エアガン

2021/10/08

シューティングマッチに特化したカスタム〈インフィニティ〉の最新型「SVIタクティカル5.4」

 

5.4インチバレルを採用した最新マッチカスタム

 

ウエスタンアームズ SVIタクティカル5.4

 

 各種シューティングマッチでの使用を前提に1993年、インフィニティファイアアームズは誕生した。シングルスタックの1911が主流だった時代に一石を投じたシューティングマッチに特化したこの銃は、その後シングルスタックを退け、現在のシューティングマッチの主役となっている。そんなインフィニティが変えたのは弾数だけではない。

 

ウエスタンアームズ SVIタクティカル5.4

 

 このモデルでこれまでシューティングマッチで主流だった5インチや6インチバレルではなく5.4インチを採用したインフィニティ。中途半端な長さに思えるがこれにはわけがある。現在のシューティングマッチは大きく分けてIDPA、USPSA、IPSCの3つのレギュレーションが存在するが、この3つのマッチの規定に合う銃のサイズがあり、サイズは規定のBOXに収まらなくてはならない。その最大の長さがインフィニティの場合は5.4インチなのだ。つまり性能を極限まで上げる努力をした結果このバレル長になったのである。

 

ガスブローバックガンで初再現された9mmハイキャップオート

 

 WAのSVIでも5.4インチは初であろう。これまでの5インチモデルに比べて迫力がある。6インチクラスのロングスライドモデルは重くなってしまいリコイルは強いがブローバックスピードが遅くなる感じであったが、タクティカル5.4は肉抜きを行なうことで5インチモデルと変わらないブローバックスピードを実現。

 

ウエスタンアームズ SVIタクティカル5.4
スライド側面が丁寧にポリッシュされ独特の光沢を発生させる。刻印やセレーションが際立ちシャープな印象を与える

 

ウエスタンアームズ SVIタクティカル5.4
先端部にはトレンドとなっているシャーシとスライドのボールエンドミルカットが繋がったバトラーカットが施されている。延長されたアンダーレール付きフルレングスシャーシは金属製

 

ウエスタンアームズ SVIタクティカル5.4
ハイグリップが可能なトリガーガード下部の加工やビッグマグキャッチなどスピードシューティングに必要な装備が完全に備わっている

 

ウエスタンアームズ SVIタクティカル5.4
ハンマーやセーフティレバーなどはすべてラージタイプがチョイスされている。グリップセーフティはハイグリップに対応するようにサイドがカットされている

 

ウエスタンアームズ SVIタクティカル5.4
明るい場所での使用に適したファイバータイプのフロントサイト。スライド上部のRとフラットな側面の境界にはフレンチボーダーが設けられフォルムが際立つ

 

ウエスタンアームズ SVIタクティカル5.4
メタルチャンバーには9×19の刻印が入る。近年全米の法執行機関で採用されている注目の口径だ

 

ウエスタンアームズ SVIタクティカル5.4
大型のマガジンウェルは素早いマガジンチェンジをサポートする定番アイテム

 

 視認性の高いファイバーフロントサイトと上下左右の微調整が可能なボーマーサイトもサイトレディアスが長くなり正確な射撃に貢献する。レースガンの要素とフロントセレーションやアンダーレールなどの相反するタクティカル要素をサイドポリッシュやフレンチボーダーなどエレガントな加工で上手くまとめてある。従来のインフィニティから変貌を遂げたこのモデルは次世代デューティーガンの決定版だ。

 

ウエスタンアームズ SVIタクティカル5.4

 


 

ウエスタンアームズ
SVIタクティカル5.4

 

DATA

  • 全長:230mm
  • 全高:160mm
  • 全幅:40mm
  • 重量:1,113g
  • 装弾数:33発
  • 価格:¥47,300
  • お問い合わせ先:WA渋谷店 TEL03-3407-5922

 

TEXT:アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2021年11月号 P.100~101より抜粋・再編集したものです。

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