人工の障害物に隠れる市街地フィールドではバリケードがわかりやすく「どこに隠れればいいのかわからない」なんてことも起こりにくい。ぜひサバゲーの醍醐味である撃ち合いを存分に楽しんでもらいたい。
もちろん初心者向けの要素ばかりではない。開けた屋外と狭い室内での戦術の使い分けや、入り組んだ路地を不意の接敵に備えながら進んでいく緊張感など、上級者だからこそいっそう楽しめる要素も多い。ゲームに慣れてきたら、そういった一歩進んだ楽しみ方にもぜひ挑戦してみてほしい。
注意点としては、接近戦が多くなることからヒットするとかなり痛い。自分がケガをしないように厚手の服を着たりして対策することはもちろん、相手にも必要以上に痛い思いをさせない思いやりを持っておきたい。
ポイント
- 作り込まれた障害物で雰囲気はピカイチ
- 広い視界と隠れやすい障害物で、初心者でも戦いやすい
- 近距離での撃ち合いも多いので、ケガをしない/させない心遣いを
PICK UP FIELD
- 東京サバゲパーク
160名という国内最大級の参加可能人数を誇る市街地フィールドが東京サバゲパークだ。
収容人数に見合う広大なフィールドはエリア分けされており、近接戦になりやすい入り組んだCQBエリア、ロングレンジでの撃ち合いになる大通り、スナイパーが活躍する2階建て櫓(やぐら)など正に市街地フィールドのお手本のような構成となっている。装備や好みによってそれぞれ好きなルートを使って戦うことができ、満足度の高いゲームを楽しめるのだ。
ゲームエリア以外の設備も充実しているのも魅力的だ。併設されているショップは手ぶらで行っても必要なものをすべて揃えられるほど充実した品揃えを誇っている。清潔に保たれた更衣室やシャワールームを備えているので女性でも安心して参加でき、キッチンカー「LEMONADO」では絶品のタコスなど本格メキシコ料理を楽しむことができる。ゲームエリアではエキサイティングなゲームが楽しめて、セーフティエリアではしっかりと準備や休憩に専念できる。初心者はもちろん上級者にも愛される、まさにサバゲーフィールドの殿堂だ。
- 千葉県印西市草深字仲ノ側258番1他3筆
- 営業時間:8:30~17:30(フィールド開門時間8:30~18:00)
- TEL:0476-48-5215
- ROCK254
廃墟となった工場地帯を利用した大型市街地フィールドが、ROCK254だ。
その広大な面積を活かし、射線が通りやすくも適度に遮蔽物が散らばり激しい撃ち合いが楽しめるメインエリア・メインエリアの中央部に位置し接近戦になりやすいCQBエリア・メインエリア側面を大きく回り込むように位置し、攻略すれば敵陣深くに侵攻できる谷エリアの3つに分かれたフィールド構成となっている。いずれも本格的に作り込まれており、それぞれ専門フィールドのようなクオリティを楽しめる。各プレイヤーがそれぞれ好きな装備で輝けるフィールドだ。
また、貸し切りゲームや記念撮影の際には実際の工場設備が残る撮影エリアに入ることができる。なんと爆破撮影(!)まで可能なのだというのだから驚きだ。ハリウッド映画の1シーンのような写真を撮れば、きっと一生の思い出になるだろう。
- 埼玉県大里郡寄居町西ノ入1183
- 営業時間:9:00〜17:00
- TEL:080-1985-0254
- サバゲーパラダイス
サバゲーフィールド激戦区である千葉県に2021年にオープンしたフィールドが「サバゲーパラダイス(以下サバパラ)」だ。山武市に所在するこのフィールドは、オープン間もないにもかかわらず急激に人気を得ている。その理由はリアルな世界観に基づいて作り込まれたゲームフィールドと、唯一無二のルールで行なわれる特殊定例会にある。
サバパラは架空国家「バルベルデ共和国」の国境沿いにある軍事基地いう設定のもと、1つのフィールド内に「市街地」「CQB」「森林」を内包している。主戦場となるエリアには検問所や監視所、兵舎、通信施設といった施設が設けられており、これだけでも非常に遊び応えのあるフィールドなのだが、それだけではないのがサバパラの凄いところ。森林の方に目を向けると墜落した戦闘機やヘリコプターに村落、最奥部にはなんとトーチカを備えた要塞まであるのだから驚くほかない。
さらに、もう一つ特徴的なのがサバパラ限定ルールのもと行なわれる「特殊定例会」だ。その名のごとく普通の定例会とは一味違ったサバゲーが楽しめる特殊定例会では、無線により航空支援を要請できる「航空支援戦」やわがままな護衛対象を車両まで送り届ける「VIP戦」など、他のフィールドではなかなか味わえない独自のサバゲーが楽しめる。より「非日常感」が溢れるサバゲーを体験してみたい方には、ぜひ一度訪れてほしいフィールドだ。
- 千葉県山武市大木470-1
- TEL:090-2282-1561
