エアガン

2025/10/20

ネイビーシールズ採用モデルを電動ガンで再現「LCTエアソフト M60E4電動ガン」

 

“Pig(豚)”の愛称で知られる東西冷戦時代のアメリカ軍を支えた近代LMGの傑作

 

 

ベトナム戦争を中心に東西冷戦時代におけるアメリカ軍のLMGといえばM60 GPMGだ。1957年にアメリカ軍に制式採用されて以降、改良が加えられて現在も第一線級の実力を持つLMGとして世界各国で使われている。ここではLCTエアソフトのM60E4を中心にM60 GPMGの特徴に迫る。

 

 

 

ネイビーシールズ採用モデルを電動ガンで再現

 

 M60 GPMGのエアガンといえば、オールドユーザーならアサヒファイアアームズのBV式ガスガンやTOPのバルグヘッド式の電動ガンを思い浮かべるだろう。MG34やMG42がエアガン化されなかったのに対してM60 GPMGがエアガン化された背景には、ベトナム戦争やシルベスター・スタローン主演の映画『ランボー』シリーズで使われたことから日本でも知名度が高かったためだろう。TOPのM60 GPMGが廃盤になってからは海外メーカーのA&KがM60 GPMGの各種バリエーションを電動で再現していた。貴重なM60のエアガンであり、比較的入手しやすい価格だったことからナム戦マニアやネイビーシールズ好きがこぞって購入したが、現在では販売されていない。そんな中、LCTエアソフトからネイビーシールズがMK43 Mod.0の名称で採用したM60E4の電動ガンがリリースされることになった。


 AKシリーズやG3&HK33系をモチーフにした電動ガンで知られるLCTエアソフトはスチールプレス製レシーバーを採用するなどリアルさでは定評がある。今回リリースされるM60E4にも同社のこだわりが随所に見られる。フレームや主要パーツの素材違いでアルミバージョンとスチールバージョンがラインアップされ、今回紹介するサンプルは6061アルミを用いたアルミバージョン。M60E4の特徴であるショートバレルやフォアグリップ付き樹脂製ハンドガードはもちろん、ボクシーな形状のレシーバー、ストック、バイポッド、ラダー式リアサイトがリアルに再現されている。カラーリングも素材ごとに変えられており雰囲気は申し分ない。装弾数2,000発を誇る電動給弾式のボックスマガジンの仕様は変更されるとのこと。アルミバージョンということもあり重量が抑えられておりショートバレルと相まって取り回しやすくなっている。ネイビーシールズ装備にこだわる方や、LMGを持ってフィールドを駆け巡りたい方にこのモデルはお薦めだ。

 

 

 

ショートバレルのマズルにはM4カービンに似たバードケージタイプのフラッシュハイダーが装着されている

 

バレル前方下部にはガスオペレーション式の発射方式の特徴であるガスシリンダーが設けられている

 

M60E4で改良されたバイポッドは実銃同様に折り畳みと脚の伸縮が可能

 

M60E3とE4といえばこのフォアグリップ付きのハンドガード。LCTエアソフトはハイグレードポリマー樹脂で再現

 

キャリングハンドル後方にはバレルの分解・結合時に使用するバレルラッチが備わっている

 

M60E3から標準装備されたキャリングハンドルは左右どちらにも倒すことができる

 

フレーム前方上部ににはラダー式のリアサイトが設けられており実銃同様に調整可能

 

レシーバー左側にベルトリンク挿入口があり、その下にボックスマガジンを固定するためのフィードトレーハンガーが設けられている

 

レシーバー後部に繋がるようにストックが装着されている。バットプレートにはショルダーレストが付属

 

装弾数2,000発の電動給弾式のボックスマガジン。製品版では仕様が変更されるとのこと

 

バレルはレシーバー前部右側にあるバレルラッチを左側から押しながら回すことで着脱できる

 

レシーバー内にはモーターが水平にマウントされたLCTオリジナルのギアボックスが搭載されている。バッテリーは11.1V(20C)リボバッテリーが推奨されている

 

レシーバーは6061アルミ製。右側にコッキングハンドル、エジェクションポートとベルトリンクの排出口が設けられている

 

ハイグレードポリマー樹脂製のグリップにセーフティレバーはアンビタイプ。フルオートオンリーなのでセミオートポジションは備わっていない

 

 


 

LCTエアソフト
M60E4 アルミバージョン電動ガン

 

 DATA 

■全長:940mm  
■重量:5,870g
■装弾数:2,000発

■価格:オープン
■お問い合わせ先:プラウダ

 

 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

TEXT:毛野ブースカ

撮影協力:バトルシティ
*写真は試作品です。実際の製品とは異なる場合があります

 

この記事は月刊アームズマガジン2025年10月号に掲載されたものです。

 

※当サイトで掲示している情報、文章、及び画像等の著作権は、当社及び権利を持つ情報提供者に帰属します。無断転載・複製などは著作権法違反(複製権、公衆送信権の侵害)に当たり、法令により罰せられることがございますので、ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。

×
×