エアガン

2021/11/10

元祖・電動ガンの古豪銃!「東京マルイ FA-MAS 5.56-F1」

 

 いまやサバゲーフィールドに行けば誰かが必ず手にしている電動ガン。多様なメーカーが多様な銃をラインアップしているが、その歴史をたどっていくとたどり着くのが、東京マルイ製のFA-MAS 5.56-F1だ。ガスガンが主流であったエアガン業界にバッテリー駆動の電動ガンという革命をもたらしたFA-MASだが、実銃でも「トランペット」とあだ名されるユニークなスタイルから多くの銃器マニアに親しまれてきた。今回はそんなFA-MASを解説しよう。

 



フランス軍の傑作ブルパップライフルを電動ガンで再現

 

東京マルイ
FA-MAS 5.56-F1

 

 

 

DATA

  • 全長:757mm 
  • 重量:3,000g
  • 装弾数:60発 
  • 価格:¥27,280
  • お問い合わせ先:東京マルイ

 

 フランスのサン・テティエンヌ造兵廠で開発され、1978年にフランス軍に制式採用されたのがFA-MAS(ファマス)だ。ブルパップスタイルのボディに、発射方式に独特なメカニズムを持つレバーディレイドブローバックを採用。大型のキャリングハンドル、折り畳みできるバイポッド、レシーバー下部に設けられたセーフティ/セレクターレバー、ライフルグレネードが発射できるなど、他国にはないユニークな特徴を備えたアサルトライフルだ。M4/M16用STANAGマガジンが使えるように改良されたG2を経て、次期アサルトライフルとして制式採用されたヘッケラー&コックのHK416Fに代替しつつある。

 東京マルイのFA-MASは、東京マルイの電動ガンシリーズの記念すべき第1作目として登場した。バージョン1メカボックスを本体後部に設置し、バッテリーをハンドガード部分に収納。展開・折り畳み可能なバイポッド、左右入れ替えできるポートカバーなど実銃の特徴をリアルに再現している。発売されてから30年経つもののトイガンで再現された唯一のFA-MASであり、非常に貴重なモデルである。

 

キャリングハンドル内にはサイドスイング式のグレネードサイトとフック状のコッキングハンドルが装備されている

 

ハンドガード内がバッテリーコンパートメントになっている。今では懐かしい1,300mAhニッカドラージバッテリーが標準バッテリーだった

 

キャリングハンドル上部にはフロントサイトに加えて通常のリアサイトと夜間用のナイトサイトが装備されている

 

トリガー前方のセーフティレバーはハンドガードのロックレバーも兼用している

 

レシーバー下面にあるのがセーフティ/セレクターレバー。複雑な形状のレシーバーはどことなく架空銃的な雰囲気を漂わせる

 

マガジンキャッチ前方にレバー式マガジンキャッチが備わっている。FA-MAS専用の装弾数60発のマガジンを使用する

 

FA-MASのここがブルパップポイント!

  • バレル長488mmながら全長757mmとコンパクト
  • 2種類設けられたマニュアルセーフティ
  • バイポッドを標準装備

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

 

この記事は月刊アームズマガジン2021年11月号 P.35より加筆・再編集したものです。

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