2020/05/04
エラン「コルトM1911A1 マシンピストルL.t」製品レビュー
フルオートオンリーのコルト製プロトモデルを再現
異色のコレクターズモデル
今回エランが再現したこのモデルは、コルトが1930年代に開発し、1940年にアメリカ軍によってテストされたM1911A1をベースとしたマシンピストルだ。
今回再現されたマシンピストルはアメリカ政府の要請で実際に製作されたプロトモデルが元になっている(参考文献『Colt's Super .38: The Production History from 1929 to 1971 by Douglas G.Sheldon』)
セミ・フルの切り替え機能がないフルオートオンリーなのが最大の特徴で、射撃時にコントロールしやすいようにフォアグリップやマズルブレーキが装着されている。結果的には制式採用されず、どのような目的で開発・テストされたのか定かではないが、ハンドガンをベースに作ることで携帯性を重視した、いわば現代におけるPDW(パーソナル・ディフェンス・ウェポン)みたいなものだろう。
エランは、アイコンとなっているフォアグリップをウォールナットで再現。マズルブレーキは削り出しによる横に5本スリットが開けられた短いムービータイプをチョイスした。付属のロングマガジンは、改良が施された14連タイプ。フレームから突き出したスタイルはフォアグリップとあいまってどことなくアウトローな雰囲気を漂わせる。
ガバメントモデルでは異色の存在であるコルトタイプのマシンピストル。コレクションに加えておきたい1挺だ。
フレームにダイレクトに装着されたウォールナット製コルトプロトタイプ・フォアグリップ
M1911A1を象徴するスライド先端の窒化処理跡もリアルに再現
DATA
- 重量:1,140g
- 装弾数:14発
- 価格:¥264,000
- お問い合わせ先:エラン
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2020年6月号 P.102より抜粋・再編集したものです。