ステンレスとは一味違う艶やかなシルバー仕上げ

 

 

　ステンレススチールの登場以前、銃の材質はカーボンスチール（炭素鋼）が主体だった。カーボンスチールはそのままではすぐ錆が出るので、それを防ぐ方法のひとつとして多用されていたのがニッケルメッキによる表面処理だった。古くは1870年代に製造された黒色火薬時代のコルトSAA 1stから用いられており、1970年代まで特にハンドガンの表面処理方法として一般的に用いられていた。ブルーイング仕様に比べて錆びにくいという実用面だけではなく、ニッケルメッキ特有の艶やかで派手な色合いから、プレゼンテーションモデルとして重宝されたほか、ギャングにも愛用された。

 

 

 

伝統的な耐食処理のニッケルメッキが醸し出す古き良き色合いを再現

 

　ニッケルメッキモデルはコルトだけではなくS&Wのリボルバーにも多数ラインアップされており、軍・警察用の傑作リボルバー、M10ミリタリー＆ポリス（以下M10）にも存在した。そんなM10のニッケルメッキモデルをタナカは最新のVer.3モデルガンで再現。4インチテーパードバレルとフィクスドサイト／スクエアバットのフレームにやや黄味がかった光沢感のあるニッケルメッキにより、ブルーイングモデルとは違ったオールドテイストな雰囲気が漂う。

 

 

 

 

 

 

 

　リアルなディテールに加えてウエイト入りサービスサイズグリップが装着されており、手にした時の重量感も申し分ない。M10好きならずとも、手ごたえを感じられることだろう。

 

 

---

 

タナカ
スミス＆ウェッソンM10ミリタリー＆ポリス 4インチ.38スペシャル Ver.3 ニッケルフィニッシュモデルガン

 

DATA

• 全長：238mm
• 全高：127mm
• 全幅：36mm
• 重量：430g（カートリッジ含む）
• 装弾数：6発
• 価格：￥37,180
• お問い合わせ先：タナカ

 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

 

この記事は月刊アームズマガジン2024年5月号に掲載されたものです。

 

※当サイトで掲示している情報、文章、及び画像等の著作権は、当社及び権利を持つ情報提供者に帰属します。無断転載・複製などは著作権法違反（複製権、公衆送信権の侵害）に当たり、法令により罰せられることがございますので、ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。