実銃

2025/11/14

常夏の島・グアムで実銃射撃を満喫! 風見れんの夏休み in Guam

 

常夏の島・グアムで実銃射撃を満喫!

 

 

 本誌のライターを始めて約1年6か月が過ぎようとしている。ここまで様々なエアガンのレビューや検証を行なってきたが、実銃を撃った経験はなかった。仕事を進めていくうちに、実銃を撃った経験が文章に反映され、読者の方々にとって読み応えのある記事になるのではと思うようになった。

 

 そこで、日本から近い実銃射撃が体験できるグアムへ飛んだ。成田空港から飛行機に揺られること約3時間。到着した日は大雨で雨季の洗礼を受けた。まず、Code 1 Law Enforcement-storeという地元のLE関係者が訪れるミリタリーショップを訪問。そして最大の目的である実銃射撃はG.O.A(旧G.O.S.R)で行なってきた。実銃を初めて手に取った感想は“エアガンってよく出来てるな〜”であった。

 日本では規制によって再現しきれない部分があるが、それを加味しても日本製のエアガンは細部に至るまで忠実に再現されていることを実感した。

 

 夏休みの絵日記のような記事ではあるが初めての経験をしてきたので、その感動をお伝えしたく最後までお付き合い願いたい。

 

CODE 1 STOREはグアムの中心地から車で5分ほど、徒歩でも20分ほどの位置に構えている。店内の散策中に実際の警官や軍関係者が出入りをしており、公務で使うアイテムを購入しに来ていた

 

写真左がEsther、右がDiana。基本やり取りは英語のみであるが、どちらも商品知識が豊富であり、どんなことも丁寧に説明してくれる。フレンドリーなお二方のため、観光で訪れてもきっといい思い出になるはずだ

 

日本では絶対にお目にかかれない光景が広がる。多くの実弾が陳列されており、5%オフのセールを行なっていた。もちろん観光では購入できない

 

最新のレーションが販売されており、お土産にいくつか購入した。賞味期限は2052年まである。従来のものよりも格段に味がよくなっているとのこと。実際に味わってみたが、非常においしい。一個当たり15ドルほどで購入できる

 

警官のドレスコードとして黒一色の靴でないといけないというルールがあるとのことで、黒色の靴がラインアップされていた。日本でLE装備の再現を行なう場合、黒いシューズを取り入れると一気に説得力が増すはずだ

 

ホルスターはブラックホークが人気とのこと。品揃えを見ると日本のミリタリーショップも負けていないと感じた

 

ナイロン製品を見て驚いたことが、9割がCONDOR製品であったことだ。一部HSGIの製品もあったが、日本で流行しているesstacのポーチは見当たらなかった。Diana曰く、CONDORは安価で実用性が高いため、非常に売れているとのこと。LE装備を再現する際に、CONDORの製品で装備を組むのも正解であるという見解が得られた

 

実際のLE職員が職務中に着用するパッチが販売されており、実際にお土産として購入することができる。当たり前のことだが、街中でこのパッチはつけてはいけないとのこと。思い出に購入した

 

アパレル製品も非常に充実しており、CONDORや5.11、TRUE SPECのパンツが販売されていた。日本ではLEといえばCRYEという固定観念があるが、この価格帯のアパレルも現場で充分活躍しているようだ

 

ウェポンライトに関しては、SUREFIREは高級品であまり出回っていないとのこと。代わりにSTREAMLIGHTが売れ筋であるとのこと。CR123A電池はSUREFIRE製のものがばら売りされていた

 

ハンディライトはFenix製のものが好まれているとのこと。最近ではOLIGHT製のライトも注目されているとのことで、いくつかラインナップされていた。どうしても我々ミリタリーマニアはライトといえばSUREFIREと考えがちだが、実際はもっと安価で実用的なものが好まれる傾向にあるようだ

 

5.11コーナーは非常に多くの在庫があった。実際に店に来ていたLE関係者が5.11のパンツを購入していたため、迷うことなく私も購入した。アパレル類はITARなどに抵触する商品ではないため、日本にはないデザインを購入してみてはどうだろうか

