2019/10/31
「戦う眼鏡屋」で度付き防弾レンズを作った
毛野ブースカ、「戦う眼鏡屋」ことSMILE-EYE TACTICALへ行く
子どもの頃から近視と乱視が強い私にとって、眼鏡は普段の生活はもちろんエアガンを撃つ時に欠かせないアイテムである。
数年前から度付きのシューティンググラスを使ってきたのだが、それはあくまでも普段使っている眼鏡の延長線上で作ったものだ。もちろん見え方も、BB弾が被弾した時の防弾性能も、決して満足のいくものではなかった。
そこで「戦う眼鏡屋」としてネットなどで話題のプロテクションアイウエア専門店「SMILE-EYE TACTICAL」で、シューティングマッチだけではなくサバゲでも使える度付き防弾レンズを作ってもらった。今回はSMILE-EYE TACTICALの店舗でのオーダーの模様をお伝えしよう。
取材協力:SMILE-EYE TACTICAL
2019年7月に岐阜県揖斐郡大野町にオープンしたばかりの店舗。創業80年を超える眼鏡屋のタクティカル部門としてSMILE-EYE TACTICALは設立された
店内にはESS、Wiley X、GATORZ、EDGE TACTICALなどのプロテクションアイウェアの正規取扱店らしくプロテクションアイウェアがズラリと並ぶ
実際にアイウエアを作る前に検眼が必要となる。眼鏡をかけている方なら見慣れた風景だが、創業80年の眼鏡屋のノウハウが生かされる
各人の視力や乱視の具合に合わせて「検眼枠」を使ってレンズの度数を決めていく。ここまでは眼鏡を作る過程と同じだ
眼鏡をチェックするために店内に併設された距離10mの検眼スペース(シューティングレンジ)。このようなスペースがあるのはSMILE-EYE TACTICALだけだ
私の場合、シューティングマッチに出ることを前提にターゲットが置いてある2~10mくらいの範囲がよく見えるように設定した。遠距離のターゲットがよく見えるように設定する方や、距離を決めてしまう方もいるという
検眼枠をかけた状態で検眼スペースでボケがなく見える範囲(明視域)をチェックする。自分の銃を持参して、実際にターゲットを狙ってチェックすることができる
フレームを選択する。私の場合、度数(乱視)が強いことからカーブのあるフレームだとレンズの装着が難しいので、Wiley Xの「BOSS RIM」という度数の強い方向けにRIMを装着したものにした。レンズは防弾性に優れるNXTレンズ(クリア)をチョイスした
最後に実際にフレームを着用して前傾角度や角膜頂点間距離を測定する
SMILE-EYE TACTICALのオリジナル次世代強力曇り止め「#心がくもらないアレ」(¥1,200)。レンズを拭き上げるだけで長時間にわたって曇り止め効果を発揮する
オーダーしてから約1ヵ月ほどで完成したシューティンググラス
さっそく仕事でも使っているが、ハンドガンはもちろんカービンを撃つ時もボケのない良好な視界が得られて非常に満足だ
TEXT:毛野ブースカ
この記事は月刊アームズマガジン2019年12月号 P.146より抜粋・再編集したものです。