2025/06/13
【ハンドガンの種類】 オートマチックピストル/リボルバー ガスブローバックガン/ノンブローバックガスガン/エアコッキングガン/電動ガン
ハンドガンの 種類
日本では「拳銃」と訳されているハンドガン。ハンドガンは「オートマチックピストル(自動拳銃)」と「リボルバー(回転式拳銃)」に大別でき、ハンドガンのことをピストルと表現されることが多いが、厳密に言えばピストルはオートマチックピストルのことを示す。かつてはリボルバーが特に法執行機関におけるハンドガンの主流だったが、1990年代以降はオートマチックピストルが主流となっている。エアガンは主として実銃で存在する「ハンドガン」を再現したものだ(一部の製品には実銃に存在しないトイガン独自にデザインされた製品もある)。
オートマチックピストル
「オートマチックピストル」は弾をセミオートもしくはフルオートで撃てるハンドガンのことである。リボルバーに比べて連射しやすく、装弾数も倍くらいあるが、構造上あまり威力の強い弾が撃てない。オートマチックピストルはサイズ別に「スタンダード」「コンパクト」「サブコンパクト」の3つに加えて「ラージ」「クロスオーバー」「スリム」「マイクロコンパクト」に分類できる。



リボルバー
「リボルバー」は撃つたびに本体中央にあるシリンダーが回転して次の弾が発射されるハンドガンのことである。オートマチックピストルに比べて連射速度で劣り、装弾数も少ないが、威力の強い弾が撃てる。リボルバーの老舗メーカーであるスミス&ウェッソンはサイズ別に「エクストララージ」「ラージ」「ミディアム」「スモール」の4つに分類している。



ハンドガンの 発射方式
ガスブローバックガン
ガスブローバックガンのメリットは、ブローバックしないガスガン(=ノンブローバックガスガン)やコッキングガンに比べて素早く連射できる。また内部構造がリアルで、ブローバックアクションやリコイルショックが味わえる。しかし反面、連射しすぎてマガジン(ガスタンク)が冷えてガス圧が低下すると、ブローバックスピードが遅くなり、最悪の場合は撃てなくなってしまうデメリットがある。またガス圧は連射だけではなく周囲の気温が低い場合でも低下してしまう。冬場の使用は厳しい。


ノンブローバックガスガン
ノンブローバックガスガンはエアコッキングガンに比べて連射できるメリットがある。またガスブローバックガンに比べてガスの消費量が少なく経済的。またリボルバーがラインアップされている。デメリットは基本的にガスブローバックガンと同じ。銃を逆さにすると気化していないガス(生ガス)が噴き出してしまったり、寒くなるとガスが気化しにくくなってしまう。また、特にオートマチック系はガスブローバックガンに比べて内部構造はリアルではない。さらにブローバックアクションやリコイルショックが体感できない。


エアコッキングガン
エアコッキングガンはピストンのコッキングを手動によって行なうため経済的かつエコロジカル。またガスガンとは違って気温などに左右されることなく、季節を問わず安定した性能を発揮する。しかし手動なのでガスブローバックガンのような連射は難しい。電動ガンはエアコッキングガンの連射性能を補うために登場したと言っても過言ではない。


電動ガン
エアコッキングガンのメリットである安定した実射性能をそのままに、デメリットである連射性をモーターの力によってピストンをコッキングする方法を取り入れたものが電動ガンだ。本物のマシンガンのような連射ができる。また再充電可能なバッテリーを電源としていることから経済的。しかしエアコッキングガン同様、本物のようなブローバックアクションが再現しにくかったり、内部構造がリアルではないなどのデメリットがある。


TEXT:アームズマガジン編集部
この記事は月刊アームズマガジン2025年6月号に掲載されたものです。
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