2021/03/03
ハートフォード「ナガンM1895 リボルバーモデルガン」試作品レポート
ついに発火式モデルガンで初登場!
ロシア帝国に制式採用されたナガンリボルバー
知名度がありながらもトイガン化されたことがないハンドガンのひとつに、ロシア帝国の制式採用リボルバーであるNagant M1895リボルバー(以下ナガン)がある。S&Wモデル3に代わって1895年にロシア帝国に採用されたナガンは、専用の7.62mm×38ナガン弾を使用し、シングル/ダブルアクション方式、バレルとシリンダー前面のギャップをなくす「シリンダー閉鎖機構(ガスシール)」が備わっているのが最大の特徴だ。この機構があることで、リボルバーとしては珍しくサイレンサーが効果的に使用できるモデルとして有名である。そんなナガンがハートフォードから発火式モデルガンとして登場する。
ナガンは同社のヴィンテージレプリカモデルガンシリーズの一環としてリリースされるのだが、二十六年式拳銃、スタールリボルバーに続く独立したシリンダーストップのない銃の最終章としてナガンが選ばれた。
ハートフォードはどことなく二十六年式拳銃に似たクラシカルなスタイルはもちろん、最大の特徴であるガスシールを忠実に再現。トリガーを引く(もしくはハンマーコックする)とシリンダーが前進する様子は感動ものだ。
フレーム右側のローディングゲート、バレル右側のエジェクターロッドは実銃同様に可動。フレームやバレル、シリンダーはヘビーウエイト樹脂ナチュラル仕上げ、ハンマーやトリガー、ローディングレバーは亜鉛ダイキャスト製、グリップはプラスチック製。7.62mm×38ナガン弾をイメージしたダブルキャップカートリッジが同梱。
実際に手にしてみると、.38スペシャル弾や.357マグナムを使う現用銃に比べてひと回りほどスリムで華奢な印象を受ける。シングル、ダブルともに作動は完璧で、ガスシールが備わっていることで他のリボルバーにはない面白さが味わえる。製品版が入手でき次第、内部構造を中心にレポートしたい。
※写真は試作品です。実際の商品とは細部が異なる場合があります。
DATA
- 全長:234mm
- 重量:490g(カートリッジ含む)
- 装弾数:7発
- 価格:予価¥39,800(2021年5月発売予定)
- お問い合わせ先:ハートフォード
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2021年4月号 P.24~25より抜粋・再編集したものです。