2019/10/14
タナカ「コルトパイソン.357マグナム3インチ “R-model”スチールフィニッシュモデルガン」製品レビュー
ディテール、フィーリング、フィニッシュも頂点へ!
●超レアパイソン
1955年に発売されたコルトパイソンは、当時の射撃競技向けの最高峰のダブルアクションリボルバーとして設計、製作されたものだった。だからバレル長は高い射撃精度が望める6インチ。
その後、警察でも使いたいという声が上がり携帯しやすい4インチが作られ、ニューポリスパイソンとして広告されたという。さらに、コルトの幹部の冗談から2.5インチが作られ、人気を得てラインアップに加えられたという。さらに後には8インチも作られた。
※写真は試作品です。量産品とは細部が異なる場合があります
3インチは、コルト純正としてごく少数が作られたらしい。バレルにはコンバットパイソンと刻まれていた。レア中のレア。目にすることさえなかなか難しい代物なのだ。
●パイソンブルーの雰囲気まで再現
そのレア中のレアの3インチバレル、コンバットパイソンを、タナカは金属サイドプレート、リニューアルインナーシャーシを採用したRモデルに、多くのファンから高い評価を得るブラックメッキ“スチールフィニッシュ”を施し発売する。
バレルの右側にはCOMBAT PYTHONと.357 MAGNUM CTG.の文字
ピッタリはまった金属製のサイドプレートにはランパントコルトのマーク
トリガーには滑り止めのシャープなセレーション
フロントサイトには赤いプラスチックのインサート入り
リニューアルされたインナーシャーシでコルトのトリガーフィーリングまで再現
分解しないとわからないが、クレーンを留めるスプリングとディテントも再現されている
実銃のパイソンブルーを彷彿とさせるスチールフィニッシュは、丹念に地肌を磨き上げてからメッキが掛けられているので、歪みもパーティングラインもなく、エッジがほどよく立って究極の金属感。深い黒はまさに黒衣の貴婦人そのもの。
4インチ、6インチと発売されて来たとなると、3インチもぜひ手に入れたいところ。もちろん発火も可能だが、ここはやはりコレクション用として秘蔵したい。そしてときどき取り出して愛でてやるのはいかが?
DATA
- 全長:215mm
- 全高:132mm
- 全幅:40mm
- 重量:530g(カートリッジ6発含む)
- 装弾数:6発
- 価格:¥26,800(10月中頃発売予定)
- お問い合わせ先:タナカ
TEXT:アームズマガジン編集部
PHOTO:須田壱(スタジオゼット)
MODEL:本上みらの
HAIR&MAKE UP:伊達美紀
撮影協力:東京サバゲパーク
この記事は月刊アームズマガジン2019年11月号 P.92より抜粋・再編集したものです。