トカレフの派生型、そのまたさらに派生型

　徹底したシンプル化で、セーフティさえもなくしてしまったという、ソ連時代の究極の軍用自動拳銃トカレフTT33。それを中国で国産化したのが五四式拳銃、タイプ54だ。
　今回KSCはそのタイプ54をベースにした中東向けモダナイズドカスタムをガスブローバックで再現。KSCはすでにTT33のバリエーションとしてタイプ54も展開しており、そこに新たなバリエーションが加わったことになる。またTT33のモダナイズドカスタムとしても、タクティカルテイストを加えたTT33Xコンプヘビーウエイトが作られたが、そのバリエーションとも言えるモデルだ。

近代化版、中東向け仕様を見事に表現

　アルミ合金製のコンペンセイターを追加し、アウターバレルはクロームメッキ、トリガーはセーフティを付けたセーフトリガーで、派手な装飾やマーキングを好む国向けの刻印、パキスタンの卸売業者のマークなどを施し、五芒星、鎌、槌と、ソビエト社会主義共和国連邦を表すロシア語が焼き印のようにプレーンウッドグリップを装飾している。

　付属パーツでコンプなしのノーマルスタイルや旧型マグベースへの変更も可能。違った雰囲気も楽しめる。限定モデルなのでお買い求めはお早めに。

KSC
タイプ54 Xコンプヘビーウエイト

DATA

• 全長：218mm
• 全高：135mm
• 全幅：33mm
• 重量：685g
• 装弾数：10発
• 価格：￥32,450（限定生産品、バレルブッシング、マグベース（リング付き）付属）
• お問い合わせ先：KSC

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この記事は月刊アームズマガジン2022年2月号　P.81より加筆・再編集したものです。