インドアフィールド
最近特に人気が高まっているフィールドが、完全室内で戦うインドアフィールドだ。アクセスのいいフィールドが多く、電車やバスで遊びに行けるのが魅力的。また、フィールドがコンパクトなため市街地フィールド以上に近距離での撃ち合いになることが多い。そのため、ハンドガンやコンパクト電動ガンなど、初心者にも手を出しやすい値段・サイズのエアガンでもバリバリ戦えるのがうれしいポイントだ。
ジャージやパーカなど、カジュアルな格好で参加しやすいのもありがたいところ。都市部に所在するフィールドが多いため、仕事帰りに銃だけ持って来て参加するようなプレイヤーも多いのだ。レンタル品も充実しているため、レクリエーション感覚でふらっと立ち寄ってサバゲーを体験できる。「サバゲーってどんな遊び?」と思っている人が最初に行くのにピッタリなフィールドだろう。
注意すべき点として、市街地フィールド以上に近づいての撃ち合いになることがかなり多い。至近距離での被弾に気を付けるのはもちろん、バリケードから飛び出して他のプレイヤーと衝突してしまう事故が起こりうる。フィールド内でのダッシュ移動を禁止しているフィールドが多数だが、テンションが上がってつい派手に動いてしまわないように気を付けよう。
ポイント
- 駅近の好アクセスな立地が多い
- 装備類が揃っていなくても気軽に遊べる
- 至近距離での戦闘が多い。接触事故に気を付けよう
PICK UP FIELD
- アリーナシャングリラ
トイガン・ミリタリーショップの大家である「モケイパドック」の2Fに設置されたインドアフィールド。
アドリア海に面する港町をイメージしたというゲームエリアは、インドアながらまるで屋外市街地フィールドのように作り込まれている。エリア内は地上・地下の2層構造となっており、広々として明るい地上エリアでは地中海建築を模したバリケードを活かした真正面からの撃ち合いが楽しめる一方、秘密の実験施設をイメージした地下エリアは薄暗く、あちこちに仕掛けられた隠し扉と相まってどこから敵が出てくるかわからないスリリングな戦いが繰り広げられる。
また、冷暖房完備の3Fセーフティからはゲームエリア全体を見渡すことができ、ヒットして退場した後もゲーム観戦で楽しむことができる。受付ではBB弾やガスなどの消耗品の販売も行なっているほか、1Fのモケイパドックでエアガンの購入まで可能だ。人気ショップが運営するフィールドにふさわしい、サバゲーの楽しみが詰まったフィールドである。
- 千葉県八千代市高津東2-6-17
- TEL:047-409-3141
- F2 PLANT
廃工場を利用したインドアフィールド。実際に映画やドラマの撮影にも利用されるほどリアルな雰囲気が特徴だ。
実際に使われていた工場設備をバリケードとして活用しており、他のフィールドにはないリアルで戦略的なゲーム展開を楽しめる。F1・F2という2エリアを繋げてゲームを実施しており、エリアの境目は屋外となっていることから、「立てこもるテロリスト・突入する特殊部隊」といったロールプレイも可能だ。また、インドアフィールドとしては広めの作りとなっており、スナイパーライフルなどが活躍しやすいのもうれしいところ。
施設内には1/1スケールで再現された陸上自衛隊・10式戦車のレプリカが設置されており、非常に「映える」写真が撮影できる。自衛隊好きのサバゲーマーなら特に見逃せないフィールドだ。
- ASTREA(アストレア)
群馬県藤岡市の大型インドアフィールド。UAB(Ultimate Airsoft Battle)公認フィールドでもある本フィールドは、なんと言ってもその広大なフィールド面積が特徴だ。2階建て倉庫丸々1棟を利用してフィールドとしており、インドアフィールドとは思えないほどのゲームエリアを誇る。メインフィールドは1階部分を全面使用し、ニューヨークのダウンタウンのような雰囲気の装飾が施されている。中でも特徴的なのが、地下鉄の車輌を模した大型バリケード。内部までしっかりと作り込まれており、まるでハリウッド映画のような雰囲気を楽しむことができる。他にもフィールド内にSUVが鎮座していたりと、隅々までおよそインドアフィールドとは思えないほどのスケールで作り込まれている。
2階部分にはミニフィールドが設置されており、昼休みなどにハンドガン戦に利用することも可能だ。さらに併設されているショップの品揃えも充実しており、消耗品はもちろん、迷彩服やエアガンまで購入可能だ。インドアでも大規模なサバゲーがしたいプレイヤーにオススメのフィールドだ。
- 群馬県藤岡市篠塚281-1
- 営業時間:平日 12:00~21:00
土日祝日 10:00~21:00 - TEL:0274-50-8688
TEXT:アームズマガジンウェブ編集部