2024/05/28
最新スペックのモデルガンで忠実に再現「タナカ スミス&ウェッソン M27 “ザ・.357マグナム” 3-1/2インチ ヘビーウエイトモデルガン」
伝説のリボルバー“レジスタードマグナム”が起源のM27
年式を問わずS&Wの傑作ダブルアクションリボルバーを次々とモデル化しているタナカからついにM27の3.5インチバレルがモデルガンでリリースされる。3.5インチバレルのM27と聞いてピンと来るモデルガンファンもいることだろう。長きにわたってモデルガンファンから「ハイパト」として親しまれてきたあのフォルムのリボルバーである。
実銃のM27は、1935年にS&Wとウインチェスターの共同開発によって誕生した.357マグナム弾を使用するNフレームの「S&W The.357 Magnum」通称“レジスタードマグナム”を起源としている。レジスタード(Registered=登録証)という名称のとおり前後サイト、バレル(3.5~8.75インチ)、グリップ、仕上げなどを選んで注文するカスタムオーダーメイド品であった。
第二次世界大戦で生産は一時中止され、戦後「.357マグナム」という名称で復活、バレル長は3.5/5/6/6.5/8.375インチが用意されていた。1954年、法執行機関からのリクエストに応えるかたちで仕上げを簡素化して生産効率を上げ、バレル長を4インチと6インチに絞った廉価版の「ハイウェイパトロールマン」(のちのモデル28)が登場した。1957年のモデルナンバー制導入に伴いレジスタード制を廃止、名称が「モデル27」となり現在も販売されている。
頑強なNフレームから.357マグナム弾が撃てるだけではなく、レジスタードマグナムからの伝統であるバレルリブからフレーム、リアサイトベースまで上面に反射防止のチェッカリングが施されている。また3.5インチバレルは1940年代から1970年代にかけてFBIの捜査官に愛用され、別名FBI仕様などと呼ばれていた。
“ザ・.357マグナム”を最新スペックのモデルガンで忠実に再現
タナカはM27の中でも1970~1979年頃の3.5インチバレルをチョイス。テーパーのかかった3.5インチバレルはもちろん、M27を象徴する上面のチェッカリング、カウンターボアードシリンダーを忠実に再現。内部メカは最新のバージョン2準拠となっており、スムーズかつ確実なトリガーアクションと発火が楽しめる。
ファットなスクエアバットのNフレームに短めのバレル、サービスサイズグリップが組み合わされたどっしりとしたフォルムはまさに「ハイパト」そのものである。往年のモデルガンファンには懐かしく、ヤングユーザーには新鮮なこのモデル。コレクションに加えて損はない1挺だ。
※写真は試作品です。実際の製品とは異なる場合があります
タナカ
スミス&ウェッソン M27 “ザ・.357マグナム” 3-1/2インチ ヘビーウエイトモデルガン
DATA
- 全長:223mm
- 全高:136mm
- 全幅:42mm
- 重量:750g(カートリッジ含む)
- 装弾数:6発
- お問い合わせ先:タナカ
- 価格:¥39,380(2024年6月中旬発売予定)
※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2024年7月号に掲載されたものです。
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