2021/08/07
米国犯罪史に名を刻んだ男のガバメント「ジョンデリンジャーモデル.38スーパー」
往年のFBIの宿敵、ジョン・デリンジャーの銃
1933年から1934年にかけて強盗団を結成してアメリカ中西部で銀行強盗を繰り返したジョン・デリンジャー。当時のFBI長官であるエドガー・フーバーから「Public Enemy #1」と命名され、大々的な捜査の末、1934年7月にFBIによって射殺された。
銀行強盗の際には一般人を襲わず、創設間もないFBIとの死闘を繰り広げたことにより、当時の国民からは義賊と持て囃されたデリンジャー。現在でもそんな彼を慕うファンは多く、その生き様は度々映画化されている。近年ではマイケル・マン監督、ジョニー・デップ主演による『パブリック・エネミーズ』(2009年)が日本でも知られている。
そんなアメリカ史上に残る強盗犯が好んで所持していた.38スーパー口径のコルトガバメントをエランがモデルガンとして再現した。一説には.38スーパー弾がFBIの着用していた防弾ベストを貫通する威力があったことから、デリンジャーはこのモデルを選んだとされている。
マガジンとカートリッジを新規製作して.38スーパー口径を再現
高比重樹脂を使用したフレームとスライドをベースに、当時のコマーシャルモデル特有の刻印やパーツ形状を忠実に再現。透徹感のあるグレージング仕上げのスライド上面とフレーム下面にはヘアラインが再現されており、実銃と見間違うほどの重厚感を漂わせている。また.38スーパー口径の実銃にあわせてマガジンとカートリッジは新規で製作したものだ。
もちろん発火でき、.45ACP仕様とは異なるシャープなブローバックが体感できる。ミリタリーモデルやモダンモデルとはひと味違う存在感を醸し出している。
エラン
ジョンデリンジャーモデル.38スーパー
DATA
- 全長:220mm
- 全高:138mm
- 全幅:33mm
- 重量:970g
- 装弾数:9発
- 価格:¥217,800
- お問い合わせ先:エラン
TEXT:アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2021年9月号 P.97より加筆・再編集したものです。