エアガン

2025/07/26

東京マルイG17 Gen5 MOSの命中精度を極めるならこのパーツ! TTI AIRSOFT「東京マルイG17 Gen5 MOS用モノコックチャンバー」

 

TTI Airsoftの「東京マルイG17 Gen5 MOS用モノコックチャンバー」。色は写真のブルーとブラックがある。価格は¥8,800

 

命中精度とブローバックスピードの向上が期待できる

 

 オートマチックピストルの命中精度を上げるために最も一般的な手法はバレルを交換することだ。これは実銃、エアガンを問わず効果がある。その他の手法として挙げられるのが、バレルとフレームとの噛み合い(フィット感)をタイトにすることだ。オートマチックピストルは構造上、バレルはスライドストップやテイクダウンラッチなどを介してフレームに固定される。通常スライドとフレームが分解できるように、バレル(正確にはチャンバー)とフレームが接触する部分にはある程度の公差が設けられている。公差が大きければガタつき、公差が少なければガタつかない。実銃のレースガンなどはガタを最小限に抑えるためにバレルとフレームが接触する部分をハンドフィットで調整している。

 このバレルとフレームとの公差を最小限にしてガタツキを抑え、命中精度を上げる手法はガスブローバックガンでも有効だ。ガスブローバックガンをお持ちならスライドとフレームを分解して、バレルだけをフレームに装着してみてほしい。思ったよりもバレルはガタついているはずだ。実際にはバレルはスライドによってある程度保持されるのでガタは抑えられるのだが、フレームにガタなく正確に装着されていれば命中精度が向上するだけではなくブローバックスピードも安定する。

 

アルミ製でワンピースCNC削り出し。各部の精度は非常に高く、インナーバレル、ホップチャンバーが無加工で組み込める。銃本体への装着もまったく問題ない

 

 ここで紹介するTTI Airsoftの「東京マルイG17 Gen5 MOS用モノコックチャンバー」(色:ブルー)はバレルとフレームの公差を最小限に抑えることで、命中精度とブローバックスピードの向上が期待できるカスタムパーツだ。純正のホップチャンバーが亜鉛ダイキャスト製の左右分割式に対して、このパーツはアルミ製のワンピースCNC削り出し。フレームとのガタつきを抑えるだけではなく、ワンピース構造にすることでインナーバレルやホップチャンバーのガタつきも抑えて気密性を向上。

 さらにホップアームは純正の片持ち式から両持ち式に変更されており、ホップアームそのもののガタつきが抑えられ、片持ち式に比べてホップアップが均等にかかるようになっている。東京マルイのG17 Gen5 MOSに無加工で装着でき、純正のインナーバレルやチャンバーパッキンが流用できる。組んでみると弾道の伸びが実感でき、ブローバックスピードも向上している。カスタムインナーバレルやチャンバーパッキンを使えばさらに良好な命中精度が得られるかもしれない。

 東京マルイG17 Gen5 MOSの実射性能をさらに向上させたい方は、このTTI Airsoftのモノコックチャンバーを是非試してほしい。

 

東京マルイ純正のホップチャンバー(写真上)と比較したところ。形状が微妙に異なる部分があるのはガタつきなどを抑えるため。ホップアップダイヤルの位置が変更されている

 

ホップアームは純正(写真左)が片持ち式なのに対して、TTI Airsoft(写真右)は両持ち式を採用。これによりホップアームそのもののガタが抑えられ、ホップアップが均等にかかる

 

ホップアームの形状変更に伴ってホップアップダイヤルの位置と調整方向も変更されている。純正(写真左)がチャンバー左側に設けられいて前後方向に回して調整するのに対して、TTI Airsoftはチャンバー下型に設けられており、左右方向に回して調整する

 

TTI AirsoftのモノコックチャンバーにG17 Gen5 MOSのインナーバレルやチャンバーパッキンを組み込んでみよう。まずは純正のバレルアッシーを分解する。ちなみにインナーバレルやチャンバーパッキン以外の純正パーツは流用しないので、カスタムインナーバレルとチャンバーパッキンを使用する方は分解は不要だ

 

ホップアップを最弱状態にしてインナーバレルにチャンバーパッキンを装着した状態でホップチャンバー後方からインナーバレルを挿入する。インナーバレルからホップチャンバーが取れないように挿入するにはちょっとコツがいる。この際、チャンバーパッキンにシリコンオイルを薄く塗布しておくと挿入しやすい

 

インナーバレルを固定するためのU字状のロックパーツを入れ込んでイモネジで固定する

 

ホップチャンバー左側にアウターバレルガイドを装着すれば組み込み完了。後方から覗き込みながらホップアップダイヤルを回してホップアップがかかっているか確認する

 

純正のアウターバレルを装着したところ。純正対応のカスタムアウターバレルでも装着できる

 

バレルアッシーのみをフレームに装着したところ。ホップチャンバーとフレームとの公差がタイトなので、組み込み時にマズル側から軽く叩く必要なあるもののバレルアッシーのガタつきはほとんどない。アウターバレルは正確にティルトする

 

TTI Airsoftのモノコックチャンバーを組み込んだ私のG17 Gen5 MOS。ノーベルアームズのSURE HIT MRS2を同社のアダプタープレート(ヘリサート仕様)を介して装着している

 

モノコックチャンバーを組み込んだことでバレルのガタつきが抑えられたことでスライドの動きがスムーズになり、ブローバックスピードが向上した

 

10mの距離からスタンディングポジション(立射)で10発撃ち込んだところ。非常に良好な集弾性を発揮した。弾道の伸びも向上しており、シューティングマッチだけではなくサバイバルゲームでも充分にポテンシャルを発揮してくれるだろう

 

純正でもトップクラスの命中精度を発揮する東京マルイのG17 Gen5 MOSがモノコックチャンバーを組み込むことでさらにレベルアップした。興味のある方はぜひ組み込んでほしい

 

TEXT:毛野ブースカ
お問い合わせ先:サイドアームズ

 

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