2025/04/09
Heckler & Koch 2025 New Model : G36 .22LR
Heckler & Koch G36 .22LR
H&K calls it “the most realistic civilian version of the G36 yet,”
Images courtesy of Heckler & Koch USA
Heckler & Koch USAは2025年3月24日 G36 .22LRをリリースした。これは5.56mmのG36とアクセサリーの一部に互換性を持たせた、“弄って遊べるG36”となっている。
ドイツのHeckler & KochはUmarexと提携し、これまでにもHK416 .22LRやMP5 .22LRといった同社の軍警察用のライフルやサブマシンガンを、リムファイアのセミートモデルに改修した市販モデルを販売してきた。アメリカ市場には、外国製の軍用ライフルそのままの形状だと、たとえ射撃モードをセミオートオンリーしても、民間市場に向けては販売できないという1986年から始まった銃規制が今でも生き続けている。しかし、.22LR化していればこの規制は適用されない。そのためHeckler & Kochは、HK416 .22LRやMP5 .22LRをラインナップに加えている。
そんな.22LRライフルシリーズに新たにG36が加わった。
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このG36 .22LRは、これまでのHK416.22LRやMP5 .22LRとは異なり、可能な限り、5.56mm口径の軍警察用G36とアクセサリーの互換性を持たせている。G36は登場以来、細部の形状や仕様を変更したバリエーションを製造してきた。最初期のG36は等倍のコリメーターサイトと3倍のスコープサイトを上下に配置していた。この部分はその後にピカティニーレイルに変更され、様々なサイトシステムに交換できるようにしているし、ストックやハンドガードは何種類も作られている。
このG36 .22LRがどこまでパーツの交換ができるかははっきりしないが、いろいろ“弄って遊べる”銃となっているのだろう。HK USAによれば、サイトレイル、ハンドガード、ストックに互換性があり、これまででもっともリアルなG36シビリアンバージョンだということだ。
マガジンはHK416.22LRと互換性があり、マズル部には1/2x28TPIのスレッド加工が施され、各種マズルアタッチメントを装着できる。
.22LRは気楽に撃てることが魅力だ。なにしろ弾薬の価格が上昇し、.223 Remingtonだって超格安の1,000発バルク売りを買っても$450ぐらいする。1発45セントだ。.308Winや6.5CRなどと比べれば断然安いが、コロナ前はもっとずっと安かった。
これらと比べて.22LRなら1発7セント程度で買える。これなら1,000発撃っても$70だ。
以前、HK416.22LRを撃ったことがあるが(もちろんアメリカで)、エアソフトガンのような感覚で撃てる。プリンキングに最適だ。G36 .22LRも気軽に撃って遊ぶ銃として魅力的だろう。AR系とは違う形状であることも嬉しい。
軍用銃としてのG36は、高温なアフガニスタン地域継続使用した結果、樹脂パーツが軟化して射撃精度が悪化するといった問題が発覚、ドイツ連邦軍はG95A1に切り替えることを決めるなど、評価を大きく下げている。しかし通常地域では問題なく使い続けてきたわけで、ドイツ連邦軍はG36を今後もG95A1と併用する方針だ。
G36 .22LRのメーカー希望小売価格は$679。先日発表されたMR556A4 5.56mm(SHOT SHOW 2025 Part 1ご参照)は$3,999となかなかのお値段であることと比較すると、かなり安い。
Heckler & Koch G36 .22LR
口径: 22 LR
作動方式:ブローバックオペレーション
全長: 716mm-965mm
全高: 284.5mm
銃身長: 18.25“
重量(マガジンなし): 2,495g
マガジン装弾数: 30 / 20 / 10
メーカー希望小売価格: $679(20連マガジン1本付き)
Images Courtesy of Heckler & Koch USA
Text by GP Web Editor
Gun Pro Web 2025年5月号