2026/07/06
かつての需要の高さを今に伝える孫惣刃物鍛冶【ナイフダイジェスト・アームズマガジン版】
人類最古の道具とも言われる刃物。その中でも、実用性と収集性が並び立つアイテムである「ナイフ」にフォーカスして、最新情報をお届けしよう
REPORT
三木 de ナイフショー2026
2026年の5月23日(土)、24日(日)の両日、兵庫県三木市にある「道の駅 みき」にて、三木 de ナイフショーが開催された。刃物産地として知られる三木に集ったナイフ作家たちがクオリティの高い作品を展示した会場は熱気に包まれていた。
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●中列左から:雅刀/吉川英治/斎藤博
●下列左から:富士川俊/内田積/上田康正
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山秀ナイフトレードショー
2026年の5月31日(日)、岐阜県関市にある「世界のナイフショールーム山秀」にて、山秀ナイフトレードショーが開催された。個人、ショップ問わずナイフの販売・交換を楽しめる、ナイフファンのためのイベント。当日はナイフ作家も参加し、コアなナイフファンたちで終日賑わった。
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●下列左から:三島健司/辻祐成/清水雄一/大前貢(以上コレクター)
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T-OD GEAR SPOT 2026
2026年の6月6日(土)、東京・池袋にある「池袋サンシャインシティ」にて、T-0D Gear Spotが開催され、盛況となった。今回は今年2月に惜しまれつつ逝去したSOT-WORKS代表の真坂洋之氏の在庫商品なども出展・販売された。
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Column 1
限定発売!!コラボモデル好評予約受付中!!
世界で注目されている日本のナイフ作家たち。
その中でもひときわ目立った活動を行っている新進の作家、
石崎祐也、市川志郎、萩野カ
彼らとホビージャパンのコラボナイフ、予約受付中だ。
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以下のサイトにて予約をしてください。
石崎祐也 ISZナイフ
「212CK-T」
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ブレード長:120mm
ブレード厚:2.9mm
ブレード材:VANAX SUPER CLEAN
ハンドル材:ブアナラッダクイズドチタン
価格:92,400円(税込)
https://hobbythepeople.shop/items/69cce25bff9a53245a4f9b77
市川志郎 I川商店
「Core Breach」
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ブレード長:135mm
ブレード厚:5mm
ブレード材:MAGNACUT
ハンドル材:ドライカーボン
価格:99,000円(税込)
https://hobbythepeople.shop/items/69cce39ae351903842348969
萩野 力 Asurah Knives
「Monolith Prime」
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ブレード長:70mm
ブレード厚:3mm
ブレード&ハンドル材:EXEO-CR20
価格:55,000円(税込)
https://hobbythepeople.shop/items/69cce0fe7d2c4c7c6857b8f
*いずれのモデルも2026年7月末まで予約受付予定。予定制作本数に達した時点で締め切ります。制作は予約受付後に始めます。
*写真のナイフはいすれもプロトモデル。
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コラボモデルでスペシャルイベント企画中!! 詳細は、noteでご覧ください!!
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NEWS
MOKI×山秀×HOBBY JAPANコラボモデル
“ROBSON Trinity”、好評発売中
昨年、発売されたコラボモデル“ROBSON Trinity”。ご好評をいただき、おかげさまで山秀バージョン(ブレードのおもて面に山秀のロゴマークが入る)は完売となりました。HOBBY JAPANバージョン(ブレードのおもて面にHOBBY JAPANのロゴマークが入る)は若干数在庫があります。アウトドアシーズンに突入した今、お手元に信頼性の高いナイフを、と考えている方、ぜひ。7月5日(日)に開催の「銀座ブレードショー」@時事通信ホール(東京都中央区銀座5-15-8)でも展示させていただく予定です。
全長:280mm
ブレード長:150mm
ブレード厚:5mm
重量: 295g
ブレード材:VG-lOW
ハンドル材:グリーンジュート、マイカルタ
付属:グリーンレザーシース
価格:¥45,100(税込)
https://hobbythepeople.shop/items/6906bbad4f6263df9018a003
Column 2
かつての需要の高さを今に伝える孫惣刃物鍛冶(新潟県村上市)
新潟県の最北にある村上市。「鮭のまち」として知られているほか、温泉地など自然にも恵まれた地域である。そして市街地にはかつての武家文化、町人文化が色濃く残った街並みが残っていて、散策するだけで時間がたちまち過ぎていくような町だ。
その一角、鍛冶町に「孫惣(まごそう)刃物鍛冶」と記された看板のある家がある。
かつて村上周辺に40軒ほどあったという鍛冶屋の文化を今に伝える「街角博物館」だ。館内に入ると、すぐに鍛冶場が広がる。ここで、かつて七代にわたって刃物類を作り出してきたという。手前に火床(ほど)とベルトハンマー、金床に熱処理用の水槽。奥には回転砥石各種と仕上げ用の研ぎ場。七代目の伊藤金友さんは「刃物の良し悪しは一瞬の焼き入れで決まる」と言っていたそうだが、作るもののバリエーションの多さを見ると、作るものや鋼材によって温度をこまめに調節していたことが窺い知れる。
「鈍に小刀、包丁、桶や下駄を作るための刃物道具類など、必要とされるものはなんでも作っていました」
応対に出てくれた伊藤さんの息子さんは、往年の鍛冶屋の姿をそう振り返る。
「鍛冶町をはじめ、町人町と呼ばれるエリアには伝統的な町屋が残っています。公開しているところも多いので、散策を楽しんでいただけると思います」
JR村上駅前にある村上駅前観光案内所の職員がそう教えてくれるように、若林家住宅をはじめとする武家屋敷のほか、往年の姿を残し見学もできるお店も随所に残る。それらはとりもなおさず、江戸時代から続いてきた町の繁栄ぶりを今に伝えてくれる。孫惣刃物鍛冶に展示される刃物類は、彼らの仕事や生活を支えていきた道具である。今なお鈍く光るそれらを眺めていると、昭和に至るまで連綿と続いてきた手道具をベースにものをつくり、日常を紡いでいた日本の文化が垣間見えてくるようにも感じる。
そして、孫惣刃物鍛冶のように、鍛冶場を健全なまま残している場所は、極めて貴重であることにも気付かされる。
「よろしければ、また、ぜひお越しください」
そう言われながら、村上を後にしたが、確かに鍛冶場のみならず、見どころの多い町であり、再訪する価値は十分にある。7月6日、7日には、ユネスコの無形文化遺産となっている屋台行事が行われる「村上大祭」が開催されるほか、春に雛人形、秋には屏風を町屋に飾ったりするイベントも随時行われている。鍛冶屋が文化を下支えしていた時代の豊かさを存分に体験できる町。機会があればぜひ訪れてほしい。
孫惣刃物鍛冶
開館時間:9:00~17:00 (水曜定休)
構成:服部夏生(刃物専門編集者)
この記事は月刊アームズマガジン2026年8月号に掲載されたものです。
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