 


 

 

 G.O.A(Guam OUTDOOR ADVENTURE、旧G.O.S.R)はまずグアムの中心地から徒歩で15分ほど距離にあるオフィスで受付を済ませる。宿泊しているホテルまでスタッフが送迎に来てくれるため、基本は直接向かう必要はない。レンジは車で20分ほどのグアムの郊外にあり、この移動もスタッフの車で移動する。受付を行なうオフィスにはずらーっと銃が並べられており、この時点でテンションはMAX。引き金を引いたり、スライドの操作をしなければ実際に手に取って様々な銃に触れることができる。スタッフは日本人のため、英語が苦手な方でも安心して実銃射撃を体験することができる。初めて聞く銃声は、雷が隣に落ちたような空気の振動と耳を劈く炸裂音で一瞬のうちに耳が聞こえにくくなるほどであった。

 

 お問い合わせ先:G.O.A(Guam OUTDOOR ADVENTURE)

 

大変珍しいAR15の9mmカスタム(写真左上)が展示されていた。他にもスコーピオンEVO3やカスタムストックが取り付けられたクリスベクターもラインアップされていた

 

ライフルの種類は豊富でG3をはじめ、AKやAR15といった有名どころは網羅されている。AR15はモデルによってはオプティクスがマウントされている

 

GLOCKはGen3が用意されている。最新のP320もラインナップされており、有名なオートマチックピストルが網羅されている

 

P226が名銃であることを認識した。使用頻度や経年劣化による変化もあるとは思うが、多くの人々に触れられてきたコンディションを鑑みてもスライドのガタがいっさいなく、直感的にこれは当たる銃だと触れただけで分かった

 

射場に到着したらレンジオフィサーのカルロスが銃の扱い方について丁寧にレクチャーしてくれ、初心者でも安心して実銃射撃を楽しむことができる。カルロスはユニークな人柄で親しみやすく、私のトリガーの引き方のクセを一発で見抜いて正しい動作を教えてくれた

 

人生初の実弾射撃は最新のポリマーフレームのP320 M18をチョイス。実銃のリコイルコントロールは非常に難しく、ダブルタップでの射撃は非常に高度なテクニックであることを認識した

 

観光客向けの射撃場としては大変珍しく、G.O.Aでは自分の手でマガジンに弾をローディングできる。弾を込めるにはコツが必要

 

大口径のデザートイーグルはリコイルショックが非常に大きいことが特徴。リコイルショックを身体全体で受け止める必要があり、膝を柔らかく曲げ、腰を落として射撃するようレクチャーがあった

 

P320 M18はシアの落ちるタイミングがわかりやすく、前後サイトは視認性が高く全体的に扱いやすい銃であった。また、実銃を扱って初めて分かったことだが、サムセーフティは機構として必須であると感じた

 

私の憧れでもあるKIMBERのSISカスタムを実際に手に取ることができた。観光客向けに扱いやすいようにラバーグリップでグリップセーフティはオミットされていた。.45ACP弾は9mm×19弾とは違った撃ちごたえで、非常にガツンと体全体にリコイルショックがくる

 

グリップ、トリガーガード、ストックがMAGPUL製のパーツにカスタムされたAR15。特殊部隊隊員のように素早くダブルタップをしてみたが、リコイルコントロールが難しくグルーピングが安定しなかった

 

中国のノリンコ製と思われるAKM。実射してみてみるとストックのバットプレートが当たる肩部分は撃ち終えるとジンジンするほど強烈な反動があった。これをフルオートで運用するロシア人は改めてタフだと認識した

 

シューティングを楽しんだ後にカルロスから食事のお誘いがあった。明らかに現地人しかいない地元のスナック的な場所でディープな体験ができた。カルロスが別の日本人グループにも声をかけていたようで時間を忘れて盛り上がった

 

 

TEXT&PHOTO:風見れん

 

この記事は月刊アームズマガジン2025年12月号に掲載されたものです。

 

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